33話 門番と1人の女性
村長の仲野さんから受け取ったネックレスについて話していると大きな町が見えてきた。あれが首都のペシュニアだろう。
「おぉ!デカいな」
「あそこに居る人たちが全員、敵か...燃えてくるな!」
菊弟がそう言うと菊姉が菊弟の頭にチョップをかました。
「いてっ!」
「あんたはバカ?確かに住民の中にはキル色に染まってる人もいるだろうけど、村長の奥さんとかは私たちの味方なのよ?」
菊姉がそう言うと菊弟はそれに反対し、菊姉弟の言い合いが開始された。
「まぁまぁ、二人とも落ち着いて。その答えは行ってみたら分かることだ」
菊姉弟の言い合いのせいで歩みが全然進まなかったので竜胆が菊姉弟の言い合いを仲介してそう言った。それを聞いた菊姉弟は言い合いをやめ、急ぎ足でペシュニアへ向かって行く。
そしてペシュニアへ近づいていくと分かることがある。ペシュニアは周りを高い壁で囲われていて、入り口には2人の門番らしき者がいる。
そして僕が意外と思ったのは、キルが支配している国だからと笑い声が一切ない国かと思っていたら、そんなことはなく中は人の声でにぎわっていることだ。
僕たちはペシュニアの中へ入るために入り口に来た。
僕たちが入ろうとすると門番に止められた。
「お前たちは辺境の村の者か?」
「そうです」
「何の用でペシュニアに来た?」
「このネックレスの持ち主に会うためですよ」
竜胆はそう言ってネックレスを門番に見せた。
「!これは、良奈さんが付けてるやつと似てないか!?」
1人の門番がもう1人の門番に聴いた。
「あぁ!確かに、これは良奈さんが付けているものだ」
もう1人の門番も同じ反応をした。それにしても良奈って確か...
「耐気さん、功助さん、お昼ご飯持ってきましたよ」
声がする所には1人のおばあさんが手にご飯を持って立っていた。
「「あ!良奈さん、こんにちは!」」
門番の2人は良奈と言う人のもとへ駆け寄った。
「え!今、良奈って言った!?って言うか首にかけてるのって・・・」
「あぁ、あれはこのネックレスと同じ物だ」
菊弟の言葉に竜胆が答えた。
「あ、良奈さん。あの人たちが良奈さんと同じネックレス持ってたけど...」
「えっ!」
先ほど耐気と呼ばれていた人がそう言った。良奈さんはすごい勢いでこちらを見て来た。
「確かにこれは・・・」
こちらに来ると良奈さんはネックレス見てそう言った。そしてネックレスを持っている竜胆を見て・・・
「どうしてあなたがこれを?」
「これはキンレンカで会った村長の仲野さんと言う方から受け取った物です」
竜胆がネックレスについて良奈さんに言うと、良奈さんは涙を流した。それを見た門番の2人は・・・
「「おい!良奈さんに何をした!」」
門番の2人はそう言って持っていた槍を竜胆へ向けた。
「私はただネックレスを見せただけだが」
竜胆は両手を上げて言った。
「2人ともやめてください」
「「ですが」」
「私は...大丈夫です」
良奈さんが涙を拭って門番の2人にそう言うと、門番の2人は竜胆へ向けている槍を引いた。
「耐気さん、功助さん、この人たちを入れていただきませんか?」
「「え、そ、それは、いくら良奈さんの頼みでも・・・」」
「お願いします」
良奈さんは門番の2人に頭を下げた。
「あ、頭を上げてください・・・分かりました...」
それを聞いた良奈さんは頭を上げて、にこりと笑った。
「それでは皆さん行きましょう」




