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白いツバサ 連なる世界(第九幕if)  作者: 仲仁へび
第5章 連なる世界

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第41話 二回目の六日目



 未利の事も、当然放ってはおけない。

 だから探したけど、見つからなかった。

 あやしい人形店のところにも行ったけど、予想通りもぬけの場所だった。


 進展がないまま、一日が過ぎる。


 そしてとうとう中央領グロリアに来てから六日目になった。(ループこみでいれると体感的には九日目だが)

 今日中に、大災害の原因をなんとかするか、住民を避難させないといけない。


 それなのに、何もめどが立っていない。

 何一つ前向きになれる情報がなくて、さすがにへこみそうだ。


「それでも、何とかしなくちゃ。また、あんな光景みたくないから」


 なのに、姫ちゃんは強い。


 朝、起きた皆を励ましている。

 その姿をみて、僕はちょっと情けない気持ちになった。


 彼女はどうしてそんなに強くいられるんだろう。


 異世界に来たばかりの頃の、自信のなかった女の子は、もう過去の存在だった。


 僕にはその強さがちょっとまぶしい。






 そんな中、未利を捜索していると、うめ吉に憑依したアジスティアと出会った。


 姫ちゃんたちは離れたところにいるので、うめ吉の存在にまだ気が付いていない。


「久しぶりですね」


 そのワードこの短期間で何度聞いただろう。


「最近はよく会ってるけどねー」


 ああ、そうだった。

 彼女は氷裏のマークがはずれたから、自由に動けるようになったんだ。


 宙を浮かぶうめ吉が、僕のポケットにすっぽり。

 なんか可愛い。


 うめ吉(inアジスティア)は首を長くして、こちらを見上げる。


「えっと、どこまで把握してるー?」

「貴方が見聞きしたものはすべて、一応。私は貴方の本心ですから」

「便利だねー」


 プライバシーが危ないのはこの際おいといて、この状況で説明が要らないのは正直助かった。

 彼女は一体今までどこにいたのだろう。


「町の端にある、廃工場にいました。犯罪者の集団が根城にしているアジトでしょう。抜け出すのに苦労しました」


 うわーあ。氷裏そんなとこで何やってたの?

 すごくろくでもない気配しかしない。


 けれど、ドン引く僕と違ってアジスティアは「落ち込んでる暇はありません」と姫ちゃんみたいに前むきだ。


「未利達は、いま地下にいます」

「え? 分かるの?」

「前と違って余裕がありますし、貴方も氷裏と接触していないので。合流する前に調べておきました」


 すごい有能。


 うめ吉ボディが小さいのが役に立ったようだ。

 ナイスうめ(アジスティアだけど)


「案内たのめる?」

「はい、任せて下さい」


 姫ちゃん達を呼び集めて、説明。

 アジスティアの指示通り、人形店があった場所へと向かう。


 何もない場所だったけど、地面をよく見てみると地下につながる穴があった。


 大岩で隠されてたけど……、急ごしらえに掘ったみたいなずさんな穴があった。

 橋の方は、堀りたてだからか小石やら砂やらがパラパラと落ちていっている。


 覗き込むと、トンネルっぽい空間があった。


 ひょっとして店崩してこの穴の中に全部詰めたとか?


 どちらにせよ。ここで「隠された場所」を発見したなら、僕達の事情に無関係である可能性は低いだろう。


 覗き込む一同の中、姫ちゃんが「私が先に行くよ」と告げる。


 けど。


「何があるか分からないのが怖いところだよねー」

「そうです。もっと慎重に方法を考えましょう」


 僕と、エアロの説得コンビネーションで即座に却下。


 相談タイム数分後。ハイネルさんとメリルさんの案を採用。

 護衛である彼らが先に降りてチェックする事になった。

 二人は、エアロに浮力の魔法をかけてもらう。


 心配そうな姫ちゃんにハイネルさんとメリルさんがフォロー。


「こういう時のために私達がいるのです。気に病まないでいただきたい」

「そうそう、ボク達の仕事を奪わないでほしいなぁ。お給料がなくなっちゃいますよ」

「……分かりました、くれぐれも気を付けてくださいね」


 しぶしぶといった様子で姫ちゃんが引きさがる。


 二人を見送って地下の状態を確認した後、僕達も地下に降りていった。



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