入学と再会
試験します
やっと着いたか。
馬車での旅ってこんなにキツいものなのか……。
今度からは転移で来よう。
さて、王都に着いたわけだが想像してたよりたいぶデカいし広い、学校どこだよ。
と、そんなことを考えていると同世代くらいの少年少女達がゾロゾロと到着している。
そして、みな同じ方向に歩いていくのであった。
とりあえず、行ってみるか。
十数分歩くと巨大な建物にたどり着いた。
学校こんなデカいのか!?
移動疲れるじゃん!!!
その中に入るとまず校庭があり、そこには先ほどの少年少女達の列があったので最後尾に並ぶ。
「はい、受け付けしまーす。名前と出身地どうぞ」
「ハルネ村出身、ロイス・ヴェスターです。」
「おお、あのアルス君の弟さんか!?」
「はい、そうですが、兄をご存知なんですか?」
「当たり前じゃないか、彼は天才だ!誰もがしっているよ」
「へ〜…そうなんですね」
「じゃあ試験頑張ってね」
「ありがとうございます」
アルスは何でそんな有名なんだ!?
何かやらかしているのか!?
そして、試験会場へと歩いていくのだった。
「はい、ロイス・ヴェスター君あなたの得意な魔法をあの的に向かって撃ってください」
「威力はどのくらいで撃てば良いですか?」
「ここには結界が張ってあるから威力は最大で構いませんよ」
「………はい」
いいって言ってるしやるか!
目立つけど……。アルスもだいぶ目立ってるみたいだしな。
あれ、いっとくか!
この前開発した風魔法レベル9の必殺技!
「暴風の弾丸」
イメージは某忍者マンガにでてくる螺旋◯のレーザー版!!
圧縮した嵐が的を貫くが、結界も貫いてその先の建物の角を削ってレーザーは空の彼方へと消えていった。
なっ!?結界の強度はっ!?
これ弁償か!?やばい!!
あたりにいる試験官も少年少女達も言葉を失い、少女に至っては尻餅をつき泣いている者がほとんどだ。
やってしまった。学園生活が終わった。恐怖の大魔王として過ごすしかないのか!?
そんなことを考え途方に暮れていると学校から先生がゾロゾロとやってきた。
「いったい何の騒……ぎだ…」
「なんじゃこれはっ!?」
「ここにいるロイス・ヴェスター君が魔法を使った後にこうなってしまいました」
試験官が初老の先生に報告している。
「お主がアルスの弟のロイスか…。話は聞いていたがここまでの逸材か!!とりあえず、これは直しておくので中へ入れ」
「……はい。」
かなり本が置いてある書斎に来た。
校長室らしい。
そして、この初老の先生が校長らしい。
「改めて、この学校の校長をしておる。
ハロルド・ワイズナーだ。よろしくロイス君」
「よろしくお願いします」
「まず、お主は合格じゃ!おめでとう」
「はあ…ありがとうございます」
「どれ、ステータスを見せてくれないか?私だけしか見ないから安心しなさい」
「それなら、どうぞ」
名前:ロイス・ヴェスター(8)
LV:45
体力:950
魔力:29000
スキル:剣術lv3 弓術lv8 投擲lv8 魔力隠蔽lv9 魔力武装lv5 風魔法lv9 炎魔法lv8 水魔法lv8 氷魔法lv8 雷魔法lv8 土魔法lv8 光魔法lv8 闇魔法lv8 無魔法lv8 時空魔法lv4
固有スキル:絶対遮断領域
lv6
「な、な、なん、こ、これはっっ!?お主!この魔法なぜ使える!!」
「え、どの魔法ですか?」
「時空魔法じゃ!!」
「使えるとやっぱりマズイですか?」
「あぁそうだなぁ、お主の奪い合いになりそうだがこの強さなら問題はないとは思うが……教えてくれんか?」
「教えるには条件がありますがいいですか?」
「おお!おお!ありがとう!ロイスはもう卒業させてやってもよいっ!!」
「いやいや、それは(笑)」
こうして、僕は校長に魔法を教えることになったがそれはまた今度。
その後アルスの学生寮を探して入寮することができた。
アルスが帰って来た。
「兄さん久しぶり!」
「おお!ロイ!少し大きくなったな!」
「兄さんこそ!筋肉すごいね!」
「これから夕飯でもどうだ?」
「そうだね、行こう」
2年間募る話は夜遅くまで続いた。
ーーー入学式ーーー
ざわざわざわ………
僕は完全にヤバいやつになっていた。
終わった。視線が痛い。
校長から「天才魔法師のロイス・ヴェスター」と紹介があり、生徒代表で話す。
死にたい。
式が終わりクラスに行くとA組で優等生が揃っているがその中でも浮いていた。
僕の学生生活はどうなることやら。
学生になったぞ!




