29話 入国と言う名の侵入
だんだんと海岸へ近づいていくと僕も竜胆の発言の意味が分かった。海岸の奥には森があり、うまいこと気配を消しているがかなりの人がいることが分かった。
向けられているのは間違いなく殺気。
そして無事海岸へ船が着き、竜胆、菊姉弟、そして僕が最後に降りた。その時・・・
「バア"ン!!」
突然大きな音が奥にある森の中から鳴り、それと同時に大きな物体がこちらに向かってきた。僕は向かってきた大きな物体を避け大きな破壊音が鳴った。
「あ」
僕は後ろに船があったことに気付いて後ろを向くと船は跡形もなくなくなっていた。
「えりか!何やってんだよ!今のえりかなら切れただろ!?」
菊弟が僕に言ってきた。
「いや・・・そう!どうせ船を沈めるなら敵にやってもらおうと考えて避けたんだよ」
僕はひらめいた言い訳?を菊弟に言った。
「流石えりか!お前もこう言う瞬時的な判断能力を鍛えないとな」
菊姉は菊弟の頭をむしゃむしゃとかき回しながら言った。
「お前たち...ここは戦場で目の前には敵がいることを忘れてないか?」
「「「あ」」」
僕たちの会話を聞いていた竜胆に言われたことでここが戦場なんだと言うことを思い出した。
「バア"ン」
もう一度大きな音がしてこちらに大きな物体が迫ってきた。僕は先ほどは避けたが今度は切る。大きな物体が僕の射程圏内30cmに入ったと同時に鞘から剣を抜き、大きな物体を縦に2等分した。
僕が切ったのを見て竜胆は反撃として、腰に付けているポケットから銃を取りだし大きな物体が出てきたところへ引き金を引いた。
「お前たち行くぞ!!」
「お前たち殺れ!!」
竜胆の声と敵の上官らしき人の声が同時に聞こえた。そして森の中から100人以上の人が出てきた。それを見て僕たちも戦闘状態に入った。
敵には剣や槍、銃を持っているが僕には関係ない。僕の剣が届くところは全て僕の射程圏内。
「えりか!後ろから2、右斜めから3!」
後ろで戦っていた竜胆から敵の位置の知らせが来た。
僕は振り返り後ろの2人を殺り、また振り返って3人を相手にした。3人のうちの1人は銃だったので、細かい動きで2人を殺りそして銃の標準が定まらない銃使いの敵を殺った。
それからも来る敵を倒しながら時間は進み、僕の所へ来る敵が居なくなったので周りを見渡すと、竜胆や菊姉弟の所へも敵は居なく気配もない。
僕たちは竜胆のもとへ集まった。
「これで全員だな。進もう」
竜胆はそう言って敵が居た森の中へ向かったので、僕と菊姉弟も森の中へ向かった。




