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閑話 アルスの学園生活2

ライバルができるよ



試験から2日後、今日は入学式だ。





学校のホールに新入生が集まる。




ここにはどのくらい強い奴がいるのだろうか。楽しみだ。





そんなことを考えていると新入生代表の挨拶があるとのこと。




噂ではこれは実技、面接で最高順位だったものがするらしい。





「新入生代表!クラウス・オールハイト!前に出よ!」



「ハイッ!」



キレのいい返事とキレのいい動きで壇上へ上がっていくのが見える。




さすがに強そうだな……。




「おい、あれが王国騎士団団長の息子かよ……。貫禄ありすぎだろ。本当に10歳か!?」


「俺、実技みたんだけどバケモンだったぞ!」




周囲からガヤガヤと話が聞こえてきた。





あいつがこの国で一番強い奴の息子か…。





俺の当面の目標はアイツと一騎打ちで勝つことに決まった。









そうして、入学式が終わりクラスへと向かう。





俺が呼ばれたクラスはA組だ。


エドウィンとジルはB組なので俺だけ仲間外れかよ。





クラスに入ると俺が一番最後だった。







「はい、全員揃いましたね!では改めまして自己紹介をしていきます!まず担任の私から!エラ先生と呼んでくださいね」



「じゃあ端から順番に………」





中盤まできたその時




「クラウスです。よろしく。」





アイツがいた!早速近づけたな!

俺のライバルよ!




俺は勝手にライバル認定をしてクラウスを見ていたら隣の奴が話しかけてきた。



「ねー、私はエリーゼ・フォードよろしく!あなたもクラウス君に憧れてるの?」




「アルス・ヴェスターだ!よろしく!いや、別に憧れてはいない。ライバルだとおもっている。」



「はあ!?あんたバカ!?あのクラウス君に勝てるわけないじゃない!!どこの田舎もんよ!!」



「ハルネ村から来た。確かに田舎だが何で勝てないんだ?」




「勝てないのはクラウス君だから!模擬戦でも見ればわかるはずよ!」




「そうなのか……」





ホームルームは終わり今日はこれで終了。




明日から授業が始まる。



説明が終わったらすぐに戦闘訓練らしいので心してかかるつもりだ。








ーーー翌日・校庭ーーー



「では、これより戦闘訓練を始める!まず、戦闘訓練を担当するオーディスだ!よろしく!」



「よろしくお願いしますっ!!(クラス全員で)」




オーディスはゴリゴリマッチョの巨体だ。面接の時に一番端にいて怖かった記憶がある。




「もう知っていると思うがお前らA組は実技の成績上位者なので基礎は出来ていると思う。なので基本的には実戦を重視していく。これから1対1の模擬戦をしてもらう!」





いきなり来た、チャンスだ!





「まず、主席のクラウスと是非とも戦いたいというヤツはいるか?いなかったら俺とクラウスで手本を見せてやるぞ」





「よし、じゃあ……『ハイッ!!』」



先生に食い気味に返事をした。





「おお、そこのお前名前は?」



「アルス・ヴェスターです!」




「あんた正気!?勝てるわけないじゃない!」


「チャンスだ!いってくる!」




エリーゼに止められたが俺はやる!




こうして俺たちの記念すべき初戦が始まった。







「武器は自分の武器でかまわないぞ!あとこの校庭での傷は死ぬものでなければ治るから腕が切れても大丈夫だからな!両者準備はいいか?」




「ハイッ『ハイッ』」




「では、始めっっ!!」




クラウスがその大きな体からは似つかわしく早い速い動きで攻めてくるが、俺はバスターソードで全て防いでいく。




これならどうにかなるな。



それから攻撃を打つも

こちらの攻めも塞がれてしまう。



一進一退の攻防が続く。




「本気で行くぞ、アルス・ヴェスター」


クラウスは魔力武装を発動した。





それを見逃さず、俺も魔力武装を発動。



「なにっ!?」



「このくらいできるさ!」




さらに激しい攻防が続くが攻撃は当たらない。





「両者やめっっ!!!」




と、ここで終了の合図。





「この戦闘は引き分けとする!両者下がれ」



「ハイッ『ハイッ』」




クラスから拍手喝采であったが俺らに笑顔はない。




クラウスもライバルであることを認めている様な顔をして


「アルス・ヴェスターこれからよろしくな。次は勝つ。」




「クラウスよろしく!俺は負けない!」





こうして最初の授業から話題になり、この話は学園中に知れ渡っていった。



もうすぐロイス来ます

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