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22◆センジ、初代ホムンクルスの王となる。(隣にはいつもの君。)

22◆センジ、初代ホムンクルスの王となる。(隣にはいつもの君。)



◆◆◆



《なんかさァー、敵サンの総大将って聖剣?の・・グランドマスター?とか呼ばれてんだって?》


『はて、聖剣のグランドマスターは確か、数十年前にとある国の王と成るも、すぐに病死し、その際聖剣も消失した・・と、聞いていますが』


《まぁ、ウチのんだって人類最強とか、剣神とか言われてんでしょ?》


『らしいですわね。

小さい頃から知っている私達からすれば唯のイヤシンボですけど』


《流石に敵サンも【テレパシーネット】に気付いてるハズだけどウチの最強イヤシンボなら問題無いっしょ》




さてはて、敵サンにとって──


つまりホムンクルスを奴隷として手放したくない連中にとって、この戦争の御題目とは、



【ホムンクルスは人間より生き物として格下である】



というモノ。

そんな連中が【テレパシー】といった、【ホムンクルスの人間より優れた部分】なんて使ったら示しがつかない。


だから使わない。

ゆえに使えない。

(もしコッソリ使っても俺達なら分かるし。)


人類最大軍の本隊

vs

ホムンクルスと人間の、利点と弱点をカバーしあえるウチ。


後は大将の力量差勝負。


やる事はいつもと一緒。

結果は変わらん。




《あー・・敵の総大将、最奥で構えてるよ。

王者の風格とでも言いたいのかな》




まあ作戦の一ツではあるんだろうけどさ。


ウチは下から這い上がる者達というか強さを周りに見せつけなきゃならない立場。


何時だって大将は戦場のド真ん中にいる。(と、いうのは建前で、ウチの幹部連中は戦闘狂が多いってのもあるけど。)



◆◆◆



一人の少女が駈ける。

その後ろをホムンクルスと人間の混成軍が続く。




どんな敵もその剣の一振りで断つ。


人は言う。


『剣の神に愛されし乙女』と。


──ただ、すげぇジイサンの孫だっただけさ。




立つべき場所に立ち、剣矢の降り注ぐ場所に居ない。


人は言う。


『まるで全身に目がついている様だ』と。


人間とホムンクルス、両方から愛されているだけさ。




敵軍のその他大勢の三人が言う。


『・・俺達が何をした・・』


特別でもなんでもない唯者だっただけさ。




きらびやかな鎧を着た男は言う。


『狡いぞ』と。


御前が怒らせただけさ。




──俺・・?


何にもしてない。


ただ、彼女が幼女と呼ばれる頃から一緒に居ただけさ。



◆◆◆



辛かった事も有った。


悲しい別れも有った。




『はあ~お腹空いた~☆』




──でも、それ以上の素晴らしい出逢いが有った。




《さあて、みんな・・行こうか!》

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