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消せない思い出をキミに  作者: 日向千秋
第三章 コンテスト編
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幼馴染の共通点

申し訳ないです!遅れたうえに、あまり文字数もありません!

 

 ロビンにお昼を届けた後、かずさは店に戻った。

 扉を開けて店に入ったかずさは籠を返そうと奥のソファー席で頭を悩ませるエレナの元へと向かった。

「エレナさん、ロビン達にお昼渡してきました」

 かずさの声にエレナは顔を上げて答える。

「ありがとう。籠はそこのカウンター席の上に置いといてくれる?」

 

 かずさは言われたとおりに籠を置くと、ちょうど目の前のキッチンでレッカーに指導されながら、必死にフライパンを振るハンスが目に入った。

「今だ。酒をいれろ」

 レッカーの指示で横に置いてあったブランデーの瓶を片手で開け、すぐにフライパンの中に回し入れるハンス。

 フライパンの中にブランデーのアルコールに引火した火が一瞬で立ち上る。ぶわっと一気に広がった火ににかずさは目を丸くしたが、ハンスは冷静にフライパンの中にあるステーキ肉を回して調理している。

 かずさにはその真剣な眼差しが先ほど教会で見た、淡々と金槌を打ち込むロビンと重なって見えた。


 ハンスはアルコールがすべて飛び、ライパンの中の火が消えた後に少し焼き色を付けてから火を止めた。

 そして焼き上げたステーキ肉を切り分けてから平皿に盛り、レッカーに差し出す。

 

 レッカーは焼き色や香り、火の通り具合などをじっくり見て確認した後、ハンスが焼いた肉を口に運ぶ。

 目を閉じ、真剣に味わうレッカーの様子を緊張した面持ちでハンスは見つめる。

 

 ゴクリ、と食べた肉を飲み込んだレッカーは目を開けてハンスに言う。

「まぁ、上手く出来たんじゃないか」

 レッカーにしては珍しい誉め言葉にハンスは思わずガッポーズした。

 その一連の様子を見ていたかずさもハンスの目の前で笑みがこぼれる。

 

 緊張が解けたハンスは、たった今かずさが戻っていることに気づいたようで、かずさを見て少し驚いている。

「もう帰ってきてたのか」

 ハンスの問いかけにかずさは答える。

「うん、ちょうどさっき戻ってきたところだよ。......ねぇ、ハンス」

 かずさの呼びかけにハンスは少し首を傾げる。

「なんだ?」

 かずさは笑いながら続ける。

「ハンスとロビンって似てる所あるよね」

「はあ?どこが?!」

 突然投げかけられた納得のいかない発言にハンスは思わず聞き返すも、かずさは笑ったままで答えない。

「秘密~」

 とだけ言うと、かずさは開店の準備のために、再び奥の部屋へ入ってしまった。



「何なんだ......」

 頭をかきながら呟くハンスに横にいたレッカーも笑って言う。

「お前とのロビンの奴が似てる、かぁ。幼馴染ならそりゃ共通点くらいあるだろうよ」

 ハンスはレッカーのその言葉に怪訝な顔をする。

「じゃあ親方とトロックナーさんの共通点って何かありますか」

 ハンスの問いかけにレッカーが胸を張って答える。

「そりゃお前、紳士なとこだろう!」

 レッカーが自信を持ってそう答えた事に、ハンスよりも先に客席に座っていたエレナが吹いた。

「ぶふっ!アンタ、紳士って.......!その冗談、面白すぎるわよぉ」

 アハハハ、と腹を抱えて笑うエレナに顔を真っ赤にしたレッカーは怒り出す。

「冗談じゃねーよっ!何笑ってんだっ。おい、ハンスも腕で隠して笑い堪えてるんじゃねーっ」

 

 準備中の午後の食堂に賑やかな笑い声がこだました。


あんまり話が進まなかった、、。次話は勧めます。

そしてすみません、私事で予定がたて込んでおりまして、次話は日曜日に投稿します。どうぞよろしくお願いします。

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