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会見と動画サイト



「ではロイス君、ここでご両親が待ってるから念のため1人聴取の者がいるが気にしないでくれ」


「はい」



僕は扉を開け中へとは入る。

そこには少し老けたが変わらない両親の姿があった。


「わかるかな?金髪になっちゃってるけど一応晴人なんだけど……」


「ああ、確かにそうだな!」


「ええ、そうね」



両親は2人揃って涙を流し喜んでくれた。

そして、今までどんなことがあったか。どうやってきたかなど話した。



コンコンッ


ガチャッ


警察署長と他に数人が中へと入ってきた。



「お話中失礼します。小出さんご夫婦と晴人君に紹介します。こちら警視庁本部の片岡とその部下達です。これから君たち家族のことを全て担当することになるので何でも言ってください。」



結構ガッチリした体育会系の30代くらいの優しそうな人が片岡さんか。



「片岡です。よろしくお願い致します。あなた達の警護や、移動など今大変なのでしっかりとやっていきます!」



「これから会見を行うので少しあっち部屋のテレビで見ていてくれ」





警察署長はそういうと会見の準備に取り掛かる。

会見はあのニュースにでていた動画がどういったものだったかを話すものになる。


警察の対応としてはちゃんと僕が14年前の生き残りで異世界にいたことを話すそうだが、本当に大丈夫なのか!?



まぁでも7人全員が帰ってきたあとの戸籍やいろいろな事があるので隠し続けるのは無理だ。

なので、早いうちにバレてしまった方が楽なのかもしれないな。







会見が始まった。




「え〜では会見を始めたいと思います。

今日ニュースで世間を騒がしている件で池袋警察署で保護した少年がどういった状態かをご説明させていただきます。


この件は前例のない事なので、疑問な部分はあるとは思いますが今回質問への回答は控えさせて頂きます。今後調査をし、進展していった際お答えできる部分もあるては思いますが本日は報告会見のみとなります。


まず、名前は控えさせて頂きます。例の少年は14年前の都内某高校での爆発事故により7名が行方不明になるという事件の生存者だったことが判明しました。


少年はその時、異世界に渡り14年間を過ごしていたが活動の末今日池袋に帰還したそうです。


そして、ニュースにあった魔法の件ですが、今調査中ですので進展し次第ご報告させて頂きます。


会見は以上になります。」



署長は立ち上がり、その場を後にしようと歩き出す。

周りのマスコミからは質問疑問が投げかけられ、警察の対応に罵倒するものまで現れていたが署長は何事もなくその場を後にした。




ーーーニュース番組ーーー



「これはいったいどうなるんでしょうかね〜?」


「私は少し楽しみになりましたね!魔法ですよ!?本当にあったら楽しいですよ!娯楽、エネルギー問題やいろんなことがどうにかなってしまうかもしれませんね!」


「そうですね〜。では、続いてはお天気です。」





ーーー池袋警察署ーーー



僕はこれからどうなるんだろう。

めんどくさくなったら帰っちゃおう。




「父さん、母さん、ちょっと迷惑かけるかもしれないけどよろしくお願いします」


「大丈夫よ。任せなさい!」


母は強しって言うがこういうことなのかな。



「とりあえず、お母さんたちは家まで送るよ!」



「え、晴人はここにいなさい!外はマスコミがいるって言ってたじゃない!」



「大丈夫だよ、魔法使うからさ!」


「本当に使えたの!?」


「なに!?母さん信じてなかったの?」


「当たり前じゃない」




片岡さんが話しかけてくる。


「その話詳しく聞かせてくれないかな?魔法のこと」



僕は迷った。

殺戮兵器や飼い殺しなんてことにならないだろうか?

日本なら平気だという考えは捨てた方が良さそうだ。



「全部は明かせません。僕や家族が危険にさらされるかもしれないので」



「そうか、それは話せるようになったらでも構わないよ」




「今から使う魔法だけ教えます。これは行ったことある場所でイメージできるところに転移する魔法ですよ」



「行ってきます!転移(トランスポート)!!」


僕は両親が今住んでいるという住所の近くで僕の記憶に残ってる場所をイメージする。




次の瞬間その場所に移動していた。



「いやっ!これはびっくりしたな!」


「晴人!凄いわね!」



「あ、ありがとう。2人は家でゆっくりしていてね。また連絡するから」



「わかった、晴人気をつけるんだぞ!」


「うん」



僕はまた警察署に戻っていった。




「おかえりロイス君、君のことは小出君というより、もうロイス君の方がいいと思うんだ。そう呼ぶね」



「呼び方はなんでも大丈夫ですよ」




「ロイス君でいこうか。あと、これケータイ持っておいて欲しいんだ。両親と池袋警察署、僕の番号が入ってるから何かあったら連絡して。あと、14年もいなかったら世間のことわからないと思うからいろいろ調べてみるといい!ネットは繋がるから」



「ありがとうございます!さっそく調べたい事があるので失礼します」



僕はあの動画サイトを見てみる。


14年経った今でも人気すごいんだな。

全然衰えてないばかりか発展しているし、使いやすくなっていた。


で、僕の映った動画のページにいってみた。



そこには色んな意見がコメントされていた。


【凄い!】とか【これは合成だ!】とか【手品でできる!】とか色んなことが書かれていて、特に多かったのが【もっと見たかったのに!】や【私も使いたい】だった。




もっと見たかったなかぁ、あんなのだったらいくらでも見せてあげたいなぁ……。



その時、不思議なことが起こった。


スキルの発動が感じられた。


一体なんだ!?これ!?




そんな発動しそうなスキルなんてあったか!?




少しステータスプレートを見ながら確認していくと



なんと、

思い出の記録(メモリーズ・レコード)が発動していたらしい。




なんだったんだ?今のは。






よくわからなかったので今日のところはもう寝よう。





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