#11 魔女と危険
どうも黒艶日暮です。
さて、ジャンヌと名乗る少女に出会したベノ。彼女は一体何の目的で近づいてきたのでしょうか。
火柱の中から現れた少女、ジャンヌは言った。
「あなたが転生者であることは分かっている。とりあえずついて来て。お仲間がいるなら一緒に連れてきてもいいよ。“ここで”待っといてあげるから」
なんだか分からないが好機だ。逃げるなら今しかない。あの女はやばい、本能がそう告げている。ただの少女があんなにも濃い殺気を放てるわけがない。
とりあえず尾行されないように周り道で宿まで帰る。
「やばい女が来ている。今すぐ逃げろ」
歓談していたエル、バト、シヴァに告げる。
「あ?そんなヤツ俺がぶっ殺してやるよ」
「ダメだ。君が敵う相手じゃない。敵は火属性、火属性に闘属性は不利だ」
「まどろっこしいヤツだなオメェ、敵の名前は?」
「ジャンヌと名乗っていた」
「りょーかい」
と言うといきなり大きな声で叫んだ。
「おいジャンヌゥ‼︎この俺、シヴァ様が相手してやんよ!かかってきな
‼︎」
何やってんだよこのバカァ!
「やあ、来てやったよ。私がジャンヌだ。胸を貸してやるからかかっておいで。転生者もその仲間も大歓迎だよ」
「オラァ!熱っ‼︎」
高く飛んで踵蹴りを入れようとするが、当たる直前に足を引っ込める。
「キミは肉弾戦タイプだね。じゃあ私には攻撃が届くことはないよ。私は魔女だからね」
「シヴァ、脊髄反射だ!アイツは多分火の能力で脊髄反射を支配しているんだ!僕に任せて一旦逃げろ!毒精製:メタン‼︎
最近発案した新技だ。指で輪を作ってそこに息を吹き込んで気体系の毒を飛ばす。
「今、何かしたのかい?」
そう言った瞬間、彼女は驚愕した。大きな音を立て、彼女の全身が爆発で包まれる。
「チッ、うるさいね。増援が来たら厄介だしさっさと眠ってもらうよ!炎熱魔法:火焔拘束」
首に火の輪をつけられ、頸動脈が締められ頭が朦朧とする。エルがジャンヌを睨みながら魔法を詠唱しているのが見え、意識が途切れる。
目が覚めると、僕たち四人は教会のような建物のベッドに横たわっていた。
(どこだ…ここ。僕は一体…みんなも逃げられなかったのか…)
「みんな、起きろ!」
「なんで私こんなところで寝て…」
3人とも起きたようだ。
「目が覚めたようだね、手荒な真似をして申し訳ない。敵意はない、本当だ。少し君をウチの組織に勧誘したくてね」
「嘘だ!敵意がなかったらどうやってあんな濃い殺気が出せるんだよ!」
「それは…なんか、こう、経験?そういう経験をしたっていう証拠は出せるよ。私割と有名人らしいし」
ジャンヌという名前で、火属性。もしかしてこの女…
「私のフルネームはジャンヌ・ダルク。火刑で殺されてこの世界にきた」
「そうか、ところでお前らの組織とはどんなものだ?返答次第では使える手を全て使ってお前を殺す」
「そんな大袈裟な、別に世界征服を企んだりしているわけではないよ。異世界人同士で情報共有しあって文明を築いて生きやすい環境を作ろうって、ただそれだけさ」
「最初からそういえばよかったんじゃないか?なぜあんな風に敵意丸出しで近づいたんだ?」
「……君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
なんでそのネタ知ってんだよ。
その瞬間耳元で風切り音が聞こえたと思うと、一瞬で教会の端まで移動していた。
「あの女は危険だ。逃げるぞ」
いかがでしたか?
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ところで、先日ポケモンZAが発売されましたね。いやー大人になるに連れて嫌なことに気づいてしまいました。
ZAではポケモンからの攻撃を回避するときに回転しながら避けられるのですが、その動きが完全に前方回転受け身っていう柔道の受け身なんですよ。しかも動きの幅に応用が聞きづらい。
まあ何はともあれゲーム自体はとても楽しいので是非プレイしてみてください。
また次の話でお会いしましょう!




