40話 新たな仲間
「「「「元ブバルディア軍元帥!?」」」」
僕たち全員が驚いている。人は見た目で判断するなとが言うがこの「姉雪 乱総」を見るにニートにしか見えない。
「そんなに驚くことか?」
「そりゃ!元帥って軍の本当の最高位じゃん!!」
菊弟が姉雪の言葉につっこんだ。
「あなたは今のニートが似合っているからまさか元ブバルディア軍元帥だったとは・・・と驚いてしまったんですよ」
「本当に失礼だな。俺はやる時はやる男だぜ?今も情報収集に励んでいる最中だ」
姉雪はそう言って胸元に手を入れて1枚の紙を取り出し、僕たちに見せてくれた。
「これは?」
「これは総支部に関する情報をまとめた物だ」
姉雪は竜胆に紙をひらひらさせながら言った。
「見せてほしいか?」
僕たちはその言葉に素早く頷いた。
「見せるのはいいが、一つ条件がある」
「条件?」
「あぁ、俺の仲間になること。これだけだ」
「いいでしょう。仲間になりましょう」
今、僕、竜胆、菊姉弟の中に姉雪 乱総が加わった。
仲間に加わった姉雪は早速僕たちに紙の内容を見せてくれた。
「これは!!」
姉雪が見せてくれた紙には、キルの数、そして総支部に入るための道。
「凄いだろ?これが元元帥の力だ」
その言葉に僕たちは大きく拍手した。
「確かにこれは凄い情報ですね...」
「あぁ、これほどの情報よく集めたものだな...」
キルの数と総支部に入るための道、この二つの情報はたった二つではあるが、このたった二つの情報が僕たちにもたらす事は大きい。
キルは市役所に32人、総支部に50。このキルの数は確かではないらしいが、この数に近い数が居るらしい。
僕たちが紙を見ていると竜胆が急に総支部の屋上に目を向けた。
そして竜胆が目を向けると同時に発砲音が聞こえて来た。そしてその発砲された弾丸の先には僕たちが居る。
竜胆は発砲音がなってすぐに腰の右側のポケットにしまっていた拳銃を手に取り、発砲した。発砲した弾丸は総支部の屋上から発砲された弾丸に当たった。だが、竜胆が発砲した弾丸だけが爆散し、屋上から発砲された弾丸はまだ僕たちに向かっている。
それを見た竜胆の口は笑っていた。竜胆は弾丸が爆散すると同時にまた発砲した。
そして発砲された弾丸はまた屋上から発砲された弾丸に当たり、今度はどちらの弾丸も爆散した。
それを見た竜胆は「ふぅ」とため息を吐き、拳銃を右腰のポケットに拳銃をしまった。
竜胆は初めから1発じゃあの弾丸を防ぐことが出来ないと知っていたからこそあの「分かっていましたよ」と言っているような笑みをして2発目を撃ったのだろう。
「凄いな、あの速さの弾丸を防ぐとは」
「だろ?だからこそ、僕は背中を預けて戦えるんだ」
竜胆の拳銃さばきに僕はこれまで何度も救われてきた。だから、先ほどの屋上からの発砲も僕は竜胆ならなんとかしてくれると思っていた。
「次、来るぞ」
竜胆がそう言った時、姉雪は僕たち4人を抱きしめた。
「一時退却だ」
姉雪はそう言って屋上からの発砲音が鳴ると同時に、走り出した。それは正に風の様に。




