5話 最高司令官「竜胆明美」
僕はいつも思う、キルkill本部の大きさとキルkillの隊員の数が合っていないと。
司令室は本部に入って7~8分と少し時間がかかる。
なぜなら、司令室は7階あるキルkill本部の5階にあり、最奥にあるから。
僕はいつも思う、キルkill本部の大きさとキルkillの隊員の数が合っていないと。
前になぜこんな所に司令室を置いたのかを司令官に聴いたら・・・
『なんか・・・かっこよくない?』
と言っていて一発炸裂パンチをくらわそうとしたが止められた。
そのかっこいいとやらに人が迷惑しているのに・・・
過去の出来事を思い出しながら歩いていると、司令室の前に着いた。
・・・・・・
・・・・・・
司令室の扉は黒一色
コン、コンと2回扉を叩いた。すると司令室の中から
『ラナン』
と言う言葉が聞こえてきたので僕は
『キュアス』
と言った。
そうすると扉が開き、先ほどの声の女性が居た。
そう、彼女こそが・・・
「久しいな、えりか」
キルkillの最高司令官『竜胆 明美』
アキレア政府より直接選ばれた。それは、皆をまとめ、『指揮』するのに長けているから。そして、『強い』という点もある。まあ、その他にも色々理由はある。
「そうだな、竜胆」
竜胆は青紫色のロング髪の女性。そして、 こいつはかっこいいに目がない。
「はぁ、冷たいな~えりかちゃんは・・・」
「お前が相手だからな」
竜胆とは昔からの付き合いなせいか、このようにめんどくさいことは流すのが普通になった。
竜胆も毎回のように流されているから、毎回のようにそのまま話に入った。
「久しぶりの大型任務どうだったかな?」
「まぁ...よかったよ。久しぶりだったから」
本当に大型任務は久しぶりだった
「そうか、えりかがいいなら私はいいんだ」
そう言って、うん、うんと言うように頭を上下にした。
それより僕は言いたいことがある。
「なあ、竜胆この入るときの言葉もうやめない?」
前々からこのやり取りが面倒くさくなっていた
「ん~私はこのやり取り気に入っているんだけど?極秘っぽくてよくない?」
分からない。全然分からない。
「思わない」
「そうか...えりかが言うならしょうがない。うん、次からは...普通に入ってきていいよ」
「ありがとう」
竜胆は僕の言うことはだいたい聞いてくれる。
「それで?今日呼んだのは何の要件?」
「ん?私はえりかが寂しがっているだろうなと思って呼んだんだよ。要件などはないよ」
・・・・・・・・・・
「ぱぁん!」
僕の怒りの炸裂パンチをくらわしたが竜胆笑みを浮かべながら、
周りに衝撃がいかないように、僕の拳を覆っている。
「痛いな~えりか。親の優しさが分からないか~」
「誰が親だ。僕のほうが年上なんだよ...はぁお前と話すと疲れる」
「私にとってはえりかは子供だよ」
「はぁ...用がないなら帰る」
僕の体は扉のほうへ向いている。
「・・・えりか。これから忙しくなる」
「・・・分かった」
そう僕に言った竜胆は、本当に久しぶりに真剣というものが感じられた。
「気をつけて帰りなよ」
そして、次には普通に戻った。
やっぱり、竜胆には真剣な雰囲気は似合わないし、あんな雰囲気を見せられると思い出してしまう。
あの戦いが・・・
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