10 悪い知らせと悪い知らせがある
ザヴィアー王国の前将軍クー=デターは二ヵ月前の内閣総辞職で死亡し、副将軍ドリス=パルタが繰り上がりで将軍になっている。
パルタ将軍と俺の間に面識はほとんどない。王になった時の事情が事情だったから本来あるはずだった即位式典での顔合わせは省略されたし、現場叩き上げで成り上がったパルタ将軍はややこしい内務が苦手で、いつも内務が得意な部下を通じて俺とやり取りをしていた。
それでも俺が一目で彼がパルタ将軍だと分かったのは見た目が分かりやすいからだ。筋肉が筋肉を纏って動いているモジャヒゲの巨漢は王城に彼しかいない。
対して俺はいつも侍っているトリシャが消え私服になれば平民と見分けがつかない。だから脳まで筋肉と噂の将軍はうっかり俺を使用人だと勘違いしたのだろう。
しかしそれでも。
王その人にクーデターを手伝えなんて言っちゃうか普通?
頭おかしなるで。
「クーデターを起こすと仰ったように聞こえましたが、そういう演習ですか?」
「ザヴィアー王国軍は実戦あるのみ! 祖国のため、強力な軍が間抜けな王を倒すのだ! さあ進め少年! 我々と共に武器を取れッ!」
勘違いの可能性に賭けて尋ねると、腰にぶら下げていた長剣を一本俺に押し付けてきた。思わず受け取ってしまったがコイツで俺にどうしろってんだ? 自殺でもしろってのか。
やばい。
冷や汗が止まらない。
死ぬ。
殺されてしまう!
王国軍が。
パルタ将軍は馬鹿なのか? クーデターなんて起こしてもトリシャの【内閣総辞職】で一発だぞ。善意で王族と重臣を皆殺しにして王国の中枢に風穴を開けたトリシャが自国軍の滅殺を躊躇するとでも?
軍が消えたらお終いだ。古今東西、どの世界どの時代でも軍を持たず長続きした国は存在しない。せっかく瀬戸際で踏みとどまって立ち直りはじめた国が今度こそ崩壊する。
俺の命が(たぶん)狙われている事も怖いが、それと同じぐらい王国軍全滅の危機の方が恐ろしい。
ここはトリシャがクーデターに気付く前になんとか穏便に事を治めて――――
「お待たせいたしました、ギルバード様。何やら城内が騒がしいようですがどういたしましょう?」
「あっ」
「ギルバード様だと!? 変装とは小賢しい! ここで殺してくれるわ!」
俺が何かする前に有能宰相トリシャちゃんは迅速に荷物を置いて戻ってきてしまった。
馬鹿ーッ! タイミング最悪だよ!
ほらっ! パルタ将軍が剣に手をかけちゃった!
「あら。反乱ですか? なるほど、では――――」
「あ゛あ゛あ゛いッ! 待てトリシャ! 殺すな! 何もするな! 頼むからお願いだから!」
「ギルバード様!?」
冷徹に言い目を細めたトリシャに俺は急いで飛びついた。
そのまま押し倒してしまい、組み敷かれたトリシャが顔を赤くしているが俺は真っ青だよ。
「よし! 二人まとめて成敗してくれる! 動くなよ!」
パルタ将軍が抜剣した大剣を大上段に構え興奮している。大剣は激しい紫電を纏い、寒気がするような重圧が体に重くのしかかった。背中に庇ったトリシャからも刺すような殺気が噴き出している。
「よせ、パルタ将軍! 動くな!」
「命乞いなど聞かぬ!」
「ちがぁう! いや違わないけど!」
殺意の板挟みで胃がねじ切れそうだ。
君達なんでそんなに殺したがるの? 国が大変なんだよ今は! 団結してくれよ!
「心配するな! 貴様の死後は俺が国を強くしてやる! いざッ!」
「クソッ! 仕方ない! トリシャ、将軍を」
俺だって自分の命が惜しい。トリシャに断腸の思いで殺戮を命じようとした寸前、騒ぎを聞きつけた兵士達が大慌てで駆け付け将軍を取り押さえた。
「何をする!!!」
「お待ちください将軍!」
「お願いですから剣を納めて下さい!」
「王は捕縛に留めるという話だったではないですか!」
見上げるような巨漢の両手両足に一人ずつ兵士がぶら下がるのはまるで遊んで欲しがる子供がお父さんにじゃれついているようだ。お父さんが狂暴過ぎる事以外。
だがとにかくセーフ! 助かった。寿命縮むわこんなん。
兵士の口ぶりから察するに、クーデターは完全に意思統一されて起きたものではないらしい。おかげで九死に一生を得た。危ない。
「ええい、うるさい! 邪魔だ貴様ら!」
「ぐわーッ!?」
一安心してトリシャを助け起こそうとした俺は旋風と共に兵士達をぶっ飛ばしたパルタ将軍に目を剥いた。なんだそりゃ! 五対一だぞ!? つっよ!
兵士達もさるもの。壁や床に叩きつけられながら即座に魔法を使い光の鎖を飛ばし将軍を拘束しようとするが、将軍は鎖を掴んで容易く引き千切り、猛然と俺に掴みかかろうとしてくる。怪獣じゃねーかシャレにならん!
「ちょちょちょちょちょ待て待てッ、落ち着け将軍! 話せば分かる!」
「王! お逃げ下さい!」
「全員将軍をお止めしろ!」
「ダメだ宮廷魔術師を呼べ! 捕縛魔法をかけろ!」
兵士と魔術師達がわらわら集まってきてよってたかって組み付いたり魔法をかけたり盾で殴りつけたりするが、パルタ将軍の足を鈍らせかすり傷をつけるだけで精一杯だ。戦闘の余波で壁が崩れ、天井が崩落し、床はみるみる瓦礫で埋め尽くされていく。冗談じゃねぇ! こんな戦場にいられるか! 俺は部屋に戻るぞ!
大剣を小枝のようにぶんぶん振って俺に突撃して来ようとしている人型怪獣をすんごい形相で睨んでいるトリシャの手を引いて後方に退避すると、廊下の曲がり角の陰でスーちゃんが必死に手招きしていた。
スーちゃんの隣に滑り込み一息つく。途端に不満そうにお口チャックしていたトリシャがブチ切れはじめた。
「ギルバード様、なぜお止めになるのですか!? 弑逆には死を以て贖わせなければなりません!」
「あー。いや……」
それを言われると返す言葉に困る。
確かにザヴィアー王国法で国家転覆罪は死刑と決まっている。ウチの国より遥かに刑罰が軽い前世の日本の法律でさえ死刑だった。俺も何やってんだくたばれクソ野郎と思うさ。
だが今は国難の時だ。クーデター参加者の首を飛ばしたら軍が力を失い危ういバランスで成り立っている国が崩れる。
罰すれば国が滅ぶ。
罰さなくてもクーデターを起こしても死刑にならないという前例ができてしまい、今後同じ事がまた起きて遠くない未来にやっぱり滅ぶ。
どっち道ダメそうなんだよなぁ……
どうして俺はこんな即死か衰弱死かみたいな選択を迫られてるんだろう。ほんとクソだよ。
もっと気楽に、後宮に可愛い女の子達を囲ってよきに計らえって言っとけば全部いい感じになる平和な時代の王になりたかった。
今からでもならねぇかな。ならない? そう……
とにかく今は殺す事でしか自分を表現できない宰相ちゃんを大人しくさせるところからだ。やめろって言えばやめてはくれるけど全然納得してないんだよな。ここで無理やり言う事を聞かせると後々禍根になりそう。なんとか上手く言いくるめたい。
俺が口をもごもごさせていると、スーちゃんが一瞬俺に目くばせしてトリシャに訳知り顔で説明し始めた。
「落ち着いて下さい、トリシャ様。これは軍事演習です」
「え?」
「え?」
冷静なスーちゃんの言葉に俺とトリシャの声が重なる。
マジで? 聞いてないが?
「パルタ将軍がクーデターを企て、それを阻止する筋書きです。パルタ将軍は演技がお上手ですからね。勘違いなされたのも当然です」
「まあ! そうだったのですか。ギルバード様、差し出がましい事をしてしまい申し訳ありません」
「お、おお」
トリシャが恥ずかしそうに頭を下げている。お前の差し出がましさは国を滅ぼすから本当に気を付けて欲しい。
でも本当に演習かあ? リアリティが半端じゃないぞ。
俺が困惑していると、スーちゃんが背伸びして俺の耳元に口を寄せ囁いた。
「……こういう事にしておけば大丈夫でしょうか?」
「えらい。最高。完璧」
「えへへ」
嬉しそうなスーちゃんの頭を撫でくり回してやる。やっぱりな! ナイス機転だ。
うむ、よし。もういっそそういう路線でいこう。
そう。そうだ。全部俺の仕込みだ。全てただの演習だった。責任は全て俺が取る。
どうせ美少女招集令で「この王はイカレてる」と思われてるんだ。唐突にリアル過ぎる軍事演習を始めて王城を混乱させるクレイジーキングという評判が追加されたところでなんてこたぁないさ。
つーかパルタ将軍が王になりたいならそれでもいいや。俺も肩の荷が下りるってもんさ。要するにアレだろ? 俺は不信任決議を叩きつけられたんだろ? 物騒なタイプの。いいよ、玉座譲るよ。
血の気が多すぎてちょっと不安ではあるが、補佐をつければうまくやれるだろう。俺ですら短い間とはいえ務まったぐらいだ。
で、俺は両手に花で楽隠居する。
国政にトリシャの力が必要になったらその時だけ力を貸せば良さそう。
……むーん。
これ名案じゃないか?
クーデターなんか起こさないで素直に「玉座くーださいっ!」って言ってくれれば俺も素直にあげられたのに。まあこのクーデターを無理やり演習だったという事にしてしまえば王位受け渡しもスムーズにいくだろ。むしろいかせる。
魔術師と兵士総出の大規模儀式魔法――――国家魔法の封印魔法陣でようやく動きを止めたパルタ将軍に、俺はそろそろと近づいた。
この封印大丈夫? 封印破ってまた暴れ出したりしないよな。
「トリシャとスーちゃんは下がっていてくれ」
「畏まりました。些事は済ませておきます」
「誰も殺すなよ……何びっくりしてんだ演習で殺してどうする。君達も下がってくれ。演習は終わりだ。いいか? 演習は終わりだ」
殺して解決する事しか知らないデンジャラス宰相ちゃんを下がらせ、兵士達もトリシャの方をチラ見して圧をかけ下がらせる。彼らはガクガク頷いて撤収していった。そんなに怖いなら最初からクーデターなんてやらなければいいのに。
さて、とにかくこれでパルタ将軍と俺の一対一だ。
パールタくーん! お話しーましょ!
いいか、お話or死だぞ。
対話次第で俺も君を死刑にせざるを得ない。俺も殺されかかったんだしまさか否とは言うまいな?
「将軍。クーデターは本来なら死刑だが、情状酌量もやぶさかではない」
「じょうじょう……?」
鈍く光る重厚な黒い鎖で全身ぐるぐる巻きにされ、複雑な魔法陣の上でデカすぎるイモムシの如く転がるパルタ将軍が相対性理論を理解しようとしているゴリラのような顔をする。そんな難しい話してませんが。
俺は重ねて尋ねた。
「教えてくれ、なぜクーデターを起こした? 待遇改善目的なら善処する。国勢も苦しいところではあるし、要求に十全に応えると確約はできないが、弑逆を決意するに足る理由あってのクーデターだったんだろう。軍を統括し国に尽くしてくれていた将軍を蔑ろにするつもりは決してない。俺としても将軍との対話、相互理解を怠った非が」
「うるさい! 頭良さそうな話をするな! 頭悪いのか貴様ッ!!!」
「ひぇっ」
将軍に怒鳴られ思わず飛び上がってしまった。
こっわ。大声出さんといて下さいよビビるわ。
言葉を遮られて話す気も失せてきたが、話をぶった切る訳にもいかない。失敗したら原因究明が必須だ。
アレだな、道を誤った憂国の士だと思ったのが間違いだったのかな。
聞き分けの悪い暴れん坊バブちゃんをあやして言葉を引き出すつもりでいこう。
えーと、兄貴達を相手にするつもりで媚びた笑顔作って下手に出て……と。
「パルタ将軍。俺はあなたの見事な反乱計画にとても感心していてね。ぜひ詳しく話を聞かせて欲しい」
「ほう! 俺の話が聞きたいとは見どころがある! よかろうッ! 聞け! 俺のすばらしい計画をッ!」
パルタ将軍は少しおだてただけで上機嫌にペラペラ喋った。
微笑ましい。自慢したくてしょーがなかったんだろうな、失敗した計画を。
曰く、クーデターは非インテリ層主導で行われたらしい。
内閣総辞職前、軍の上級士官はコネ採用の貴族で占められていた。実力はあるが地位やコネの無い者達は日陰者として粗雑な扱いを受けていた。
それが内閣総辞職を期に変わった。いけ好かない頭でっかちのインテリ貴族達は全滅し、代わりに耐え忍んでいた叩き上げの実力者達がトップに躍り出た。
聞けば勢力図を塗り替えた若き王は王権に選ばれた正当な真の王であり、パルタ将軍達と同じく長らく虐げられ辛酸を舐めてきたという。
この王なら自分達を正当に評価してくれる! そんな希望は容易く裏切られた。
王は美少女を侍らせ色香にうつつを抜かし、ひ弱で実戦経験も無いクセに口先と書類仕事ばかりが得意なインテリの生き残りを優遇した。
一度見せられた希望を裏切られた現場叩き上げの猛者達は、パルタ将軍を旗頭に国家全土から密かに王都へ終結。王を引きずり下ろし、実力者が正当に評価される正しい国の形にするために決起した……
という流れらしい。
はい。
完全な妬み嫉み僻みですね。よーするに高学歴を逆恨みした筋肉馬鹿の犯行だ。
内政がしっちゃかめっちゃかになってる時に脳筋勢を重用できるわけねーだろ!!!
あのね、君達のような人種は他の国と戦争が起きた時に否が応にも大活躍するんですよ。平時では出番ないの当たり前です。適材適所ってやつだよ。
「ちなみにクーデター成功したら国をどう運営するつもりだったんだ?」
国勢も持ち直してきたとはいえ、国庫を軍事費にぶっこんだら破産する程度でしかないぞ。軍部が政権を掌握して何をしようというのか。
俺が興味本位で尋ねると、パルタ将軍はドヤ顔で即答した。
「無論、隣国に――――クァシィ=ダゥナェ大公国に戦争を仕掛け、これを撃滅するッ! 資源も奴隷も国土も我が国のものだ! そうして国を建て直す!」
「なんだお前? 国を巻き込んだ自殺をしたいのか?」
呆れを通り越して感心すらする。
クァシィ=ダゥナェ大公国はザヴィアー王国と同じく王権を所有する国だ。
しかも内政特化の『国家の王権』トリシャとは違い、バリバリの攻撃系王権だと聞いている。かの国の侵攻を受け文字通りの更地にされた国は両手の指の数では足りない。
王権はあらゆる兵器と魔法を超越するチカラだ。いくらパルタ将軍が一騎当千の強者でも絶対に勝てない。
この世界の魔法は多種多様で、魔法によって段位・師弟関係・階級・評価・格付けといったものがバラバラだ。
しかしそれでは分かりにくいため、流派の垣根を超えて五段階の格付けがされている。
パルタ将軍は個人で上から二番目の魔法を行使できる超人だ。
最下級の家庭魔法は最もポピュラーな魔法だ。
個人規模の魔法で、家族の誰かは使える程度の稀少性・効果を持つ。
家事を助けるとか、畑仕事を楽にするとか、無くてもいいけどあると便利な魔法だ。
下級の村落魔法は少しだけ珍しい。
集団規模の魔法で、村の誰かは使える程度の希少性・効果を持つ。
鍛冶師や料理人などいわゆる職人に求められる魔法で、この一芸だけで食べていける。
中級の都市魔法になると個人では扱い辛くなってくる。
大集団規模の魔法で、一都市に一人程度の稀少性、あるいは一都市が人材を集めて成し遂げる程度の効果を持つ。
短期的な降雨だとか、瀕死の重傷を回復させるとか、魔獣の群れを掃討するだとか。このクラスの魔法は数人が協力して発動する場合と個人が発動する場合に分けられ、個人で都市魔法を操る達人は地方の有名人になれる。
上級の国家魔法はその名の通り国家事業に相当する。
国家規模の魔法で、国に一人か二人程度の稀少性、あるいは国が人材を集めて成し遂げる程度の効果を持つ。
山を崩すとか、巨大ゴーレムを建造するとか、都市を丸ごと強力な結界で護るとか。
このクラスの魔法を単独で成し遂げる魔法使いは国宝と呼んで差し支えない。
最上級の世界魔法は歴史に滅多に表れないほどの世界的な魔法だ。
数ヵ国が総力を結集し発動するとされる魔法で、ひとたび使われれば間違いなく世界史に刻まれる。天文学者が預言した破滅的隕石落下の反射、地脈の魔力を吸い上げ狂暴化した邪竜の封印のために使われた記録がある。
以上の格付けに従うと、パルタ将軍は国家魔法クラスの身体強化魔法を単独行使する人間国宝だ。まさに一騎当千、個人で精鋭部隊一隊に匹敵する国の切り札と言って差し支えない。
その人外超人パルタ将軍でさえ王権にかかれば問答無用で即死だ。王権はそれほどまでに強い。実際、世界魔法で王権の破壊を試みたが無傷だったという記録もある。
それでどーして王権持ちの隣国に喧嘩を売ろうと思ったのか。今一番戦っちゃダメな相手だぞ。
全身を拘束され床に転がされながら脳筋自殺作戦を披露して自慢げなパルタ将軍をどうするべきか途方に暮れる。
情状酌量の余地は無かった。こんなん獅子身中の獅子だよ。処刑一択!
でもつえーんだよな、将軍。切り捨てるには惜しい。
なんかいい感じに反省して心入れ替えて頭良くなって忠実になって一生懸命働いてくれたりしねーかな。いや突然別人にはならないか……
悩んでいると、一人の男が半壊した城の廊下の瓦礫の間を縫って駆けてきた。
でっかい羽付き帽子を被っている。伝令の目印だ。
伝令はぜひぜひ喘ぎながら俺の前に膝をつき、叫んだ。
「申し上げます! 悪い知らせです!」
良い知らせと悪い知らせじゃなくて?
「はー、今申し上げるタイミングじゃないんだけど。人払いしてるのに来たって事は緊急なんだろ? どうした」
「王城が――――この城が、隣国、クァシィ=ダゥナェ大公国の軍に完全包囲されました!!!!!」
「 」
俺も将軍も言葉を失った。
なんだそりゃ! 悪いどころじゃねーぞ!?