釣れた鯉
久しぶりに書きました。色々と文章がおかしいと思います。
夕焼け小焼けの音楽を育成期の稲達が静かに聴いてた稲達の中に一人、稲ではない異様な女の子の生き物がいた。
彼女の名前は錦織彩。
顔は黒髪ロングで一つに結っており童顔で黒い瞳が綺麗な普通の女子高生である。
彼女は美術部の部活帰りであった。一人で田んぼ道を歩いていた
すると稲達の中に異質な存在がもう一つ。彼女に近づく黒い影が異質な音を立てながらゆっくり近づいていた。彩は黒い影の存在に気づききっと田んぼ道の真ん中を歩いている自分が邪魔なのだろう。そう思い端によけた。すると異質な黒い影…。すなわち車が彼女の少し後ろで止まった。彩は異変に思った。曲がり角も何もないたんぼ道に車が止まるのは怪しかったからだ。彩の背筋が凍り足をはやめた。
車のドアが開く。黒いフードを被った男が一人、走ってくる。彩は自分が狙われていることに気づき走った。だが成人男性の足の速さに勝てるはずもなく追いつかれてしまい、腕を掴まれた。
彩は普段は滅多にださない大声で
『やめて!!』
と叫び、必死に抵抗した。手を払おうとした。
しかし二人きりの田んぼ道。
誰かが聞いているわけなかったのだ。成人男性の力の強さに勝てるわけがなく呆気なく車に乗せられてしまった。車の後部座席に横たわる感じで乗せられた。
窓からは夜が来るのを静かに待つ空のみが映されていた。どこかわからない。どれくらい時間経ったのだろうか。いつのまにか夜になっていた。
すると車の動きが止まった。ドアが開く。男が彩の様子を見ていた。男は仮面をしていたため顔が分からなかった。
『おりろ』
そう彩に拳銃を突きつけながら言った。
彩は恐怖でしかなかった。いつ殺されるかわからない。声を上げたら殺されるかもしれない。その恐怖でなかなか口が開かなかった。足も少し震えながら車をおりた。そこには案の定見知らぬ家があった。
田舎だと珍しい瓦屋根の家ではなかった。
きっと建築されてから10年も経っていないだろう。
家に入った。男は一つの部屋を案内した。カーテンは閉められ固定されており、机と椅子、ベッドが一つだ
った。
『しばらくはここにいろ。トイレは部屋の中にあるドアと繋がっている。俺がいる時以外一階へ降りるな。』
…。意外と丁寧で彩はびっくりした。すぐに殺されると思っていたからだ。あまりにも綺麗であまりにも怖くて何も言えなかった
『あと鞄だ。』
男が彩に鞄を渡す。
『防犯ブザーは回収した。ポケットの中身を見せろ』彩はその場に従った。男は何もないことを確認した。
『スマホは隠していないだろうな?』
男が少し怒り口調で話す
『はい。スマホ禁止の学校だったので。』
『そうか。ならいい。しばらく部屋で待っとけ。食事を持ってくる』
そういい部屋を後にした。彩は一息ついた。やっと安心できた。彩は部屋を見渡す。監視カメラはついていない。まずはドアを開こうとする。しかし鍵がかかっている。部屋の中にもう一つ扉がある。きっとこれがトイレだろう。扉を開く。案の定トイレだった。監視カメラがついている様子はない。何がしたいんだろう。彩は目的を感じ取ることができず恐怖だった。
家に帰りたい。そう思った。彩には生きていける希望がなかった。彩は鞄からファイルを取り出した。沢山の紙の中に一枚大親友とのプリクラが入っていた。
『会いたいなぁ』
少し涙がでた。もう会えないかもしれないからだ。
一人少し泣いているとドアが開いた。男がきた。
『夕食だ。こい。』
彩はびっくりした。なぜなら仮面をとった男が想像以上に顔が良く若かったからだ。黒髪のセンター分けで身長は普通よりもちょっと低い。今は藍色のパーカーで黒い長ズボンを履いている。
彩は男に誘導され一階のリビングへと向かった。そこには机1つと椅子が2つあり、机には冷やし中華が用意されていた。
『座れ。いただきますしてから食え』
彩はまたもやあまりの普通さに驚いてしまった。
『いただきます…。』
男は普通に夕食をとっていたが彩は毒が入っていると思い口にできなかった。
『どうした?苦手なのか?毒は入っていない。』
『…。本当ですか?』
『そのようなことはしない。』
彩は疑心暗鬼になりながらも一口食べてみた。普通においしかった。何がしたいんだろう。この男。とも同時に思った。
『彩は嫌いな食べものあるか?』
そう聞かれた。彩は怖くなった。名前が相手に知られているからだ。
『トマト。なぜ貴方は名前を知っているの?』
『生徒手帳をみた。血液型と生年月日は把握した。』
『…。そう。貴方こそ名前は?』
『今知らなくていいだろう。俺が捕まった時かお前を殺した時か…。お前との別れ際に教えてやる』
『……。なら勝手につけていいかしら?』
『好きにしろ。』
『なら黒ってよぶ。色々黒いから。』
『いいだろう』
黒は意外とまともな男みたいだ。でも油断してはいけない。自分を誘拐した気狂いなのだから。
『ご飯は口に合うか?』
『うん。』
『ならよかった。』
何がしたいかわからない。やがてご飯を平らげた。
『ご馳走様』
二人でそういい夕食は終わった。黒が言った。
『ついでに風呂に入れ。着替えは用意した。』
黒は風呂に案内した。
『制服はそこのカゴに入れろ。下着などの洗えるものは洗濯機にぶち込め。終わったら言え。』
そう言って風呂を後にした。
なんでこの人こんなに普通で用意周到なんだろう。
そう思い普通に風呂に入った。特に怪しい事はなく着替えも普通の服だった。半袖半ズボン。
何がしたいんだろう。それしか彩には言える事はなかった。特に性的なことも暴力的な事もなく想像していた誘拐とは全く違って彼女は逆に恐怖を感じていた。
風呂から出た後男に見られながら二階の部屋に行った。部屋に入る際、男が言った。
『一つだけ願いを叶えてやる。家に帰る、生かす以外のな。』
彼女の眼差しは普段よりしっかりしていた。そこに恐怖はなかった。どうせ死ぬなら密かな夢を叶えたい。その思いがあった。
彼女はこう答えた。
『なら小説、詩を書いて出版するくらいにまでいきたい。』
『面白い願いだね。叶えたら殺してやる』
『お好きに』
彼女の黒い瞳がいつもより綺麗に輝いていた。
ご観覧ありがとうございました。




