37話 支払わなければ・・・
しばらく待っていると、僕たちと良奈さんの市民証の右上が急に光り出した。
「出来たみたいですね。行きましょうか」
なるほど。これは料理が出来たの意味なのか。アキレアでの方法と結構似ているな。アキレアは注文が出来上がると、料理の出来上がりを示すブサーが鳴り、ペシュニアでは料理の出来上がりを示すのは市民証の右上が光ることらしい。
僕たちは料理を受け取りために、受取口に行った。そこで僕の鼻は逝かれた。
目の前には赤い汁に赤い麺、そして赤い湯気に赤い具材、いや赤じゃ物足りない真紅とたとえた方がいいだろう。口だけで息をしても湯気が入る度に僕の喉が悲鳴を上げている。この料理を食べるべきではないと。
僕たちは席に料理を持っていくだけでもうすでに、真夏の中を10分間走った時のような汗が流れている。
「では皆さんいただきましょうか」
「はい!」
良奈さんは席に座り箸を持ちそう言った。それに菊姉が楽しそうに答えた。
僕たちは「いただきます」と言い、箸を取り、麺をすすった。
「「「あ"」」」
麺を舌の上に置くと麺の辛みが舌に行った。そしたら変な声が出てしまった。無意識で・・・
「・・・皆さん食べれませんか?」
僕と竜胆と菊弟の様子を見て良奈さんは聴いてきた。
「いえ...食べれま...す...よ...」
「おれも...」
竜胆と菊弟はそう言ったが僕はもう死にかけていた。僕が死にかけている横でレンゲに小さなラーメンを作っておいしそうに食べている菊姉が居た。
「お前、美味しい?」
「最っ...高!!」
そう言って菊姉はラーメンを食べる。
周りを見ると皆ラーメンを食べていた。それを見て僕はもう一度箸を持ちラーメンを食べた。
「あ"」
僕は変な声が出ながらもラーメンを食べ終えた。
「ご...ち"...」
後の「そうさまでした」が言えないほど僕の口はやられていた。竜胆と菊弟も僕とおなじように口がやられている。
僕と竜胆と菊弟は本当に滝のような汗が流れている。髪は風呂に入った時のように濡れていて、服は・・・黒だから色は変わっていない。
「皆さん帰れそうですか?」
僕と竜胆と菊弟は小さく頷いた。菊姉はめちゃくちゃ大きな声で答えていた。
そして良奈さんが席を立ったので僕たちも席を立った。良奈さんは出口の所へ行き、そこには入り口にもあった機会があった。
「これは入り口にあった機械と似ているけど、これは支払い用の機械。皆さん、同じ機械に市民証をかざして機械の右上が黄色になるまで市民証をかざしてください」
僕たちは良奈さんにそう言われたので一人ずつ機械の右上が黄色になるまで市民証をかざした。
僕たちがかざし終わると良奈さんは僕たちが市民証をかざしていた機械に市民証をかざした。そして良奈さんは機械の右上が黄色になっても市民証をかざし続け、機械の右上が青色になると市民証をかざし終えた。
「支払いは機械の右上が青色になるといいんですよ。右上が黄色に光るのはこの機会に皆さんが食べたものをまとめているんですよ」
だから同じ機械でしないといけないのか。
「もし支払いをせず店を出たら、市民証の右上が赤く光り、かなり大きな音が出ます。そして・・・其その後は経験した人しか知りません」
良奈さんから支払いの重要性を聞いて僕たちは外へ出た。外の空気は凄く美味かった・・・
「皆さん美味しかったですか・・・?」
「はい!最高に美味しかったです!!」
「「「おいしかったでーす」」」
菊姉の元気な返事に対し、僕と竜胆と菊弟はめちゃくちゃ棒読みで言った。




