表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/34

17◆センジ、勇気ある誓いをたてる。(いや、幼女に負けたから・・じゃないよ?)

17◆センジ、勇気ある誓いをたてる。(いや、幼女に負けたから・・じゃないよ?)


◆◆◆


「・・廃墟組はコレで全員・・?」


《あ、ああ・・》


「救助隊の方は?」


《ま、待ってろ ──── 揃ってる》


「集落民も・・全員いるね。

街の様子はどうだった?」




ジイサンが殺されたあの日から三日。

散り散りだった人達が状況を確認しあい、集まっている。


でも・・今だ、誰も事情が分からない。

皆、混乱したり落ち込んだりしてる。


だけど身体は勝手に動く。

絶望に押し潰されないよう無理矢理他の事をしろ、という本能なのかも知れない。


救助隊隊長やリーダー、集落民の長等、幹部が集まり相談会議。


どうやらあの騎士団団長がこの街の最高権力者らしく、そんな奴が深夜突然の騎士団をつれての出立に街人は大いに戸惑っているそうだ。




《普通 先触れ 出立見守る》


「つまり、街人に出立するのを直前まで知られたく無かった・・?」


『王冠』『秘密』『?』(のジェスチャー)




ああ・・下 (街人) にじゃなく、上 (王など) に知られたく無いケースも有るのか。




「下なら悪政の為の機密事項とか?

上なら反乱・・かなぁ?」


《現状 ホムンクルス以外 良政》


『剣を振る』『首を切る』『掲げる』(ジェスチャー)




救助隊隊長のジェスチャーは『野心家』って意味?


集落民の顔役の人がソレを見て・・地面に何か書き始める。


・・地図・・?


あの丸が集落で少しデカイ丸が街だとしたら・・あの線があの道・・コレが・・アレで・・。


「街の丸」と「国境内のもう一ツのデカイ丸」とを繋ぐ道にバツをつけ、薬草を見せてくる。


もう一ツの丸は王都って奴か?

その途中がバツ、で、薬草・・。




「王都に薬草を送ってない?」




リーダー越しに聞くと、頷かれる。

薬草業者間で、最近流れる噂──

それは「用意した薬草の2~3割を王都へ渡さず持ち帰ってる」というモノ。


というのも最近、薬草業者の業務に騎士団が異様に絡んでくるそうで、特に輸送の最後、王都に入ってからは薬草の荷車に一切触れられないらしい。


で、王都から出てきた騎士団の馬車に「行きには無かった」「薬草臭のする」「2~3割の薬草が入る荷箱」が、積まれてるそうだ。




《王都 今年 薬草不作 噂》

(と、顔役が言ってるのを訳してる。)


「不作とかジイサンはそんな事言ってなかったよね」


《むしろ豊作 聞いた》




唯の薬草による脱税かもしんないけど・・王都の薬草を減らし、自分の薬草を増やす・・反乱の準備っぽい、のか?


前に聞いた戦争の必需品──

「【石】」「武具」「薬草」。


集めてんのは薬草の他、【石】も換金屋の店主が独占されてるって言ってた。

なら武具も集めてるんだろう。


・・武具。

・・ジイサンの、剣・・。


連日、ジイサンとこに来てたのは・・集落を襲ったのは・・剣が目的なのか?


・・あの剣は何だ?


剣はあの場に置き去りで、漏れ出てきた光は幼女を照らしてる。


・・幼女は、ボォーっとしていた。


フラッシュバックを心配したけど心が壊れたって感じじゃ無く・・コレはテレパシーをしてるホムンクルスに似てる?


誰と?


光と。


ジイサンを感じる剣の光と。



◆◆◆



俺達と関わりの薄い人は動揺し責め立てたりもするけど・・光に照らされる幼女を見て・・土下座する者や涙を流し祈りだす者が居た。


光は、蛍のような淡い光だけど、感じ取れる力強さは【大石】なんか比べ物にならない。


何だろうコレは?

儀式めいたその光景にたじろいでいると幼女がふと振り返り、




『オレ、ガ、マモル、カラ』




と、言った。

拙いけど・・日本語で。


そのまま幼女はスウッと倒れ、慌てて受け止める。

・・良かった、寝てるだけか。


・・・・。


【石の獣】や騎士団が来た時、ついつい言ってた気はするけど・・はあ。


・・俺はドコかで前世の記憶がある事や特殊な能力を持つ事に浮かれていたのかもしれない。


所詮俺は・・弱く、大した知識も無い幼児。


でも。

幼児ならもっと頼るべきだったんだ。


最高の妹。


最強のジイサン。


最良の仲間。


なら俺は頼れる人に頼られる位、

超最大の兄じゃなきゃね。


彼女を寝床で寝かせ、俺は立ち上がる。




「大丈夫、俺も守るから・・!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ