E・H・カー著「歴史とは何か」
掲載日:2026/06/05
E・H・カー(エドワード・ハレット・カー、1892〜1982年)は、イギリスの歴史家、国際政治学者です。外交官を経て学者に転身し、主著『歴史とは何か』において提示した「歴史とは現在と過去との対話である」という名言で広く知られている。
カーの著「歴史とは何か」の中で歴史には「もしも」はないという。しかし、「たら・れば」を通して遊ぶことは、いつでもできる〉と語っている。
ここで論題に出すのは歴史小説である。歴史というほどの経過はないが、戯れを承知で空想させる。
忠実に再現して書くのはただの説明や解説に過ぎないのだ。
だがしかし:歴史小説において人物や事件を題材にし、史実に基づきつつも作者独自の解釈やフィクション(創作)を織り交ぜて描かれた小説でなければならない。
面白いところは面白くし、面白くないところはきちんと描ききる。
歴史小説を書く者はそんな、精神力を兼ね備えなければならない。
カーは自著でこうも書かれている。〈過去は現在の光に照らされて初めて知覚できるようになり、現在は過去の光に照らされて初めて十分理解できるようになる〉。
そうか、 きちんと真実を描かなければ




