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ハンスの決意宣言①

朝方も過ぎ、夜になってしまい、本当に申し訳ないです......構成を練りつつ、確認してたら本当に進まなかったです......本当にいつも申し訳ない。

 翌日。

 普段着である薄い桃色スカートの伝統衣装で働く事を許されたかずさは今日は変な恰好をしなくてすんだと、ウキウキで午後の仕事をこなした。明日から二日間の休みに入る事もあって、店にはいつもより多くの客が訪れたものの、疲れ知らずのかずさは動き続けた。

 ハンスもまた次から次に入る注文に間に合わせるために必死でフライパンを振った。



 最後の客を見送ると、忙しい昼の営業時間を終えた一同はため息を着いた。

 ソファー席に座ったエレナはもう一度息を吐く。

「はぁ~事前に休みの事を伝えておくと前日はこんなに客が来るのねぇ~。ありがたいんだけど、さすがに疲れるわね......」

「まあ、それだけこの店の味を気に入ってくれてるってことだな」

 キッチンで誇らしげに胸を張るレッカー。

「そうね~。よしっと」

 言いながら立ち上がったエレナは厨房の奥へと消えて行った。

 

 ハンスとかずさはその間も調理器具を洗ったり、客の皿を下げて台拭きしたりと片付けを続けていた。


 すると、厨房の奥からエレナが出てきてかずさを呼んだ。

「かずさちゃん、悪いんだけどこれ、ロビンの所に届けてくれる?中にサンドイッチが入ってるの」

 呼ばれたかずさはエレナの元に寄ってエレナが差し出した籠を受け取る。サンドイッチの上には白い布がかけられている。

「わかりました。片付けが終わったらすぐ行きますね」

「悪いね、ありがとう。この間ロビンが話してたんだけど、明日大事なコンテストがあるらしいじゃない。少しでも英気を養ってもらわないとね。かずさちゃんに会ったら元気出ると思うし」

 頷きながらかずさは籠を受け取った。


 話を聞いていたハンスはエレナに言う。

「オレも一緒に行きます。買い出しとかもあれば一緒に物を持ってあげられますし」

「明日から休みだから買い出しのお願いは特に無いわ。だけどアンタも一緒に行って親友励ましてやんなさい」

「......はい」

 

 その後二人は手早く片付けを済ませるとエレナとレッカーに出ていく挨拶をしてから店を出て行った。

 二人は店を出て商店街に入る道に出るべく、広場を歩く。

 

 かずさがハンスに話しかける。

「そっか、とうとう明日なんだね、コンテスト。汽車に乗るの楽しみだなぁ」

 楽しそうに笑うかずさの表情に昨夜のような雰囲気はない。

「だな。そういえばコルツの街でコンテストがあることしか知らないぞ。何時からどの会場であるのか聞かないと」

「それは......絶対聞かないと。でもそれ以外にハンスは何か用事があるから一緒に来たんじゃないの」

 かずさの問いに、ハンスは答えるのを少しためらう。

 

 ロビンは律儀にも、告白するとハンスに宣言してきた。それならば自分もロビンにかずさへの告白を決心したことを伝えるべきだろうと思ったのだ。

 しかし、それをまさか、かずさ本人に言う事などできない。

 

 ハンスはエレナに言われたことをそのまま答えることにした。

「うん......まぁ......激励でもしようかと......」

 それを聞いたかずさは嬉しそうに笑う。

「やっぱり仲良しだね」

「はは......」

 ハンスは仲良しどころか関係も悪化させかねない事を言いに行くため、苦笑いで答えるしかなかった。


 

 二人は商店街をしばらく歩くと『木工工房 シュライナー』と厚板に彫られた看板が掲げられた二階建ての木組みの建物の前に着いた。

 ハンスはロビンの部屋の入り口がある手前の路地には入らず、看板が掲げられた表の入り口の前に立った。

 この地域では珍しい大きめの引き戸を開け、ハンスは工房のへと入って行く。

 かずさもハンスの後に続く。


 工房内はハンス達が努める食堂ほどの広さの空間が広がっていた。

 床は無く地面を固めただけの土間が広がり、壁に備え付けられた棚に様々な工具が置かれており、のこぎりなども打ち込まれたくぎに引っ掛けられている。

 部屋のあちこちには古びた机や椅子、はたまた新しく制作されているテーブルなど様々な家具が点在している。

 その部屋の奥で製図机の前に立って何やら考え込むロビンの姿があった。


 ロビンは悩まし気な表情をしながら音がした入り口を振り返ると、ハンス達と目が合った。

「おう、ハンスやないか。なんや、こちとら忙し........かずさちゃんっ!!」

 ハンスの後ろにいたかずさに気づくと先ほどまでの気だるそうな雰囲気を急変させ、ロビンはハンスを無視してかずさに駆け寄る。

「ええ、どうしたん?こんなところに」

「おい......」

 思いっきりスルーされたハンスはつっ込む。


 かずさは苦笑いをしつつ、ロビンに籠に入ったサンドイッチに掛かった布を手で持ち上げて見せながら言う。

「エレナさんが明日コンテストだから英気を養えって、差し入れのサンドイッチを持ってきたんだよ」

「エレナさんっ。早速いただくわ!ありがとうな、かずさちゃん」


 早速籠に手を突っ込んでもりもり食べるロビンの後ろでハンスが上からロビンに声をかける。

「おい......オレも話があるんだが......?」

 は?と心底嫌そうな顔でサンドイッチを頬張りつつ後ろのハンスを振り返るロビン。

「なんや、むさ苦しい男の話なんか聞きたないわ。邪魔するなら帰ってやぁ」

 ハンスは込み上げる怒りを抑えながら言う。

「いいからちょっと来いっ」

「あ、ちょっ」

 ハンスは無理やりロビンの首根っこを掴むと先ほど入ってきた入口へと引きずって行った。

次回は水曜日0時までには上げる予定でした、、が、、多分間に合いません……すみません、プライベートでほんと時間なくて、、、朝の6時にはあげてると思います。

コツコツ何とか書いていきます......。二週間後くらいには更新速度上げます、年末休み、早く来い!

更新まちまちで申し訳ないです。よろしくお願いします。

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