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閑話 ピエールの興奮

ピエール金の亡者



ご機嫌よう。わたくしはピエール商会会長のピエール・ソワンである。




この商会は祖父の代から続いており、最初は小さな商店であったが徐々に大きくなり、わたくしの代で冒険者ギルドとの提携が決まりここまで大きくなったのである。




最近ではお客様も増え、売り上げは黒字続きなのでウハウハである。







さて

今日はここ何十年かで一番驚いた日になったのである。




午後、執務室で仕事をこなしていると受付で雇っている獣人が急いでわたくしのところにやってきた。



「か、会長!大変ですぅ〜!!」




「どうした、そんなに慌てて。落ち着いて状況を話せ」




「はい、実は……子供が素材を売りたいとカウンターに来たので話を聞くと素材がいっぱいあるので広いところはあるか、と聞かれました。なので解体場に案内したんです。」




「ほう…それで?」




「そのあと、どこに素材を置いてあるのかと聞くと魔法でその場に出したのです!!しかも大量にです!!!あり得ない量なんです!!」




「魔法か……。どんな魔法だったのだ?」




「何かアイテムボックスって言ってました。そしたら腕のあたりに穴がでてきてそこからいっぱいモンスターの死骸や魔石やらを……」




「アイテムボックス……。まさかな……」





「わたくしも行く。早く来い!」






わたくしたちは急いで解体場に行った。





そこには本当に幼い子供がいて、こんな子がこの大量の素材を持ってきたなんて……




しかも、魔物のレベルが高い……。





ぬあっ、あ、あれはベヒモスの死骸かっ!?




あれはウチで買い取らねっばっ!!!





いっきにこの量は無理ですか?と聞かれたがここは引き下がれない!!!






買取査定をすることになった。



2日後に換金に来てもらう。




よし!これで大儲けできる!!




応接室で少し話をしてみると

何とこの子はあのアルス・ヴェスターの弟さんらしいではないか。





この前の武闘大会は思い出すと今でも興奮するくらい素晴らしかった。




その弟さんなら信用できそうである。





あとあの魔法のこと気になるのである。

今度聞きたいのである。







そして、そのあとから2日間は解体地獄と査定地獄に追われる日々を過ごしたがこの後に待ってる大金の楽しみがあれば乗り越えられる。




ベヒモスの剥製はオークションで超高値で売れそうである。










ーーー2日後ーーー




「ロイス・ヴェスター様お待ちしておりました。査定が終わっていますのでこちらへどうぞ。」





ロイス様を応接室へ案内するのだった。




終わり!

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