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子龍よ、天を頂け  作者: ハイカラ
閑話2
81/81

終末の龍害人的被害報告書

行政官ピエール・マルクス


本報告書では「終末の龍害」(以下龍害とする)との戦いにおいて人的被害の報告を記す。住宅、施設、土地、道路等の被害は別途参照されたし。


龍人暦5872年、樹月13日20時18分、国境を越えた龍害が南西に位置するヴォル村上空を通過する。32件の住宅、全損。すでに退避済みであっため住人への被害は確認されなかった。人的被害は確認されていないが、龍害による被災開始時点により特別に記す。


同日22時37分、第一防衛拠点ノーギルト城塞において覇龍軍第1,2兵団が初めて龍害と会敵する。死者30名、行方不明者17名。うち1名は第2兵団副団長ケイ・グレイド伯爵が殉職された。城塞は放棄、両兵団ともに後退。これ以後龍害は5つの龍害へと別れる。


16日03時57分、湯治都市マルセレスに龍害が到来。北西防衛軍マルセレス部隊と第4兵団とが対応にあたる。2時間の交戦の末、両部隊共に撤退する。民間人への被害死者180名、重軽傷者2307名、行方不明者945名。両部隊の被害戦死者27名。

以後西部全域の方面防衛軍は各兵団へと吸収される。理由としては、この被害を切っ掛けに西部に住む全ての住人が中央へと移動を余儀なくされたからであり、その存在意義を失ったからである。


18日、ゼーブデイト王国からの王立軍と協力し、西部に住む住人のほとんどは中央への避難が完了した。しかしこの日、突如としてゼーブデイト王立軍は自国へと引き返した。


21日19時57分、第3兵団を除きすべての兵団が各龍害との戦闘に入る。

以後40日までの戦死者は西部戦線に限る。

死者7名、重軽傷者26名。


25日、戦死者13名、重軽傷者42名。


26日、戦死者24名、重軽傷者72名。うち1名第4兵団団長ギース・ヘルツヴァイン子爵殉職。


31日、戦死者6名、重軽傷者15名。


34日、戦死者11名、重軽傷者24名。


38日、戦死者10名、重軽傷者35名。


40日、戦死者3名、重軽傷者12名。


41日、22時56分、東部カペチェ村に不可視の龍害(以下東部龍害とする)が発生。突如として現れた龍害に住民の避難は間に合わず、多くの犠牲者を出した。死者57601名、重軽傷者128477名、行方不明者51841名。


42日、西部戦線戦死者17名、重軽傷者36名。


45日、12時49分、テノティト西部砦において龍害が観測される。未だ息をひそめていた龍害が首都を襲った。西部砦防衛軍、第3兵団、ドラグーン小隊、国王陛下親衛隊、そして子龍が対応する。戦死者46名、重軽傷者127名。多くの犠牲を払いつつも、龍害を殲滅することに初めて成功する。

西部砦における死者9名、重軽傷者45名


嵐月01日、ゼーブデイト国境沿いの都市アハカに東部龍害が発生。北部防衛軍アハカ部隊が死力を尽くし民間人を避難させたことにより民間人の被害軽微、死者486名、重軽傷者3252名、行方不明者670名。アハカ部隊生存者1名を除き壊滅。戦死者2047名

備考、今回の功労者の1人であるヴォルフ・フォールンはここで発見される。現在身元を調査中。


03日、西部戦線戦死者4名、重軽傷者10名。


05日、西部戦線戦死者11名、重軽傷者24名


07日、20時34分、アハカ近郊ククルクに東部龍害が発生。北部防衛軍ククルク部隊と親衛隊、及び子龍が対処にあたる。この戦いにおける戦死者は0、本災害における初めての快挙であった。

備考、親衛隊のローランド・オークスが子龍と名乗る存在と会敵する。後にモースウィッグの遺児アギナルド・モースウィッグと判明する。


09日、西部戦線戦死者9名、重軽傷者19名。


11日、25時24分、東部海岸近郊の都市ノレンツァに東部龍害が発生。東部防衛軍ノレンツァ部隊が死力を尽くし、民間人を避難させる。親衛隊の到着は間に合わず、ノレンツァ部隊は避難民の保護をしていた4名を除き壊滅。戦死者名2144。民間人の死者2153名、重軽傷者5745名、行方不明者7421名。


13日、西部戦線戦死者24名、重軽傷者56名。


15日、20時56分、東部クプルム山脈麓の都市クルゴに東部龍害が発生。東部防衛軍クルゴ部隊が応戦。22時12分に子龍および親衛隊が到着。これにより龍害を撃退。クルゴ部隊の戦死者725名、民間人の死者13名、行方不明者7名、重軽傷者49名。


17日、19時24分、ドゥルセ川中流にあるソノラにて東部龍害が発生。東部防衛軍ソノラ部隊が応戦。20時30分に子龍および親衛隊が到着。これにより龍害を撃退。ソノラ部隊の戦死者1507名、民間人の死者37名、行方不明者76名、重軽傷者174名。


同日、西部戦線戦死者24名、重軽傷者42名。


20日、深夜テノティト第7住宅地5番通りにある龍教会及び併設されている孤児院にて戦闘発生。騎士2名の殉職。龍害とは関わりないが、アギナルドによる殺害のため追記。


21日、13時45分東部最大都市ベルクスに8体の上級の龍が突如として現れる。都市周辺に展開されている対龍結界が機能しなかった原因は別資料を参照されたし。

8匹の龍は出現後ほどなくして討伐されるが、市街地での出現ということもあり多くの民間人の被害が出る。死者37502名、行方不明者51033名、重軽傷者129857名。

東部防衛軍ベルクス本部に所属するベルクス防衛部隊の戦死者は97名、重軽傷者751名となった。民間の死傷者数が軍関係者の死傷者数を上回ったのはカペチェ以来となる。


同日、西部戦線戦死者36名、重軽傷者57名。


23日、東部龍害の住処モースウィッグに、親衛隊隊長であるカウレス殿下が殲滅部隊を率い赴く。東部龍害を率いる老級、木龍オフィオコルは討伐された。殲滅部隊の戦死者985名、重軽傷者15048名。親衛隊副長ヨウム・リンドヴァルドが行方不明となる。

備考、この日以降西部における龍害被害は確認されない。

備考、参加した者の内、大半が高濃度魔力による侵蝕を受けた。


32日、05時02分テノティトにて3つの龍害が確認される。北部にて老級の木龍、風龍。西部にて老級の火龍、土龍。南部にて水龍、風龍。いづれも数多の犠牲のを出したが討伐に成功する。

北部砦、戦死者1085名、重軽傷者5470名、行方不明者1249名。第4兵団団長シュトラウス公爵戦死。

西部砦、戦死者10543名、重軽傷者7074名、行方不明者1078名。西部砦防衛軍司令官シュトルム・リーグハルト戦死

南部砦、戦死者2047名、重軽傷者4789名、行方不明者1397名。

備考、戦いの最中魔法使いのおよそ半数が戦線離脱。いまだその消息はつかめていない。行方不明であったヨウム・リンドヴァルドの死亡が確認される。

この戦いにおける詳細な記録は別途参照されたし。

この戦いにおいて終末の龍害は終息する。


最後にこの一連の龍害による亡くなられた方に哀悼の意を表します。


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