ハンスの決意宣言②
毎度投稿遅れて申し訳ないです!
ハンスはそのまま外へ出て、ロビンの部屋の入り口がある路地に入るとようやくロビンの襟を離した。
「なんやねんっハンスいきなり!かずさちゃんとゆっくりおしゃべりもさせてくれへんのか」
口を尖らせて怒るロビンにハンスは向かい合うとそのエメラルドの瞳でまっすぐにロビンを見つめる。
いつになく真剣な様子のハンスにロビンも表情を引き引き締めてハンスに向き直る。
「なんや改まって、話って」
まっすぐに見つめるロビンのブラウンの瞳がハンスを捉える。
その瞬間、二人に妙な緊張感が走る。
付き合いの長い二人だが、こういった張り詰めた雰囲気は初めてかもしれない。
ハンスは自分の正直な決意を、同じく正直に明かしてくれたこの幼馴染みであり親友の少年に打ち明ける。
そうしないとロビンに負い目を感じてしまう気がしたし、そんな気持ちはかずさと向き合えないと思ったからだ。
だから、この生意気な幼馴染にまず宣言する。
「オレ......お前がコンテストでどんな結果をとっても、その後にあいつに......かずさに......告白する事にした」
その言葉を聞いたロビンの目が見開かれる。そして息を吐くと頭をかいて目線をわずかに逸らした。
「......正直驚いたわ......数日前はそんな気配あらへんかったのに何があったんや?ーーまぁそんなんどうでもええわ。なんでそれを律儀にオレにわざわざ言いに来たん?」
「まあ......お前もオレに言ってきたし......あとは多少コンテストのプレッシャーになると思って」
瞬間ロビンが盛大にズッコケる。
「律儀やなぁ思うたけど、ただの意地悪かいな!前言撤回や!はい解散解散っ」
そう言ってロビンは路地の出口へと向かう。その後ろをハンスが追う。
頭の後ろで手を組んだロビンはハンスを振り返って言う。
「そういう目したお前は強いやんな......。手ごわいライバルやわほんま~」
ハンスはその言葉を聞いてロビンを見返すが、ロビンは既に路地を抜け工房に入って行っていた。
工房に戻ると一人待たされていたかずさが二人に尋ねる。
「二人とも何の話してたの?急にいなくなるからびっくりしたよ」
ロビンは手を振りながら答える。
「大した話や無いねん。あ、かずさちゃん、帰ったらエレナさんにお礼言っといてや~。ほんま持ってきてくれてありがとうなぁ」
そう言うとロビンは再び製図机に向かった。
幼馴染二人の関係性気に入ってます。
次回は週末に予定があるので日曜の夜投稿予定です。よろしくお願いします。




