友達と王都
友達できた。
「ロイス・ヴェスターです。ハルネ村から来ました、よろしくお願いします」
それから自己紹介は滞りなく済まされその日のレクリエーションは終わり、明日から授業になる。
「はい!じゃあみなさん明日からよろしくお願いしますね!」
先生が閉まるとパラパラとすでに仲良くなったもの同士帰って行く。
僕がポツンと座っていると
「あの、ロイス君よろしく!僕はマークって言います。」
隣の気弱そうな男の子が話しかけて来た。
「よ、よろしく!ロイスでいいよ!僕もマークって呼んでいいかい?」
「もちろんです!」
「マークは僕のこと怖がったりしないのかい?」
「何で怖がるの?」
「僕が試験でやらかした事しらないのか?」
「何かやってしまったの?」
「いろいろぶっ壊してしまった…」
「………まぁ、そんなこともあるよ、気にしない気にしない!」
「あ、ありがとう」
こうして初日に友達ができたので良しとするか!
「マークはどこ出身なんだ?」
「僕はずっと王都だよ」
「そうなんだ、すごいんだね。実家から通っているの?」
「ああ、いつも迎えがついてるよ」
「へえ、貴族様なのか……なんだか恐れ多いな。」
「気にしないで!僕は気にしないから友達でいて!」
「ああ、わかったよ!」
学校の外に出ると大きな馬車と執事が待っていた。
「マーク様お迎えに上がりました」
「ありがとう」
「マーク、凄いな……じゃあまた明日な!」
「うん!じゃあね」
マークは優雅に馬車に乗り込み帰っていった。
よし、僕は何しようか。
まだ時間もあるし王都内を散策するか。
王都は貴族街、商業区、学生街、平民街、歓楽街、スラムと6区に分かれていて貴族街より先は許されたものしか入らない。
王城を中心としてその周りが貴族街になっていて、その周りを商業区、学生街、平民街が囲んでいて、平民街のさらに外側に歓楽街とスラムがある。
学生街はこれこらずっといる場所だからまぁ今日はいいか。
商業区と平民街を回ることにした。
やはり王都、生活水準が高い。
みなが生き生きと生活していて歩いていて心地よい。
裏路地に入ってもトラブルは起きないみたいだな(笑)
平和な街を観光した後は商業区でいろいろ素材でも売っとくか。
商業区の入り口付近に立派な店が一軒あり、素材屋さんだそうだ。
この店は冒険者ギルドの運営らしく、冒険者でない人でも売れるようにとここにあるみたいだ。
ちなみに冒険者ギルドは平民街にある。
僕は素材屋さんに入っていった。
カウンターが何個かあり、綺麗なお姉さんばかりだが1人だけ獣人のカウンターが空いていた。
みんな獣人が好きではないのなそこだけあからさまに空いていた。
聞いた話だと平民街は獣人も差別が少ないらしいが貴族街と商業区はまだ少し多いみたいだ。
頑固だったり、頭が凝り固まった人が多いからだろう。
「お姉さん、素材売りたいんだけどここでいいのかな?」
「え、ええ、あなたが素材を売るの?お父さんじゃなくて?」
そりゃ8歳だからそう思われるよな。
「はい、僕が売ります。素材が沢山あるので広いスペースはありませんか?」
「あるにはあるけど、どこから持ってくるの?」
「すぐに持ってかれるところにあるんです。」
「じゃあ解体場に案内するわね」
そういって獣人のお姉さんは案内してくれた。
「ここよ!入って」
「じゃあ出しますね。虚空庫」
僕はそこから前から倒しまくったモンスターの素材やら死骸、魔石をガンガン出していった。
商業区での出会い




