プロローグ 毒学者と転生
どうも黒艶日暮です。
「転生したら新属性のテストプレイヤーだった話」連載始めました。
1日1話のペースで投稿しようと思いますが、部活やテストの都合などで上げれない日もあるかもしれませんが、是非ともお付き合い頂きたいです。
よろしくお願いします!
その日、毒島優斗は死んだ。
僕は毒専門の生物学者、毒島優斗だ。毒は分量と用法次第で薬にも、また薬だって過剰に摂取すれば毒となる。そんな二面性に魅せられた。その圧倒的な好奇心による数々の論文が評価され、28歳という若さで准教授に上り詰めている。
今日は研究室で「実際に有毒生物に刺されて痛みのランキングをつけてみた」という実験をしている。敬愛するジャスティン・シュミット博士を真似した実験だ。
かれこれこの実験も3ヶ月ほど続けているせいでだんだん痛みも麻痺してきたし、毒耐性もついてきたと思う。
そして今日の分の毒を味わおうと思い、サソリを飼育しているケージに手を入れた、その時だった。足首に熱々のナイフで刺されたかのような、鋭くも鈍い痛みが広がった。呆然として自分の下半身を見下ろすと、飼育しているブラックマンバがふくらはぎに噛み付いていた。ブラックマンバの持つ毒は神経毒、そして心臓毒だ。足からドクドクと血が流れる。助けを呼びたくても自ら有毒生物に刺されてみる、なんて実験をした影響で悲鳴が漏れないように部屋は完全防音仕様だ。そもそも助けを呼びたくても神経毒に侵されているせいで体が思うように動かない。
(くっそ…今日試すサソリの毒が弱いからって助手もつけずに実験するんじゃ無かった…!)
(早く…血清を、打たな…きゃ…)
ここで彼の意識は暗転する。
彼は、ただただ真っ黒な空間を漂っていた。上も下も、右も左も、全てが分からない空間を。そんな中、謎の光が現れ、彼の全身を包み込んだ。
目が覚めると、僕は一面花畑の空間に倒れ込んでいた。
(ここが天国なのか…?そもそも天国なんて存在したのか?一命を取り留めた、ってセンは流石にないよな?)
様々な疑問が湧き上がっては弾ける。悩みは無数にあるのだが、それら全てがどうでも良くなるほどに美しい空間だった。
そうしてただただ呆けていると、純白のヴェールに包まれた人が近づいて話しかけてきた。
「お目覚めになりましたか、毒島優斗さん。」
この人はなぜ僕の名前を知っているのだろうか。そんな僕の疑問など露知らず彼女(彼?
)はゆっくりと僕の運命について話し始めた。
男とも女とも、子供とも老人ともとれる、曖昧模糊であるものの透き通ったような、引き込まれるような美しい声だった。
いかがでしたか?
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ところで作中に名前だけ登場したジャスティン・シュミット博士をご存知でしょうか。書いた通りにかなり頭のネジが外れた実験をした人です。ぜひ調べてみてください。
さて、今回は初回ということで3話まで一挙公開です。
次回、神と名前
ぜひ読んでください!




