第1話
「もーいいかい?」
「まーだだよ。」
「もーいいかい?」
「まーだだよ。」
「もーいいかい?」
「もーいいよ!」
よし、今日は絶対に見つけてやる。
下校途中、ランドセルをベンチにおいていつもの公園で2人でかくれんぼをする。
これが僕らの決まりだ。
いつも僕がオニなのは気に入らないけど・・・
美波は隠れるのがうまい。
学校でかくれんぼをみんなでしても、いつも最後まで見つからない。
そしていつも、
「海斗早く見つけてよ~」
と言いながら僕の背中から姿を現すんだ。
その時、いつもドキッとする。
だから、逆に今日は僕が驚かせてやる。
と思ったけど、全然見つからない。
いつもならもう飽きてそろそろ出てくるころなのに、、、
あれ?あんなところに小屋なんかあったっけ? あ!さてはあそこに隠れてるな、
どうりで見つからないはずだ、と思いながら小屋に向かう。
入口のドアの前に立って、聞き耳を立ててみると、中から物音が聞こえた。
美波め、油断したな、よし、捕まえてやる!
そう思い、ドアを勢い良く開け、小屋の中を見た瞬間、目の前が真っ白になり、
僕は意識を失った。
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「うう、あれ・・・?」
頭がぼんやりする、まだ目も半開きだ。
そうだ、僕、美波と公園でかくれんぼしてたんだ。美波は?
周りを見渡しても、だれもいない。
というか、
「どこ、ここ?」
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