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十束の神滅者  作者: 北猫新夜
準備期間
8/40

8話 第三神滅者

 竜胆との通話を切って、キル第八支部へ向かう。


 着いて現場を見ると、昨日戦ったにもかかわらず血の一滴もなかった。


 死体はキルkillが回収したがそれ以外は何もしていない。


 ・・・本当に嫌な予感がする...


 昨日戦場となった所を通ってキル第八支部へ行く。


 自分の足音だけが響く。


 コン、コン、コン、コン


 そして、見えてきたのは工場のような建物、キル第八支部だ。それに、子供をさらった車が置いてある。


 僕はキル第八支部へ入った。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


 キル第八支部に入って人の気配が少し感じる。小さな小さな気配。


 相当遠くにいるのだろう。


 キル第八支部は上へ行く階段はなく、下に行く階段だけがある。


 鉄で出来た階段を下っていく。


 ・・・長すぎる。


 どこもでも続いているような階段、だが降りていくたびに人の気配も強くなっている。


 下り始めて十分くらいたっただろうか、僕の前に一本の道が現れた。


 コン、コン、コン、コン。


 足を付く度に、そう言う音が鳴る。


 そして、歩いていくと扉があり、その中から子供たち、いや、それ以上の気配がした。


 僕はその扉を開ける。


 開けた扉の先には、誘拐された子供たちだけではなく、他に誘拐された子供たちがガラス越しの部屋に居た。


 だが、その顔は笑っている。


 僕はガラス越しにしか居ないと思ったが、僕が開けた扉の横に居た一人の女の子に聴いた。


 「ねぇ、君、ここはどういうところなの?」


 僕がそう言うと女の子は・・・


 「ここはね!夢が叶うところだよ!」


 「夢が叶うところ?」


 「そう!ここの人はなんでも言うことを聞いてくれるの!」


 「なんでもって本当になんでも?」


 「う~ん、ここに入るものならなんでもいいって言ってたよ!」


 「・・・君、ここは危険なところなんだ。悪い奴らの施設なんだよ」


 僕は女の子にそう言った。だが女の子は猛反対した。


 「違う!あの人たちはいい人だよ!なんでもくれるもん!」


 「君たちは、誘拐されているんだよ。」


 「違うもん!誘拐じゃないもん!」


 女の子がそう言うと・・・


 「そうだよ。これは誘拐じゃない。これは、幸せとは何かを分かってもらうものだ」


 後ろで男の声が聞こえた。


 僕は後ろを向いたが、男は居なかった。


 「そして、幸せを知った子供たちはこの幸せを自分たちで実現しようとする。そうしたらアキレアは幸せの国としてもっと発展していくだろう」


 声がする方向を向くと、女の子のよこに先ほどの声の主であろう男が立っていた。


 赤い髪に、年齢二十後半くらい身長は百八十センチメートルぐらいだろうか。


 「お前はだれだ?」


 こいつが竜胆の言っていた危険な奴か。


 僕はいつもの表情で男に聴いた。そして、男は笑って応えた。


 「やはり来たか。乃薔薇えりか、第十神滅「黄薔薇」を持つ者」


 僕は男が話し終わった瞬間に僕は、愛剣「桜月さくらづき」を男の首へ持っていった。


 「まあ、待てよ。俺のことを知りたいんだろ?」


 僕は感じた。男の首を斬ったことを。でも男は話している。


 男を見ると、先ほどまで話していた女の子の首が斬れていた。


 「俺の紹介をしよう。俺はキルの人材担当兼キルNo2、第3神滅「恋尊交換らずべりー」を持つ者、堕畜裏だちゅら ぼたんと言うものです。これからよろしくお願いします」

 



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