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学園戦兎トリプルバニー!~えっちな怪異は許さない!バニー戦士の三人娘は「ピンチ」に負けず魔を祓う~  作者: 優パパ★&タマネギーニョ
第8話「学園の人魚に迫る魔手! 碧衣、決死の水中戦!」
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その7「僕が……僕が何とかしなくっちゃ!」

GW毎日更新続きデス!

「じゃあ行くわよ--せーのッ!」

 

 ジャボン! 掛け声に合わせて碧衣がプールに脚から飛び込み、それと同時に怪異の触腕が拘束していた朋代を放す!


(今ッ!)


 それを見届けた瞬間、すかさず身体を反転させる碧衣。人質さえ取り戻せば、別に怪異との約束など守る必要は無い。碧衣は素早くプールの縁をつかむと、ザバッ!と身体を持ち上げた!


 だが、縁に右足を掛けた碧衣が、そのまま一息にプールから上がろうとした寸前! まだ水に浸かったままの左の足首が、下からグッ!と掴まれた!?


「--ッ!?」


「ククク、逃がすワきゃネーダロ!」


 素早く状況を確認した碧衣の瞳に、水面から伸びた半透明の腕が足首を掴んでいるのが映る。咄嗟に振り払おうとする碧衣だったが、すかさず足首を後ろに引かれて--


 ザバーーーーン!!


「碧衣さん!?」「きゃああ!? 碧衣様ぁぁぁ!!」


 宗春と三姉妹の悲鳴が重なり合う中、プールに引きずり込まれた碧衣がぷはっ!と顔を水面に出す。いきなりで水を飲んでしまったのだろう、そのままケホケホとむせる碧衣に、ニヤニヤ嗤う《プールの怪異》が半透明な身体を近づけてきた!


「『水も滴ル良い女』ってナァ♪ サアテ、約束通り、愉シマせてモラおうじゃネェか!」


「誰があんたなんかにっ……!」


 ゲスな煽りにもひるむこと無く、気丈ににらみ返した碧衣に、ますます気に入ったとばかりに嗤う怪異が水面からウニョウニョと水腕を伸ばす。しかも一本や二本では無い。先ほど三姉妹をいたぶっていた時と同じく、合計で六本もの水腕だ!


「くっ!」


 碧衣は身を翻して逃れようとするも、水中では動くのもままならない! ならばクロールで!と泳ぎ出そうとしたその足首を、怪異の水腕が捕まえた!


「きゃあああ!?」「あ、碧衣様ぁぁ!」「碧衣、逃げてっ!」


 だが、三姉妹が悲鳴を上げるその間にも、右足を掴まれた碧衣は怪異の方へと引き寄せられる! 続けて左足、右手首、左手首と次々水腕に掴まれ、最後に腰を左右から捕まえられると同時に、ザバッ!と身体を引き起こされて--!


 ついに碧衣は、背後から「Y字」に四肢を縛られるまま、水から腰より上を晒した形で、完全に怪異に拘束されてしまった!!


「ヒヒヒ、捕まえタぜ~ッ♪」


 そんな碧衣のすぐ後ろにまで迫った怪異が、半透明の顔をニヤ~っとさせると同時に、両腕を動けない碧衣に伸ばす。


 そして「……ッ!」と唇を噛む碧衣の身体を、競泳水着の上から好き放題にまさぐり始めた--!


「ああ……碧衣様が……」「やめて、やめてよう……」「ごめん、碧衣! 私たちのせいでッッ……!」


(くっ……碧衣さん……!)


 三姉妹の嘆きが聞こえてくる中、動き出すタイミングを測りかねるままプールサイドで立ち尽くしていた宗春もまた、これ以上はとても正視できずに嬲られる碧衣から視線を逸らす。だが、それと同時に、


--ごらぁ! 何、目ぇ背けとんじゃい! せっかくの碧衣のピンチシーンやぞ!? ガッツリ観たらんかーーい!!( ゜д゜)


 という、玉神のお怒りの声が脳裏に鳴り響くので、いつものことながらげんなりだ!


(いや、今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?)


 何とか荒ぶる玉神を宥めると同時に、宗春もまた自らに託された役目の重大さを噛みしめる。そうだ。本当にそれどころじゃない。とにかく今は一刻も早く、言われた通り(というか「命令された」通り)に、碧衣さんの蝶ネクタイを回収してこないと--!


「ああっ!? そんなことまで!」「えっちです! えっちすぎます!」「やめてっ! 碧衣にそんないやらしいことしないでっ!!」


(…………………………)


 とはいえ、そんなこと言われたらさすがにちょっとだけ観てみたくなるが(男の子だもの!)、それでは玉神と同レベルになってしまう! 宗春はどうにか煩悩を振り払うと、まだギャアギャアわめいている玉神に向かって呼びかけた。


(ほら、いつまでも駄々こねてないで。行きますよ、玉神様!)


--くそおぉぉ! これが「続きはNocturneでね☆」ってヤツかあぁぁぁ!!


 ワケのわかんないことを叫ぶ玉神は無視して、宗春は行動を開始する。でも下手に目立つ行動を取ったら怪異に気付かれ……って、いや、そんな心配無いかも。だって、見なくても分かるレベルで、怪異は全然こちらを意識してない。もちろん今は碧衣さんに夢中だからだろうけど……


--それ以前に男はどうでもいいんじゃろう。もっと言えば、吾輩の見たところあやつは「競泳水着女子」にしか興味は無いと見たな。「スク水女子」も良いものだと思うが、まぁ敵ながら天晴れなフェチっぷりよ。


(いやそれ、感心するようなことなんですか……)


 まぁでも「変態は変態を知る」というヤツで、玉神の言う通りだとすれば助かるっちゃ助かる。なら、注目されていないこの隙に、少しでも早く蝶ネクタイを回収するんだ!


(碧衣さん、すみませんがもうしばらく我慢してください--!)


 宗春は心の中でそう詫びると、目立ちすぎないようには注意しながら、こっそりと出口へと向かっていった--


        ※         ※


「うっわ☆ やることえっぐ! やっぱ『変態』から生まれた怪異はヤバイね、センセ!」


「それだけではなく、能力的もかなり強力だ。やはり素体の欲望の強さと、生み出した怪異の能力的な強さは明確に比例しているな」


 ここはプール付属の控え室。普段は休憩室だったり救護室だったりで使う小部屋なのだが、窓からプールが監視できるようになっているので、アゲハと浮田はここに陣取り、自分たちが生み出した怪異の様子を覗いていた(ちなみに「素体」の児玉は更衣室に放置)。


「そりゃまぁ『縄』や『芋虫』とは違うわよね~」


 前回酷い目にあわされたアゲハがあてこするものの、浮田は全く気にした様子も見せずに、科学者な顔で怪異を観察している。好奇心にあふれたそのまなざしに、(アタシには全然向けてくれないのに!)と軽くイラッとしつつも、同時にアゲハはつくづく思う。


 やっぱ「人間」って「変態」だわ~と。


 アゲハはセ〇クス大好きなビッチであるが(「サキュバス」だし)、「人間」という種の持つ「業の深さ」や「フェチの多様さ」にはつくづく感心させられる。「芋虫」はともかく「縄」がそこそこ強かったのも、元の持ち主の思念が影響しているせいなわけで。


(しかも中には、こんな「エロエロな美女」より「研究」にしか興味の無いヤツまでいるしッ!)


 サキュバスと契約しといて全然自分を抱こうとしない浮田に、改めてアゲハがジトッと恨みがましい視線を向けたそのとき、観察を続ける浮田の口から不意にいぶかしげなつぶやきが漏れる。


「おや? あのスクール水着の生徒……何か動きが妙だな」


「そりゃ、逃げようとしてんじゃない? 独りだけスク水だし、多分体験入部の子とかでしょ」


「それもそうか。まぁ一人ぐらい逃げても別にどうということは無い。助けを呼ばれたとしても、普通の人間では何もできぬし、仮に他の《バニー戦士》が来たとて、その頃にはとっくに全てが終わっているさ」


 そう言って浮田は薄く笑うと、再び怪異の研究に戻る。そんなどうでもいい小娘のことより、今はこちらの方が大事に決まっているのだから!


 ……なお、後で振り返るとこれが重大な判断ミスになるのだが、まさかあの「スク水少女」の正体が「清水宗春」であるとは、さしもの二人も気が付かなかったのだ(あまりに似合いすぎてて)。その意味では碧衣の嫌がらせは、まさに「瓢箪から駒」となったのであるが、それはさておき--


「あった! 多分これだ!」


 一方こちらは無事、女子更衣室に侵入を果たした宗春である。とはいえ、他に人がいないのは分かっていても、やはり女子更衣室に入るのは緊張するわけで(しかも当然「初めて」だし!)、未だ心臓はバクバクしてるが、託された鍵の番号と同じロッカーの中には言われてた通りにポーチがあって、まずはホッと一安心だ。 


 ロッカーから取り出したポーチを開けると、これまた言われた通り、青色の蝶ネクタイが入っている。よし、これを急いで碧衣さんに届けるぞ……!


--ちょっと待つのだ、ムネッチ! その前にお主は大事なことを忘れておるぞ!


「え? 何か僕、見落としてます??」


 突然制止されて戸惑う宗春に、真剣な口調のまま続ける玉神。


--せっかく脱いだ下着があるのだ! 色々やることあるじゃろ! 観察するとか、嗅ぐとか、被るとかッッ!


「やりませんよ、そんなことッ! てか、キイロさんの時もそんなこと言ってましたよねぇ!?」


 いやそりゃ敢えて見て見ぬふりをしたけど、ロッカーには当然、脱いだ制服や、それこそブルーの下着とかもあったわけで。でもそんなことしてるヒマは無い……というかヒマがあってもしないからね、そんなこと!? 特に後半の二つとか!!


 そんなことより、とにかく今は一刻を争う! 滅茶苦茶名残惜しそうな玉神を無視して、宗春は蝶ネクタイを手に更衣室を出ると、急いで再びプールに戻る。


 だが、そこで宗春を待ち受けていた、衝撃的な光景とは--!


「あぁ……いやっ……いやあぁぁ……」

「うっ……ううん……あうぅうん……」

「こんなの……やだよう……んんっ……」


 どうしてそういうことになってしまったのか、再び怪異の水腕に囚われ、プールの中に引きずり込まれた村上三姉妹の姿であった! なお、全員肩から下を水に浸けた状態であるが、一体水面下では何か行われているというのか……!?(ドキドキ)


(……って、それより碧衣さんは!?)


 そこでハッ!?と我に返って、焦って視線をあちこちに向けるも、碧衣の姿はどこにも見えない。そんな……一体どこに!?


--慌てるでない。どうやら碧衣は「プールの底に沈んでおる」ようじゃな。


(大問題じゃないですか!?)


 真っ青になる宗春に、しかし玉神は平然と続ける。


--どうやら、そこは《怪異の力》的なもので何とかしておるようじゃな。でもって、碧衣を水中にキープしといて、次はあの子らを♪ということなのじゃろう。そりゃせっかくの競泳水着な美少女ぞろい、みんな美味しくいただきたいよね☆ わかりみ~♪


(「わかりみ~」じゃ無いですよ! どうしたらいいんですか、この状況!?)


--そんなの簡単じゃろ。言った通り、碧衣は今、このプールの底におるのじゃ。だったらやるべきことは決まっておる。


 事もなげに告げた玉神の言葉に、最初は戸惑う宗春であったが、やがて玉神が「何を言わんとしているのか」に思い当たって、再びサーッと青くなる。でもまさか……いや、まさかだよ……ね……?


 だが、青ざめたまま固まる宗春に向かって、続けて玉神が命じてきたのは、まさにその「まさか」な内容であった!


--お主が「潜って」届けりゃすむだけのことよ。ほれ、固まってないで、サッサと助けに行かんかい!

「続きはノクタで!」の内容はもちろんあるのデスが(笑)

第8話本編のネタバレ要素を含むので、本編の連載が終了した後にUPします。

(読む順番的にもそちらの方が望ましい感じ)

たぶん過去一番に「アレな内容」なのでお楽しみに!w

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