表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
十束の神滅者  作者: 北猫新夜
独立国アザミ
31/40

31話 物資回収者

 「追放された村キンレンカ」


 竜胆が仲野さんの言葉を復唱した。仲野さんはうんと頷いた。


 「儂たちはキルとの争いに参加し負けてこの村に送られた。もちろん村には元から住んでいた住民も居る」


 「その争いに参加しなかった人はどこに?」

 

 「争いに参加しなかった者は首都「ペシュニア」に居る。儂の妻もそこに居る」


 すると奥から声が聞こえてきた。


 「仲野さん、物資の回収に来ました」


 住民が壁となって見えないが物資の回収と言うことはキルの奴らなんだろうか…


 呼ばれた仲野さんは急いで声のする所へ行った。


 「すみません...」


 「いや~、こちらもすみませんね。この村の担当との通信が取れなくなってしまったので遅れてしまいました。それで?物資は?」


 「...す、すみません!既定の量の物資を用意することができませんでした!」


 キルと思われる男は仲野さんが頭を下げたのを無関心そうに見つめていた。すると・・・


 「う"う"っ」


 男は仲野さんを蹴った。


 「ここは他の村よりも物資の量は少なくしているのになんで用意できないんだ?」


 「す、すみません!すみません!」


 謝り続ける仲野さんにイラついたのか男は仲野さんの髪を持ち上げて、殴りかかった。


 だがその拳は止められた。


 「じゃまするなよ」


 「その拳をしまわない限りじゃまし続けるよ」


 仲野さんい向かった拳を止めたのは竜胆だ。僕も行こうとしたが竜胆に止められた。


 竜胆の発言に


 「じゃあ、邪魔できなくしてやるよ!!」


 男はそう言って対象を仲野さんから竜胆へと変えた。そして拳が竜胆へ向かう。


 「おらぁ"・・・え?」 


 大声で叫びながら竜胆に向かった拳はしっかりと竜胆に確保され男は間抜けな声を出した。


 「正義の強者は悪には負けないんだよ」


 竜胆は男の拳を握りながら言い、右手で男のみぞおちを殴った。男はその場に倒れうずくまった。


 「大丈夫ですか?」


 竜胆は倒れている仲野さんに声をかけた。


 「儂は大丈夫じゃが...」


 そう言う仲野さんの目線の先には倒れている男が居る。竜胆は「はぁ」とため息を吐いた。


 「生きてるか~」


 竜胆はそう言って男のほっぺたを軽く叩いた。


 「お前たち...キルにこんなことをして生きれると思うなよ...」


 「ははっ、悪者が吐きそうなセリフだね。でも残念、私たちは死なない。だから、その言葉そっくりそのままお返しするよ」


 「お前何者だ...」


 「私はキルkill。ここに来たのはお前たちキルを殺すためだ」


 それを聞いた男は先ほどまでの威勢がなくなった。仰向けになった。


 「なら、俺はここで死ぬんだな。お前から逃げ切れると思わないし」


 「ん?殺さないぞ?」


 「なんでだ?!」


 「なんでって、ここで君を殺したらキルの奴らに怪しまれるだろう」


 竜胆はそう言って男を仰向けの状態から立たせて背中を押した。


 「それじゃ。今回の件は誰にも話すなよ」


 竜胆の威圧が効いた声を聞いて男は逃げて行った。


 「ありがとうございます!竜胆さん!」


 「いえいえ」


 キル電で時刻を見ると9時前。そして僕は眠った。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ