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十束の神滅者  作者: 北猫新夜
独立国アザミ
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34話 首都「ペシュニア」

 僕たちは良奈さんのおかげでペシュニアに入ることができた。中へ入る時に門番から仮の市民証を貰った。これがないとこの町では何もできないらしい。


 「良奈さんって、仲野 良喜と言う人物を知っていますか?」


 「ええ、もちろん」


 「では、あなたが仲野さんの奥さんでしょうか?」


 「はい。私が仲野 良喜の妻、仲野 良奈と申します」


 やはりこの人が仲野さんの奥さんだったのか。まぁ、首に同じネックレスを付けているから、予想はしてたけど。


 「ここでは邪魔なので、私の家まで行きましょう」


 そうだった。僕たちが今話しているのは入ってきてすぐの所で、とても邪魔になりそうな所。


 「ははっ、そうですね。お願いします」


 良奈さんの誘いに竜胆は乗って、僕たちは良奈さんの家に行くことになった。


 良奈さんの家はかなり遠いらしいので、それまでに首都「ペシュニア」について色々教えてもらうことにした。


 「首都ペシュニアはこの国がアザミになる前のブバルディアの頃からありますが、姿はほとんど変わっていません。変わった所は2つ...でしょうか」


 良奈さんはそう言ってカバンから僕たちが先ほど貰った市民証を出した。


 「キルにこの国が支配されてすぐこの市民証が私たちに渡された。この市民証はこの町では必要不可欠な物になった」


 良奈さんはなぜ市民証が必要不可欠になったのかを話してくれた。


 「市民証はペシュニアに入るにはもちろん、店に入る時など役所に入る時など、そしてお会計などの時にも使用します」


 「市民証をお会計...?」


 「はい、ペシュニアでは現金は持たず全てこの市民証にお金が入っています」


 「これにそんな機能が・・・」


 僕たちは貰った市民証を見て、「これが」と思った。こんな小さい物にそんな機能が詰まっていたなんて、びっくりだ。確かに市民証は必要不可欠だな。


 「・・・市民証の話はこのくらいにして、ペシュニアの話をしますか。先ほど言った通り、姿は変わっていません。この店たちも全てブバルディアの頃からあったものです。でもペシュニアの上層部は皆キルの人たちになりました。なのでこの町、いやこの国はキルの思い通りに動かせるのです」


 良奈さんの家に行くまでに周りには様々な建物がある。飲食店や衣服、そしてゲームセンターなど色々あった。


 「あの門番もキルによって置かれたものなんですよ」


 良奈さんにペシュニアについて教えてもらうこと15分、良奈さんの家に着いた。


 良奈さんの家はかなり大きい和風の家だ。


 「この家もブバルディアの頃からあるんですよ」


 良奈さんはそう言って扉のカギを開けた。


 「では、どうぞ」


 良奈さんは家の扉を開けてくれた。



 


 

 

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