秘密の話と少女は何か?
秘密の話
聞きたいのならば
少女を探せば
見つかるだろう
だが…
何かを失う覚悟があるものだけが
その話を聞けばわかる
だがその話
他の人には何も
何も…
◇◇◇◇
なぁに?
あぁ
また愚か者たちが私が話す秘密の話を聞きに来たのかなぁ?
今度は何を対価にしようかなぁ?
腕?
脚?
首?
頭?
胴?
下半身?
上半身?
声?
音?
匂い?
感覚?
味覚?
視覚?
それとも全部?
適当に盗っちゃおうかぁ?
私に聞きに来たのが悪いよねぇ?
仕方ないよねぇ?
じゃあねぇ?
秘密を知りだがる愚か者たち
仕方ないの
対価だから
私を恨んだりしてもいいから
世界は絶対憎まないでね
◇◇◇◇
少女は一人涙する
けれど誰も気づかない
世界は進む
時に残されたその少女は
人が秘密を知り死ぬのを見て
涙を流す
その少女は
むかし
遠い昔には人間だった
神に選ばれ人間でなくなったとき
その少女は秘密の話を残すために生き続けるのだ
だが忘れるな
その少女は
優しい
優しい
ただ優しいだけの女の子だということを
だから少女はいつも人を脅す
秘密の代わりの対価に何かを奪うぞと
それでも来たるは愚か者
だから少女は何度も脅し
話を聞かなければ
死が待っているのだから
それに少女は悲しむが
誰も話を聞いてくれない
だから少女は涙を流す
◇◇◇◇
またなの?
なんで何度も
死にに来るの?
もう嫌なの…
◇◇◇◇
そうだね、少女が秘密を守る理由の話をしてあげよう
少女がいたんだ、儚げで、美しかった…
その少女はある少年を愛したんだ
だけどそれは、叶わない愛だった
少女はすぐに死にゆく運命だったから
だから少女は諦めた、その愛を持って、少年を、諦めた
だけど、少年は少女に恋をした
それは叶わない恋だった
少女がすぐに死にゆく運命だったから
だけど少年は諦めなかった、その恋を持って、少女を、諦めなかった
少女を助けようとして、助けられなかった少年は、死んだ
少年は、運命に逆らおうとした罪を負った
だから神に選ばれた
でも少女は認めなかった、少年が罪を追うなら私が、とそういったのだ
だから少女は秘密を守る
少年がカミサマにつれていかれないように…
◇◇◇◇
ああ、可哀想可哀想、可哀想で、愉快だねぇ
楽し楽し、私は笑う
非恋をどうぞ、あなたへと
秘密の話の正体は結局わかりませんでしたね。
秘密の話は考えてないので、しょうがないですが…
まぁ、のんびり好きに投稿していきますね