オートリアムへの帰還とやらなきゃいけないあれこれ
「片岡さん!ちょっと異世界に戻るね!携帯は持ってくから連絡は取れるようにしておくんで何かあったら連絡して」
「わかった、連絡する」
僕は片岡さんに一言言って帰る準備を整えた。
「アーク!いるか?」
「ああ、いるぞ」
アークは隠密でずっと見えないようにしていたらしくこっちの世界を楽しんだようで、満足そうである。
「久々に帰るぞ!異世界への旅!!」
僕たちの作ったダンジョンのダンジョンコアのある部屋に戻ってきた。
そして、マスターゴーレムからの報告を受けてびっくりしたことがあった。
ここ数ヶ月でこのダンジョンが大いに賑わいだして、外にはいろんな国や場所から商人や冒険者達が集まっており、小さな商業施設みたいになっていた。
もちろんそこはアイリーン王国主導のもとに作られているので治安もいいらしい。
そして、このダンジョンは死なないダンジョンとして、有名になっていて若い冒険者や子供みたいな見た目の冒険者も増えていると言う。
賑わっていていいことだ!!
戻ってきて、やらないといけないことが何個かある。
国王への報告、携帯を使うための電波問題解決、あとは異世界旅行の企画を国王とピエールに話す事、あと、もうすぐで成人なのでみんなを探しに行かないとな。
まず、携帯の問題解決してしまおうか!
このダンジョンのてっぺんに異世界への旅を持続的に発動して行うものを設置しておいて電波だけを拾う事は出来ないだろうかと試してみたらなんと簡単に出来てしまったので解決だ!
次は王都に戻ろう。
カリンさんにも挨拶行かないと、さすがに放置しすぎてしまったな。
自分の商会にもどり、カリンさんから報告を聞く。
万事順調!カリンさんさまさまだ!
「ありがとう!!カリンさん!!これから僕はもっと忙しくなると思うからもう商会のことほとんど丸投げだけどいいかな?」
「はい!大丈夫ですよ!私も最近はうまく回せるようになり、休みも取ってますのでご安心下さい!!それに、今度結婚することになり、旦那も一緒に仕事をする事にしましたので楽しくなりそうです!!」
「それは良かった!おめでとう!!じゃあ、これお祝いだ!!」
僕は白金貨を数枚手渡した。
「こ、こんな!?え!?いやいやもらえないですよ!!」
僕は強引にそれをカリンさんの手に詰め込み商会をあとにする。
「カリンさん、あとよろしく!!」
次はピエールのところへ寄ってそのあと陛下のところに連れて行こう。
そう思ってピエール商会の前に魔法で移動し、入っていくともう何も言わなくても勝手にスタッフが応接室に通してくれて、ピエールもすぐに来てくれる。
「久しぶり、ピエールさん!」
「ロイス様!久しぶりなのである、どこへいっていたのであるか?」
僕は今までのことを一通りピエールに話したら目を丸くして驚いていた。
そりゃそうか笑
その中で異世界からの旅行者をダンジョン観光させる案を話すとピエールものってくる。
やはりこの人は商売人だ。
今現在の商業施設はみんな馬車や仮設のテントやらで商売してるみたいだから僕が魔法でちょちょっと簡単な村や町を作ってしまおうか。そして、あとは宿を設置して完成させよう。
これなら観光客が来た時に充実した生活もおくれるだろう。
その後ざっと話したあと僕はピエールを連れ王城に転移する。
するとすぐに兵士が来て、陛下に知らせに行ってくれ話の場が作られた。
「ロイス、久しいな。どこへ行っていたのだ?」
「異世界に戻ることができました!その環境を作っていたので最近は顔をだせませんでした。」
「そうか、それはなによりだ。話を聞かせてくれ」
僕は陛下にまたピエールにした話を話す。
異世界観光についてもだ。
そして、陛下には異世界との貿易の利点についても話したので目がギラギラしてきた。
これが成功すればアイリーン王国は安泰間違えないだろう。
とりあえずは僕もまだ地球のことが残っているので話はここまでにしておく。
そのあとピエールと陛下が作戦会議を始めてしまったので僕は退散することにした。
あと、こっちの世界で試したいことがもう一つあったのでそれを試すためにダンジョンへ向かった。




