18◆センジ、鬱展開を終える。(後はずっと俺のターン。(閑話あり。))
18◆センジ、鬱展開を終える。(後はずっと俺のターン。(閑話あり。))
◆◆◆
「今、【霊感】と【テレパシー】が一番ウマイのは誰かな?」
《距離 彼女 感度 私》
「誰か一人が敵を感知出来ればイイんだよ」
《?》
ホムンクルスの【テレパシー】を使った【テレパシーネットワーク監視網】という概念を説明。
今迄彼等が使っていた【テレパシー】は1対1で会話する携帯電話かな。
誰か一人の情報を、皆に中継し、全員で一ツの情報を共有出来れば──
《・・? テレパシー 同時 ・・何?》
「え?
いや、だから奴等が襲撃した時にやったみたく──」
この場にいるホムンクルス全員に【テレパシー】が届くイメージ。
相変わらす拙いイメージだけど・・。
「こんな風に・・」
《無理》
《ムリ》
《デキナイ》
《キモイ》
「はぇ?」
コッチにネットが無いせいでイメージ出来無いのかな?
【同時テレパシー】も、あの時は慌てていて気づかなかったようだし。
(つか誰だ、キモイっつった奴。)
◆◆◆
・・どうやら、能力的に出来無いみたい。
広がる水溜まりの波紋
一斉の声かけ
いろんなイメージで語るけど、二人以上同時に【テレパシー】を、となると・・そもそも能力が発動しない。
《で、では 十六人》
「魚、木、太陽、幼女、石、彼氏、街、街、彼女、木、俺、薬草、ご飯、リーダーと隊長のイチャイチャがウザい、石、池」
《アッテル》
《セイカイ》
《ウン》
《じ、十六人 当たり・・!?『と・・いうか》ラマサキ・・?』
また送信と共に、受信も二人以上から【テレパシー】を受けると、後から受信した【テレパシー】が消滅し、何も聞こえないそうだ。
つまり彼等の【テレパシー】は完全なる1対1専用らしい。
「今迄、普通に皆の【テレパシー】受けてたよ?」と言うと、唖然とされた。
つまり・・俺の【テレパシー】・・外系超能力だけじゃなく魂系超能力もまた、異常っぽい。
だって仕事とかで廃墟に行ったら回りは全員ホムンクルスなんだよ?
皆、俺に話がある時は必ずテレパシーだからイチイチ消滅してたら会話できない。
で、その証明の為に二人同時に【テレパシー】受信、三人同時に──を、繰り返してた訳。
・・後で【霊感】も調べとかなきゃなあ。
◆◆◆
北
1
1 2 1
2 3 2
3 3
123 中 321
3 3
2 3 2
1 2 1
1
例えば北の1番が敵に気づいたら北の2番へ、2番は3番へ、3番は中継基地 (中) へ、中継基地は皆へ【同時テレパシー】。
暫く敵発見報告がなければ目的地へちょっと進み、そこでまた探索。
・・代案にはゲリラ戦法しか無く、多数の非戦闘員を守りながら逃げきれるか、といえば──
・・初めての【テレパシーネットワーク】作戦をぶっつけ本番で試すしかないだろう、となった。
(そもそも、騎士団より強い戦闘員もリーダーと救助隊隊長、その側近ぐらい。)
──が、最初に提案した時よりボロが出まくり。
まず、【保護色】や【硬度変化】など隠密に特化した俺が前線に出れずに中継基地をやるしかなくなった。
俺が中継基地になると、テレパシー距離は各1番には届かないんで、例の【テレパシー特化】のホムンクルスも中継基地入り。
また、イメージしか送れないんで、【魂強化】という超能力を持つ最大戦力のリーダーまで中継基地入り。
正直・・かつて無い危機の中、皆不安がってる。
でもやらなきゃいけない。
「絶対絶命の危機」を逆転させた「最良の未来」の為に。
◆◆◆
「南西1が、騎士団発見。
全体すこし東・・北西2、もうちょい北。
・・あ、うん。
西1が本隊っぽいの発見。」
作戦開始から半日、神経を摩り減らし続けてる。
けど今の所、騎士団と10回以上接触してるのに、見つかってない。
皆も骨を掴みかけてる。
目的地に着く頃には完成するかも。
ただ、一個とんでもない誤算があった。
リーダーの【魂強化】により、リーダーの【言語テレパシー】と俺の【同時テレパシー】を組合わせられるんだけど、そうするには・・身体を密着しなきゃならない。
身体のサイズ的に、俺の背中にリーダーが密着。
すると、幼女が抱きついてきた時には感じられなかった2つの何かが背中にある。
ソレを・・救助隊隊長がジィーッと見つめて・・いや、睨んでくる。
・・オッサン、幼児にナニ邪推してんの?
俺はナニも・・あ、幼女を呼ばないで!
変な説明しないで!?




