表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナイトウィザード 二次創作  作者: 西玉
呪いの家
1/62

地裏ムカサの日常

 ナイトウィザードリプレイのファンです。

 リプレイを読んで、小説を書いてみたくなりました。

 用語や世界観で解釈の間違いなどしていたら、ご指摘いただけると助かります。

 既存のキャラクターのイメージを壊したくなかったので、登場人物はオリジナルのものです。

 よろしくお願いします。

 地裏ムカサ《ちうらむかさ》は深夜、自室でいつものように肉体に鞭打っていた。

 文字通り上半身を脱ぎ、結んでコブを作った麻縄で背中を打つ。

 本棚の上にはとぐろを巻き瞳を閉ざした大蛇の置物がある。とぐろの中央には青い水晶球があり、見る者が見れば魔王レビュアータの偶像であることが一目でわかるだろう。

 ムカサは偶像に向かって再拝し、ひざまずき、自らの背に鞭を打つ。背中の皮が裂け、血が滴るまで続けるのが日課である。

 闇の落とし子にしてウィザードであるムカサは、契約により魔王の力の一部を使うことができた。ムカサは代償に、自らに苦行を課した。魔王が求めたわけではない。苦行により魔力が増すわけでも、魔王の力が増すわけでもない。

 ただ自らの戒めとして、ムカサは鞭打つことを止めるつもりはなかった。

 肉体に鞭を打てば、何よりもまず苦痛による発汗が生じる。

 肉が裂け、血が流れるまで続けることを日課とした結果、ムカサは苦痛であればほぼ耐える自信があった。ただし、眠るときは常にうつ伏せである。

 部屋の中に十分に血の香りが充満した時、ムカサの苦行は終わる。

 熱い湯船には浸からない。痛いからである。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ