その6「ダメッ……そんなとこグリグリしちゃ……」
8/23(バニーさん)の日に更新です!
青バニーな碧衣のピンチ展開!タマネギーニョさんのカラーイラストにもご注目あれ☆
その6「ダメッ……そんなとこグリグリしちゃ……」
「ギッヒッヒッ、ようやく捕まえたゼェェ……!」
(くっ……! し……しまっ……た……!)
キャプテン格のゴブリンがニヤニヤと上から見下ろす中で、複数の小鬼にうつ伏せで地面に押さえつけられた碧衣が、ギリリと歯を噛みしめる。
しかも、ただ押さえつけられているだけでなく、勝ち誇ったゴブリンたちはあちこちから身体をまさぐってくる。だが、そんな屈辱的な目に遭わされながらも、今の自分は抵抗どころか《神衣》を維持するだけでも精一杯で、悔しさのあまり碧衣の切れ長の瞳にじわりと涙がにじみ出た。
「ヘッヘッヘ、ぴょんぴょん逃げ回ってたウサギちゃんも、ヨウやく大人しくなったことダシ、チームメイトたちの仇、タップリと取らセテもらうゼェ……」
そんな碧衣を愉しげに眺めていたキャプテンが、ニヤリと口元を邪悪に歪め、周りのゴブリンたちに命令する。
「ヨーシ、ジャあそいつのケツを引き上げロッ!」
(……えっ!?)
何をする気!?と碧衣が息を飲む中、「「ヘイ! キャプテン!!」」と答えたゴブリンたちは、可愛いく揺れる「ウサ尻尾」をギュッ!とばかりに掴むやいなや、うつ伏せ状態の碧衣のお尻をググッと上に持ち上げた!
「あああっ!?」
あまりにも乱暴なやり方に、ハイレグのバニースーツがギリギリと股間に食い込んできて、碧衣は思わず悶絶する! だが、ゴブリンたちは全く気にすることなく、そのまま膝を折りたたませるようにして碧衣を地面に下ろすと、うつ伏せのまま高くお尻だけを突き出したような格好にさせた!
「ヘッヘッ、乳はまぁソレ程でも無ェが、コッちはたまらねぇケツしてヤガる! 高飛車ナお嬢様が物欲しそうにケツ突き出しヤガって、いい格好ダなァ、オイ!」
キャプテンはヒュ~♪と口笛を吹くと、屈辱的なポーズに震える碧衣に、下劣な言葉を浴びせかける。しかも言葉で責めるだけでなく、身動きのとれぬ碧衣を嘲弄するかのように、目の前に突き出されたお尻をグヘヘと愉しげに撫でてきた。
(くそぉ……! 触るな……触るなぁぁぁ……!)
先ほどの宙づりでスーツが食い込み、お尻部分はTバッグ同然の有り様だ。一応編み柄のストッキングで覆われてはいるが、それがまた余計に悩ましい感じで、ツヤツヤとした光沢と合わせて、更に小鬼たちの興奮を誘う!
「タマんねぇ! バニーの美ケツ、タマんネェ!」「キャ、キャプテン! オレっちにも触らせてくだせぇよ!」「オレにも! オレにも!」
「ハッハッハ、いいぞ、お前らもタップリ可愛がってヤレ! で、オレはその間に……ト」
気前よくチームメイトに譲ってやったキャプテンが、他のゴブリンたちが我先にと碧衣のお尻を撫で回している間に、何事かをメンバーに命じてその帰りを待つ。
やがて、「見つけてキヤシタ!」と戻ってきた小鬼が手にしていたのは、グラウンドの向こう側に転がっていたラクロス用のボールだ。キャプテンはねぎらいの言葉と共にそれを受け取ると、その直径6Cmほどの硬いゴムボールを手で弄びながら、仲間たちに辱められる碧衣の姿をジロリと見下ろした。
「あっ……くっ……」
その視線の先では、地面に突っ伏した碧衣が、複数の手に尻を撫で回されるのを懸命に耐えていたが、しかし戦局を見極める《キャプテン・アイ》は見逃さない。表情は伏せているので見えないが、その頬から首にかけてが熱を帯びたように上気し、じんわりと汗ばんだその肌が薄いピンク色に染まっていることを!
「ヨーシ、んジャあ、ソロソロ……」
それを見てにんまりと嗤ったキャプテンが、ぐわっと右手を振りかぶると--
「『ゴール』を決めサセてもらうとしようジャねぇカ!」
後ろに突き出された碧衣の股間めがけて、手にしたボールを叩きつけた!
「ひぐぅっ!?」
あまりの衝撃にビクビクッ!と背中を反らした碧衣の口から、悶絶の悲鳴がほとばしる! しかも狼藉はそれで終わらず、キャプテンはそのままグリグリと手の平でボールを転がし、碧衣の股間に更なる刺激を与えてくる!
(だめぇぇ! それだめぇぇ!! そんなに……そんなにグリグリされちゃ……!)
激しい責めの連続に、狂ったように碧衣はもがく。無理も無い、気付かれまいと隠してはきたが、《神気》が尽きかけた碧衣はとっくに《発情モード》に入っていて、小鬼たちの責めをおぞましく思いながらも、すでにあり得ないほど感じさせられてしまっていたのだ!
「オラッ! ドウダッ! そんなにこのグリグリがイイのか、コノ好き者バニーめッ!」
そしてそんな碧衣の「堕ちっぶり」はとっくに見透かされていて、キャプテンは勝ち誇ったように高笑うや、更にグリグリと押し込むように激しくボールを転がしてくる!
(イッちゃうううう☆ このままじゃイっちゃううう☆ ラクロスボールでグリグリされて……、わたし、わたしぃぃぃぃぃ☆)
もはや普段の気高さも、冷静さすらもかなぐり捨てて、碧衣は地面に顔を押しつけたままブンブン髪を振り乱す。仮にここでイッてしまえば、《変身》は解除においやられ、素裸になった碧衣はゴブリンどもにたちまち輪姦されてしまうだろう。
でも--!
(気持ちイイ……グリグリ、気持ちイイよぉぉぉぉぉ☆☆)
それでさえもう構わないと思う程の凄まじい快楽が、責められるがままの碧衣の意識をピンク色に塗りつぶし、今や目を完全にハートにした碧衣はみるみるうちに絶頂への階段を駆け上っていく!
(らめぇぇ☆ わらし……わらし……もう……イクウッ……イクイクイクイクイク--ッ☆☆)
と、碧衣が心の中で絶叫した--そのときだった!
「うっ……うわあああああああああ!!!!!」
必死の叫び声と共に飛び込んできた乱入者が、ノリノリで碧衣を責め続けていたキャプテンの身体にドーーーンと横からぶつかってきた!
「ウオわッ……!? ギャふっ!!」
威力自体は大したこと無くても、完全にノーマークだった分さすがによろめいたキャプテンの顔に、続けてクロスが叩きつけられる!
「あ。碧衣さんから、はなっ……離れろぉぉぉぉぉ!!!!」
震える声で叫びながら滅茶苦茶にクロスを振り回してくる乱入者に、思わずたじろぐゴブリンたち。
そして誰あろう、その乱入者の正体とは--!
「……ッ!? 宗春ッ!?」
その正体を知った碧衣が、絶頂寸前の状態から冷や水をぶっかけられたように我に返ると、むしろ咎めるような声で呼びかける!
「バカッ! 逃げなさい! あんたなんかがどうこうできる連中じゃ無いのよ!?」
「逃げませんッッ!!」
だが、予想に反して宗春は強く言い返してくる。そして怯えを振り払うようにブンブン首を振ると、宗春はクロスを構えたまま、キッ!とゴブリンどもをにらみつけた!
「女の子の碧衣さんが酷い目に遭ってるのに、放っておけるわけないじゃないですかぁぁ!! 僕だって……僕だって……」
そして、宗春は大きく息を吸うと、なけなしの「誇り」を込めて叫んだ!
「『男』なんですからッッ!!」
「「「ソノ格好で!!!???」」」
……まぁ服装が「セーラー服」で無ければもっと良かったのだが、小鬼たちが一斉にツッコむ中で、碧衣は自分の胸の奥がトクゥン……と鳴るのを感じていた。
弱っちくって、情けなくって、そのくせ自分の恋路の邪魔をしてくる最低なヤツだと思っていたけど、でもこの子は勇気を振り絞って自分を助けに来てくれた。あんなにも酷く虐めてたのに……なのに、そんな私を……!
だが、そんな臆病だけど勇敢な「騎士」がどうなったかと言うと--
「ウエッヘッヘ、良く見タラ、こいつも可愛いジャ無ぇカ!」
「『男の娘』ッテのも悪く無ェ趣向ダゼェ!」
「オラ、こっち来い! オジサンたちと遊ぼうゼェェ!」
と言うことで、たちまちにして大人気となり、小鬼たちに揉みくちゃにされていた! いやもう何て言うか節操無ぇな、さすがゴブリン!
「わぁあああ!? やめ、やめてくださぁぁぁぁい!!」
(…………前言撤回。やっぱ弱いし、情けないわ、あの子)
ゴブリンたちにあちこちを触られ、たちまち泣き声を上げてしまった宗春に、思わずたはは……となる碧衣だったが、しかし状況はそれどころでは無く、碧衣の身にも再びピンチが迫る!
「ワケのワカらねぇ邪魔は入ッタが、コッチは続きと行コウじゃ無ぇカ……」
またもやゴブリンどもに押さえつけられ、突き出し状態にされた碧衣のお尻に、再びキャプテンのボールが迫る!
「モウ少しでイケたんだろォ? これジャあ『生殺し』ダよなァ。安心シナ、スグに思う存分、イカしてヤルからヨォ……」
(………………ッ!!)
為す術も無い碧衣を前に、にんまりと嗤うゴブリンキャプテン。そして手にした硬いボールを、すでにたっぷりと湿り気を帯びたバニースーツの股間に、後ろからグリッと押しつけようとした--その瞬間!
「なにさらしとんじゃあ、おんどりゃあああああッッッ!!」
「ウギャアアアアア!?」
ドパアアアアアアンン!! 猛烈な勢いでスッ飛んで来た飛び蹴りをモロに喰らったキャプテンの頭が、断末魔の叫びと共にザクロのように四散する!
「ヒイイイイ、キャプテンがぁぁぁ!?」「な、何ガ起こッタんダァァ!?」
一瞬でキャプテンを殺られたゴブリンたちがパニックに陥る中、真っ赤な《神気》を身体からゆらめかせて立ち上がったのは--
「ようもまぁあたしの大事な従姉妹に、好き放題やってくれたのぉ……」
目に激しい怒りの炎を燃やした赤のバニー戦士--吉川あかりであった!
「どいつもこいつもぶっ殺しちゃるけぇ、覚悟せぇや、おどれら!!」
続きは8/26(金)に更新しマス!
次回もタマネギーニョさんのイラスト付きですよ☆




