作戦と貴族街
ピエールと貴族街にいくことに
おはよう!
最近は商売のことばっかりだが僕は学校にはちゃんと行ってるぞ!簡単すぎて話にならないが…
ということで、次の日はピエールに会いに行く。
「ピエールさん、おはようございます!」
「ご機嫌よう!ロイス様、今日はマヨネーズのことでいらしたのであるか?」
「はい、話を聞いておこうと思いまして…」
「それではまず、貴族にはこれを高級調味料として広めます。もうすぐ貴族の間で行われる珍味や珍しいものを集めたイベントが行われるのでそこに出品します。そして、料理に関してこちらも少し伺いたいので後ほどお聞かせください。そのあとはすぐに浸透することが予想されるので作り方を買いたいという貴族に売ってしまわれた方が楽かと」
「作り方を教えるのは僕も賛成です。下手に秘匿せず、広まった方がみなが美味しい料理を開発してくれそうですからね!よろしくお願いします、あとマヨネーズはどのくらいピエール商会に卸せばいいですか?」
「最初は月にあのビン詰めで20個あれば大丈夫である、イベントが終わったあとは増やすると思うのである」
「わかりました」
「楽しみである!あ、それとロイス様、このあと少し時間ありますか?」
「はい、大丈夫ですが何かあるんですか?」
「実はベヒモスの購入者が出品者にお礼を言いたいそうで収納の日に会えないかと。その日が急遽今日になりまして…」
「そうなんですね。僕が行って疑われないですか?」
「その購入者の貴族は良い方なので大丈夫だとは思うのである。そしてご子息様も大変お喜びなのだとか」
「まぁそれなら行きたいと思います」
「では、今から向かいますので馬車を用意させます」
僕とピエールは馬車に乗り込み、その貴族の屋敷へと出発する。
どんな人だろうか……
ーーー貴族街ーーー
「着いたのである」
「ありがとうございます。ところで購入者はなんて言う方なんですか?」
「王国騎士団団長なのである。その次男が大変喜んでいるらしいのである」
「何か大変なところに来てしまった気がします」
「では、行きましょうか。団長はあまり堅苦しいのは好きではないのでそう堅くならなくても大丈夫なのである」
「は、はい」
僕はピエールの後ろについて扉の奥へ進んで行った。
奥にはベヒモスの剥製と筋骨隆々な大男が立っていた。
「おお!よく来たな!ピエール!」
「この度はご購入ありがとうございます。こちらが販売依頼主のロイス・ヴェスター殿です。そして、購入者のアレックス・オールハイト様です。」
「こんな小僧がこれを打ち取って来たというのか!?そして、ヴェスターと言ったな!?まさか、小僧の兄はアルスと言うものか?」
「初めましてロイスです。確かに兄はアルスです。」
「おお!あの男の弟か!それなら少しは納得だな!ガッハッハッハッハッ」
「アレックス様、もうご子息様もお帰りですか?」
「ああ、いるぞ!おい!マークッ!来いっ!!」
すると奥から見慣れた顔の少年がやって来た。
隣の席のマークだ。
マークこの家の子供だったのか!!
「あれ!?ロイスくんじゃないか!どうしたの?」
「マーク!君は団長の息子さんだったのか!!」
「あれ?言ってなかったっけ?みんな知ってるからロイスくんも知ってると思ってたよ」
「マーク!ロイス・ヴェスターと友達なのか?」
「はい!お父様!クラスで席が隣なのです!それでいつも魔法を教えてもらっているのです!」
「おお、そうか!息子がお世話になってる!ありがとう!」
「いえいえ、こちらこそお世話になっています」
「まさか、マーク坊っちゃまとお友達だったなんて!すごい偶然であるのだ!!そうだ、ロイス様、例のアレをアレックス様とマーク坊っちゃまにも味見して貰うのはいかがですか?」
「ピエール!例のアレとはなんだ?」
「実はですね…ロイス様と広めたいものがありまして、マヨネーズという調味料になります」
僕はマヨネーズをみんなの前にだした。
出すときは虚空庫もバッチリ団長に見られた。
「一口舐めてみてください」
団長とマークは指にとって舐めてみる。
「ぬおっ!!美味い!!こんなものがあるなんて!」
「ロイスくん!凄い美味しいよ!」
「これを貴族街で流行らせようと思っております。アレックス様にもお譲りいたしますので是非広めてください」
「ああ、美味いものなら広めよう!」
「ありがとうございます」
「では、後日お送りいたします。」
まさかの出会いもあったがオークションも無事に終わり、貴族街のイベントもスムーズにできそうだ。
マーク坊っちゃま出て来ましたね




