アクティブなスローライフに憧れている
ピンポン ピンポン
ドアホンが鳴る。
2分前に着替えを済ませてマスクを着けた私は、やってきた週一で届く荷物を受け取り、先週分の卵の空き容器と牛乳の瓶を渡す。
「いつもありがとうございます!失礼します」
台車に載せた荷物を他の階にも届けるのだろう。
「どうもー」
きびきび働くおじ様は素敵だ。
ドアを閉めてすぐに鍵をかけるのは、まだドアの外にいる人になんだか申し訳ない気持ちがするので、ロックからかける。
ガラガラ……ウォン、ウォン、
台車を押して廊下を進む音を聞きながら鍵をまわして、受け取った荷物を台所に運ぶ。
今日は卵と牛乳と、ミルクパンが届いた。
先週の注文に間に合わなかったので、肉類や魚、お菓子たちは来週以降の到着を待たなければならない。
その前に注文、その前にカタログを見て買うものを選別しなければ……面倒だなぁ。
生協は3年ほど前に夫の母の紹介で加入して、こどもの保険もかけたので辞めるつもりはまだないが、いつまでたっても面倒臭いことにかわりはない。
ここ1年ほどで予算を決めて買うということを覚えたのであと5年ほどで慣れるはず。ゆっくりやっていこう。
牛乳瓶はさっと拭いて、卵はパックそのまま冷蔵庫に入れる。
箱に入ってやってきたミルクパンは、ビニールに入っていたのでそのまま床に置いた。
テーブルも台所も朝ごはんの片付けがまだなもので。
片付けて、化粧して。あぁ今日は買い物に行くんだった。
ソファーの上に乾いて外した洗濯物が積まれているが、今は無視することにする。本気出したらやるし。
フローリングは昨夜ドライシートでクイックルしたのでオーケー、セーフ。
気づいたこと。
家族には「チェーンかけといて」って言うけど、我が家のあれはドアロックというものでした。