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#3 トラウマと勇気

どうも黒艶日暮です。

スローロリスの毒を克服したベノ、次なる毒は何なのか。

それでは#3 トラウマと勇気、はーじまーるよー!

#3 トラウマと勇気


 試練が始まって一週間が経った。

少しずつペースを上げながら慎重に毒を摂取し続けた。

 蝕耐性Ⅱを手に入れたことで並大抵の毒は分解できるが、今でもたまに強い毒に当たると吐いたり下痢をしたりする。

 現在抗体の精製に成功した毒は47種類だ。そのうちのほとんどが動植物に由来する毒かつ蝕耐性がなくても死に直結することがないようなものばかりだ。

 しかし、その後から摂取する毒はかなり危険なものばかりだった。それも毒が強い、というより毒を持つ生物そのものが強いだとか、毒を表す発光のある場所が崖の側面の地層だとか。

 しかし、このジャングルは毒生物も多いが薬草なども十分多いのだ。さらに蝕耐性の効果として薬が効きやすい身体になるというものがあるようだ。おかげで打撲程度なら薬草をすり潰したものを塗るだけで治ってしまう。

 それに人間は極限の環境だと意外とサバイバル能力が上がるんだな、と実感した。今は木で枠組みを作り、そこに葉っぱを乗せただけのテントと呼べるかどうかすら怪しい代物を拠点として生活している。

 それより何より、この蝕耐性、とんでもなくサバイバル向きの能力だ。石器の槍で食料を狩っているのだが、ほとんどの食材に対し気を使わずに食べられる。始めこそ獣を捌くのに抵抗があったが、今ではスイスイと解体できる。

 そうして時には死にかけることがあるものの、順調に抗体を獲得し、残すところあと一種になった。それに蝕耐性もⅢまで成長した。カエンタケに似たキノコを食べて、死にかけた時に進化したものだ。

 しかし、残りの一種の抗体が獲得できる気がしない。だが、その毒の種類には目星が付いている。おそらく“デンドロトキシン“だろう。そしてこの毒の持ち主とは、ブラックマンバだ。なんでジャングルにいるんだよ…ブラックマンバの生息地ってアフリカだろ。だが異世界の生態系にそんな文句をつけても仕方ない。

 それに毒の強さ的にはおそらく死ぬことはない。もうすでにフキヤドクガエルに似たカエルが持っていたであろうバトラコトキシンの抗体の精製には成功している。この毒はデンドロトキシンより強いと思われる。

 頭では理解(わか)っている。ブラックマンバの居場所も分かっている。それなのに近づこうとすると足が一歩も前に進まなくなる。

 それでも、行くしかないんだ…!

 自分の二の腕に石器のナイフを刺した。恐怖を少しでも痛みで紛らわそうと思ったからだ。

 一歩ずつ、だが着実にブラックマンバの元へ移動する。近づいたところで、地団駄を踏んで威嚇する。すると、鎌首をもたげたと思えばもの凄いスピードで僕めがけて襲いかかってきた。ブラックマンバはヘビの中でも最も速く動くと言われている。

 僕の足首に噛みついてきた。奇しくも生前僕がブラックマンバに噛まれたところとほとんど同じだ。

 毒が足に打ち込まれる感触がする。足がすくんで身体がふらつく。でも動けないわけではない。大丈夫だ。毒の分解には成功している!

 勝利の雄叫びがジャングルに響き渡った。


いかがでしたか?

面白かったらぜひ感想やブックマーク登録などお願いします。

神の試練編、終わりました。続いて本格的に異世界で生活していくことになります。

#4 報酬と旅立ち、お楽しみに!

更新は10月16日予定です。

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