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十束の神滅者  作者: 北猫新夜
準備期間
28/40

28話 侵入してくださいってこと!?

 そして時刻は18時になり、空は真っ暗で海は出発した時とは違く鮮やかな青色が暗い青色になっている。出発した時には聞こえていたツバメの鳴き声も今では波の音しか聞こえない。

 

 僕はその間ずっと体を自然に置いていた。


 「えりか、ご飯だよ」


 「うん」


 甲板に上がってきた竜胆にご飯の時間だと伝えられたので約7時間ぶりに僕は室内に戻った。


 室内に戻るともうすでに菊姉弟はご飯を食べていた。ご飯は机に置かれていたので僕も席に座りご飯を食べた。


 ご飯を食べ終わると菊姉弟はすぐに眠ってしまった。まぁ、眠れるくらい緊張していないことの表れだろう。


 僕はご飯を食べ終わるとまた甲板へ行き食後の風に当たっていた。食後の風もまた良し。僕は食後前と同じ、自然に体を任せた。


 ・・・何時間経っただろう、4時間くらい経った時僕の目線の先には今までなかったものが入り込んできた。


 そう。僕たちが目指している独立国アザミである。そして船はだんだんとアザミへ近づいていく。


 『アザミが見えてきた。このまま海岸まで行き、侵入する』


 竜胆からのアナウンスが聞こえた。


 アザミの姿がだんだん大きくなっていくとあることに気付いた。それは海岸には灯台がまったくないこと。


 独立国で資源国であるからこそ侵入のために灯台はあると考えていたのに1つもないとは逆に不安になる。


 僕がそう思っていると竜胆と菊姉弟が甲板に上がってきた。


 「灯台がないって変だな」


 「何が変なんですか?」


 竜胆の発言に菊弟が聴いた。


 「アザミは独立国だが資源国だ。その資源を欲しがって侵入する奴なんてたくさんいるだろう。灯台は大雑把に言うと侵入させないためのものだ。それがないことは侵入してくださいと言っているようなもの。だから変なんだよ」


 竜胆が灯台の役割の話をして菊弟が驚きの発言をした。


 「じゃあ!侵入してほしいってことじゃないですか?!」


 僕は菊弟の発言に少し笑ってしまった。


 「そんな国ないだろう」


 そんな国世界中どこを探してもないだろう。自分たちの資源を侵入されて奪われると言う屈辱を味わだけ。


 「だが、アザミが侵入されたという情報は聞いたことがないな」


 竜胆は一息ついて・・・


 「灯台がないなら遠慮なく入らせてもらおうアザミへ」


 竜胆はそう言って操縦室に行った。竜胆が操縦室へ行くと船のスピードが速くなった。


 だんだん海岸へ近づいていく。そして操縦室から戻ってきた竜胆がこんな発言をした。


 「上陸したら気を付けるんだ」


 「了解」


 僕は竜胆の索敵能力には絶大な信頼を置いている。


 菊姉弟も僕に続いて分かったの意を示した。

 

ならぬって何だろう...


 

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