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学園戦兎トリプルバニー!~えっちな怪異は許さない!バニー戦士の三人娘は「ピンチ」に負けず魔を祓う~  作者: 優パパ★&タマネギーニョ
第3話「動き出す学園の闇! ゴブリン軍団をやっつけろ!」
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その5「みんなでヤろうぜ!『ウサギ狩り』♪」

8/21も「バニーの日」!ということで、第3話後半更新スタートです!

その5「みんなでヤろうぜ!『ウサギ狩り』♪」


「フッ、なかなかの健闘ぶりでしたが、『ウサギ狩り』はここからが本番。たった一人、それも《神気》を使い果たした身で、更にここから二チームものゴブリンとの対戦--果たしてどこまで抗えますかね?」


 群がるように襲いかかってくる小鬼を相手に、必死の抵抗を続けるバニー少女を見下ろしながら、アカデミックガウン姿の謎の男は、フフッと仮面の下でほくそ笑む。


 「学校のグラウンド」という場所には爽やかな青春の汗だけでなく、敗北の悔しさや日々の練習への不満、他にも妬みやそねみといった様々な負の感情が染みついている。しかも女子の部活動をよこしまな想いを持って見る者も多い。ましてそれがスポーツ系の美少女揃いとなれば尚更だ。


 仮面の男は、そうしたグランドに染み込んだ負の感情や劣情を利用して「なりそこない」の集団を生みだし、己に与えられた呪禁の力によって育ててきた。その集団の数はこの学園のグラウンド数と同じ全七チーム。そして、部活動が盛んになる春休みを利用して一挙に大量の《エナジー》を集めるべく、グラウンドごとに順次それを解き放ったのだ。


 ……とはいえバニー戦士もさるもので、昨日のサッカー場を始め、ここまで三つのグラウンドでは失敗に終わったのだが、そこで男は作戦目標を切り替えた。


 最優先事項とすべきは、障害となる「バニー戦士の排除」。何も三人をまとめて倒す必要はない。「三本の矢」の故事の通り、三人娘の誰か一人でも倒すことができたら、1/3どころか戦力は半減するだろう。ならば個々に分断し、最大戦力をぶつけて各個撃破すればいい。まさに用兵の基本だ。


 そのために張った「罠」が、今回の女子ラクロス部の襲撃だ。事前に「赤」が生徒会の仕事で不在なことは「知っていた」し、そして今日は三ツ矢神社の会合があることも地域で告知されていた。なら宮司代行の「黄」も動けない。となれば、狙うは--「青」。


 パワーファイターでスタミナのある「赤」や、火力の高い攻撃がやっかいな「黄」と違い、スピード型の「青」は「数の暴力」で襲うには最も適した獲物だ。なるほど、最初の二チームがあっさりと全滅させられたように、高速で移動しながらの斬撃は脅威だが、その分《神力》の消耗は激しく、「小早川碧衣」自身も体力のある方では無い。そしてこちらの手駒は、まだ二チーム分残っている。


(クク、まさに全てが計算通り……)


 更に笑みを深める男の視線の先では、青バニーの少女が、懸命の抵抗を続けている。それでも既に四体のゴブリンを返り討ちにしていたが、疲労の様子は明らかで、立っているのもやっとに見える。あれでは小鬼たちに組み伏せられるのも、もはや時間の問題だろう。


(まぁご安心を。別に殺すつもりはありません。それはさすがに私としても寝覚めが悪いですからね……)


 殺したりせずとも、要は「無力化」さえすればいいのだ。なら話は簡単。二度と邪魔な《バニー戦士》になれぬよう、「純潔」を奪ってやればいい。


 処女で無くなれば、《玉神の巫女》としての資格を失う。大切な「初めて」をこんな醜悪な小鬼どもの輪姦で失うのはいささか気の毒だが、その絶望からもまた濃厚な《エナジー》が回収できることだろう--


 冷徹に計算する男の前で、またもや新たな小鬼が少女めがけて飛びかかる! 必死に抗う少女の姿を愉しそうに見下ろしながら、男は仮面に覆われた口元をニヤリと歪め、芝居がかった口調でうそぶいた


「さぁ、楽しい『ウサギ狩り』もたけなわです! その後の『料理の時間』も含め、最後までじっくりと見届けさせてもらうとしましょうか……!」


      ※      ※


「私にッ……近寄るなぁぁぁぁ!!」


 醜悪な笑みを浮かべて飛びかかってきた小鬼を苦無の一撃で斬り捨てながら、しかし同時に碧衣は、強烈な疲労に膝から崩れそうになるのを懸命にこらえていた。


(どうにか……ここまでは引っ張ってこれたけど……)


 追い詰められた中でもバニー戦士としての使命は忘れず、倒れた部員たちからゴブリンを引き離すべく、誘導しながら戦ってきた。しかしそんな碧衣も今やすっかり敵に囲まれ、まさに絶体絶命の状況だ。


(くっ……目がかすむ……、でも、ここで気を抜いたら……)


 もしも完全に力尽きてしまったら何が起こるか--《神衣》状態を維持できず、丸裸になった自分に、欲望に満ちた小鬼たちが群がる様が脳裏に浮かんで、碧衣はブルッと身を震わせる。


 それだけは、それだけは何とかして避けないと! でも、この状況で一体どうすれば……!?


 さしもの気丈な碧衣にも、ジワリと絶望が広がりかけたその瞬間! 不意に「何か」が背中に飛びついてきたのを感じて、碧衣はギョッと目を見開く!


「ウエッへっへっ、ツーかまえター♪j」


 背中にしがみついたゴブリンが愉しげに笑い、剥き出しの肌に頬ずりしてくる。思わず「ヒッ!?」と息を飲んだところで、更に小鬼は両手を伸ばすと、むんず!とばかりに胸をわしづかんだ!


「やっ、やめろっ! 離せええッ!」


 背後から胸を揉まれた碧衣が、怒りと羞恥に頬を染めつつ、何とか振り払おうと身体を揺らす。だが、その瞬間、今度は前からの低空タックルをくらって、完全にバランスを崩した碧衣はたまらずその場に転倒した! 


「きゃあっ!?」「グゲェェ!?」


 幸い後ろのゴブリンがクッションとなって、背中の強打こそは免れたものの、続けてタックルを決めた小鬼が、掴んだ脚をぐぐぐっと外に広げようとしてくる!


(……ッ!? させてたまる……かッ!)


 太股に力を込めて耐える碧衣に、一匹では無理と覚ったゴブリンが、仲間を誘っての二匹がかりで、左右の脚を広げにかかる!


(くッ……くううう~~ッ!)


 それでも抵抗する碧衣だったが、そのとき下敷きになったゴブリンの両手がにゅっとばかりに伸びたと思うと、再び背後からCカップの美乳をわしづかむ! しかも今回はそれだけでなく、形よく盛り上がった膨らみの尖端を、キュッ☆とばかりに摘まみ上げた!


「--あッ!?」


 太股に意識を集中していたタイミングで、いきなり蕾を摘ままれた碧衣が、思わず声を漏らしてしまったその瞬間--


 抵抗が緩んだ両脚が、ガバッ!と大きく押し開かれた!


「あああっ!?」


 あまりにも屈辱的なその体勢に、さすがに碧衣も悲鳴を上げる! 一方、周囲のゴブリンたちは、気丈な碧衣の顔が羞恥に染まるのを見て、ヤンヤと一斉に色めき立った--が!


「ふっ……ざっけるなぁぁぁ!!


 だが、それでも碧衣は屈しない! 股間をもっと近くで覗いてやろうと、それぞれの脚を掴んだ小鬼が醜い顔を近づけたそのとき、両手の苦無に《神気》を込めた碧衣が、青光を放つその切っ先をゴブリンの脳天に突き立てる!


「「ヒギャゃあああああ!!!」」


 絶叫と共に仰け反る小鬼を、とどめ!とばかりに蹴りはがした碧衣が、続けて胸を揉む個体の右手を掴むや、流れるように手首の関節を極める!


「ヒギィアアアアアアアッ!?」


(--今だッ!)


 ヘブン状態から一転、激痛にのたうつゴブリンの顔へと容赦無く肘を叩き込み、すかさず跳ね起きた碧衣は、その場からダッシュで逃げ出そうとした!


 が--!?


(……ッ!? あ、足……が……!)


 蓄積された疲労に足がもつれて、そのまま碧衣はズシャア……と前のめりに倒れ伏す。慌てて立ち上がろうとはしたものの、身体はまるで鉛のようで、少しも思うように動かない。


 元々、スタミナのある方では無いが、連戦に次ぐ連戦の中、碧衣の身体はついに体力の限界を迎えてしまったのだ……!


(お願いッ……! 動いて、私の身体ッ!!)


 己を叱咤する碧衣であったが、身体はどうしても言うことを聞かず、そして残忍な狩人たちが、こんな絶好のチャンスを逃すハズも無い!


「オラァ! 一斉にカカれぇぇーー!!」


 恐らくキャプテンポジなのであろう。一回り大きなゴブリンの号令と共に、周囲の小鬼たちが一斉に碧衣へと飛びかかる! そして、必死にもがくその身体を、寄ってたかって上から押さえつけ--


 ついに碧衣はうつぶせのまま、完全に身動きの取れない状態にされた--!

次回は8/23(火)「バニーさんの日」(笑)に更新します!

タマネギーニョさんのカラーイラスト付きですよ☆乞うご期待!

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