誕生日と闇と身体能力
誕生日です。
ーーー半年後ーーー
今日でロイスは1歳になる。
今ゴードン、アリシア、アルスとロイスは4人でテーブルを囲んでいて
ロイスは赤ちゃん用のイスに座らされ、お祝いされているところだ。
「ロイぃ、おめでとう!」
アルスは笑顔でそう言う。
「あぃがとぉ」
僕はそう答える。
「しかし、ロイは成長が早いな!これは将来期待できるんじゃないか?」
「そうねぇ、1歳になる前にだいぶ運動もできるようになってるし、言葉に至ってはほとんど理解しているみたい!生まれたときからあまり泣かない子だとは思っていたけど、まさかこうも成長が早いなんて…」
「アルは5歳になったから来月からは剣と弓の訓練をするからな!」
「はい!お父様!!」
「ん〜ロイは4歳からやってもいいかもしれないな!」
「そうねぇ」
僕の訓練が早まったことが引っかかるが平和に終わって行った。
少しこの半年間の事を話しておこう。
まず
魔法を習得してからはそれらのコントロールと魔力量を上げるため努力して来た。
そして、遂に闇属性の魔法を成功させた。
それはみんなが寝静まった夜のこと
暗闇を見ながら自分の魔力に集中していた時のことだ。
なぜか暗いはずの部屋が暗視スコープを覗いているようにハッキリと見えるようになった。
もっと目に魔力を集中していくと細部まで見えたのだ。
俗に言う夜目というものだろうか。
これは目に闇属性の魔力を集中させる事でできるという事なのか。
それからというもの昼間に闇の魔法も使えるようになった。
指先に真っ黒な影がモヤがかったように現れたらした。
これで6つの属性を得た。
そして、半年の間にハイハイとつかまり立ちを一瞬で終わらせて歩く、小走り、少しジャンプを習得してからは家の中を走りまくってみた。
身体能力向上は大事だ。
よく身体能力は3歳までに決まると言われているので後2年は頑張る予定だ。
そして、魔力による身体能力向上も練習している。
ある日、魔力操作の練習をしている時に魔力に手に集中し、その後筋肉や血管を意識して魔力を巡らせたところ身体を動かしやすくなったのだ。
これにより走るのもジャンプするのも大幅に楽になった。
しかし、これに甘えていたらいけない。
基礎が大事なのはいつでも同じだ。
やはり元の身体が強くてこそ、そこにプラス魔力でさらに強くなるというのがいい。
言うなれば魔力はおまけにしたい。
その方がなんかカッコいい気がする。
なので、魔力なしでの訓練を疎かにはしない!
今日も明日も明後日も家の中を走り回り、跳んでしゃがんで遊びまくる。
今度、ゴードンの剣術見てみたいな。
頼んでみるか。
父と兄の剣術を見ます