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6話 お金稼ぎ

前回のあらすじ


変質者と思われる所でした。



 種族設定も済んだので俺らはとりあえず外へ出た。


「さて……種族設定もしたし何する?」


 国王になると言っても強さ以外に何が必要なのだろう。やはりパーティとかを組むのだろうか。


「んー。とりあえず武器とか買おうか。あ、お金無いんだった……」


 金も武器も何も無い。もしかしてこの状況ってかなりやばい?


「おいおいどうすんだよ。手っ取り早く稼ぐ方法とか無いのか?」


 ルシエラは何か思いついたのかハッとする。


「そうだ! クエストを受けよう! 危険な動物討伐とかのクエストならたくさんあると思うよ!」


「いや危険な動物なんて俺らじゃ倒せないだろ……」


 そんな話をしていたら狼のような歯と耳がついている男が2人こちらに近づいてきた。


「よう。お前達金に困ってるみたいじゃないか」


 な、なんで話しかけて来たんだコイツら……なんか怖いんですけど。

チラッと横目でルシエラを見るとまるで携帯のバイブのように震えている。


 ビビりすぎだろおい。震えるのが速すぎて残像見えるんですけど。


「い、いやそこまで困ってないって言うか……いや困ってるんですけど……」


 俺は何を言ってるんだあああ!! 怖くて何て言えばいいか分からないとはいえちゃんと話さないとだろ俺! しっかりしろ!


「金が欲しいんだろ? なら俺と勝負してくれよ。最近戦ってなくて体がなまっちまってな……」


 そう言いながら男は俺の腕の3倍程の腕を回した。


 ああなるほど。ちょっとストレス溜まってるからサンドバックになれと?


 なるわけねえだろ!中身出るわ!!


「まあ報酬はちゃんと渡すぜ?これだけあれば上等な武器は買えるだろう」


 恐らく金が入っていると思われる袋をポケットから出す男。

 それを見てルシエラが口を大きく開けてビックリした後ーー




 俺を見てニヤリと笑った。


 おいおいまさかな……いやルシエラはそこまで酷くないよね。神だもんね。


 ルシエラがこっちに忍び寄りながら俺の耳元で囁きだす。


「ちょっとハルト!! あれだけあれば武器も買えるし宿にも泊まれるからやってきてよ!」


 あ、この人最低だ。


「やるわけねーだろ! あんなん死ねって言われてるようなもんだ!」


 あんな腕で殴られたらひとたまりもないだろう。下手したら死ぬかもしれない……


「はあ……ハルトはアヌビス族でしょ? 素早く動けるんだから避けることも出来るでしょ」


 確かに素早く動く事はできるだろう。だが1回もその力を試していないし加減が出来ない。つまり普通に殴られる可能性が高い。


「まだ決められないか?なんならそっちで勝負のルールを作っていいぞ」


 近くの木に腰を下ろしながら男が言う。


「え?」


 ルールを作っていいってことは30秒以内に殴れなかったら俺の勝ち。とかそんな感じのルールを作っていいって事だよな?


 だが怪しい。意味もなくこっちにルールを作ることを譲って相手に利点は無い。


「まあその代わり負けたら勿論報酬はなしだぜ?そうしないとこっちにメリットがないからな」


 デスヨネー。


 どんなルールでもいいーー

 つまり俺の能力を活かせるルールにすればいい。


「じゃあーー

10秒以内に俺を殴る事ができたらアンタの勝ちだ。それでいいか?」


 見る限り男の力は強いだろう。いや強い。しかし素早さはこっちの方が勝っているハズだ。

 つまり10秒間なら耐える事が出来ると俺は予想した。


「ほう……度胸はいいんだな」


 ニヤリと笑いながら男が低い声で言う。


 やべえこれマジでやられる。調子に乗って10秒とか言わなきゃ良かった。チビりそう。


 恐怖のあまり泣きそうになる感情を押し殺して男の前に立った。


「じゃ、やるか……」


 10秒間だ。10秒避ければいい。


「じゃあそこの女。スタートって言った後10秒測れ。まあ3秒で終わると思うがな」


 ルシエラが飛び跳ねるぐらいの勢いでビクッとする。


「ひゃ、ひゃい……よーいスタート!」


今回は文字が少ない方だったので土曜日にまた更新する予定です!


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