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閑話 春本の憂鬱1




グシャッ!!



巨大な何かに潰され意識を手放す。








「また死んだ……くそっ!!」



これで1500回目だ。

もう死ぬのも怖くなくなってきたな。




俺の名前は春本健太。

こっちの世界での名前はカンタだ!


あんまり変わらんっ!!



ある小さな部族の生き残りでその部族は今から4年前に滅んでしまった。


そして今は

もう12歳になる。




12歳で1500回死んでるってのもどうなんだ!?



まぁいいか。



それで

俺の固有スキルはセーブポイントって言って想像通りゲームのアレだ。



場所を指定するとそこで復活できる。



この世界でそれはかなりのチートなんだ!







だが場所が場所だから凄い数死んでしまった。


俺の部族は龍の山脈の麓から少し行ったこところにあり、ご先祖様は普通に人間なのだが龍人に気に入られこっちに移り住んできたらしい。



それから時が経ち次第に龍人とも疎遠になり最後には龍の怒りに触れ滅ぼされてしまったのだ。



そんな場所で育ってきたので少しは戦闘もできるが、できるといっても凶悪なモンスター達にはなかなか勝てない。



しかもここは龍がたくさん生息していて普通に歩いていると食われるのだ。



もう慣れたけど。





それで生き残った俺は人里を目指すことにし、目的地はあの山の向こうにある国で、あっちには人がいっぱいいるという。



少しずつだが進んでいる。





今ようやく龍の山の頂上に着いた。


登山の達成感っていいなっ♪♪





そんなことを考えていると


ゴゴゴッ




何かが動いた。






『おい、貴様!どこからきたのだ!』






「俺はカンタ!!どこにいる!?」





『ここだ。お前の前にいるではないか』




俺は上を見上げる。



そこには30メートルはあろうか肌が岩や苔で覆われたドラゴンがいた。





「マ、マジか……」




『何用だ?ここを俺様の寝床と知ってのかとか?』




「いえ、知りませんでした。ここを通りたいだけです」





『死ぬが良い』





プチッ!




俺は死んだ。







ーーーセーブポイント・山頂付近ーーー



俺は目を覚ます。



「話聞けよっっ!!!!」




すぐさままたあそこにいく。





「おい!ドラゴンいるかーー!?」




『お前、さっき殺したはずだが?どういうことだ?』




「俺は死なない!そんなのどうでもいいからここを通してく…」



プチッ!








ーーーセーブポイント・山頂付近ーーー





「またかいっっっ!!!!」






俺はまたドラゴンのところにいく。




『おお、お前面白いではないか!』



「死ねっ!コラ!!」



『まぁ怒るでない!お前を俺様の友人にしてやるよ』



「なんだよ!いきなり!!」




『俺様は強すぎて誰も相手にならんのだ。お前は死なないから遊びがいがある。ほれ、これをやろう』





俺の体が光る。



「な、なんだ!?」




『俺様の加護を与えてやった。いつでも話せるし、もっと強くなるぞ!お前はもっと強くなれ』



「お、おう。なんかありがとな」





『俺様はまた一眠りするから通っていいぞ』




「わかった、ありがとう」






ステータスプレートを見てみるとそこには信じられない加護が付いていた。



名前:カンタ(12)

LV:30

体力:900(+6000)

魔力:500(+3000)

スキル:隠密lv7 剣術lv3 槍術lv7 龍神の加護lv3 念話(龍神のみ)

固有スキル:セーブポイントlv8



やばっ!!!




これでここも乗り切れる。



「よし、下山するぞ!!」




グシャッ!!




『お、悪い!潰しちまった!』




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