27話 出発、独立国「アザミ」へ
次の日、10時に起きて僕が家を出ると竜胆が居た。
「おはよう、えりか。結構時間ぎりぎりだからね、ここから出発するところに向かう」
竜胆はそう言って僕を車に案内した。出発するところは僕の家から40分掛かる「アルメニア」と言う海。
着く頃は10時50分くらいだろうか・・・
竜胆の車はオープンカーで風が気持ちがいい。
隣で運転している竜胆は右腕を外に出しサングラスをしてながら運転している。
そして40分が経ち出発するところに着いた。その場には菊姉弟が居て、奥には小さな船があった。
「お待たせ」
竜胆が菊姉弟に言った。
「お!えりかさんが来たってことは...もうそろそろ行くのか!」
竜胆を見た菊弟「対武」がそう言った。
「あぁ、もうすぐ出発する」
竜胆はそう言って船に入った。それに続いて菊姉弟、僕と続いて入った。見た目は小さかったが中は広い。
菊姉弟がはしゃいでいると竜胆からアナウンスがなった。
『もうすぐ出発する。アザミには10時間程度で着く、その間はゆっくりしておいてくれ』
竜胆がそうアナウンスをならすと船が動いた。船が動いたことに菊姉弟がすごくはしゃいでいる。こいつらのせいで船壊れるとかないよね...
僕がそう思っていると竜胆が僕たちのいる所へ来た。
「竜胆ここに来ていいの?」
「この船は自動で目的地の方向に行ってくれるから私はいらないんだよ」
竜胆はそう言ってはしゃいでいる菊姉弟のところへ行った。
僕たちが居るところは窓があり外が見える。外を見るとこの船のスピードが結構速いことが分かる。
「アザミに着くのは10時間後の23時、アザミに着いたら船は沈める」
僕が窓で船の外の景色を見ていると竜胆が僕にそんなことを言った。先ほど菊姉弟の所へ行っていたので菊姉弟が居るところをみると菊姉弟は先ほどのはしゃいでいる姿が嘘かのように静かになっていた。
「まぁ、そのくらいの覚悟が必要ってことだな」
「そうだ」
「・・・ところで外って出ていいの?」
僕は竜胆に船の外に出ていいのかを聴いた。
「いいけど、落ちないようにね」
竜胆はそう言って笑い、外に出ていい許可が出た。
僕は早速外に出た。そして船からの絶景の景色を見た。窓からじゃ分からない美しさが目の前にはあった。
昔見た海とは大違いだ...
これが本当の海なのか...
空ではツバメが鳴いている。海は青くとても美しい。波で船が上下するがそれもまた心地よい。
「きれいだろ。これが本当の海だ」
「あぁ、本当に...」
僕が海の美しさに感嘆していると・・・
「えりかって海見たことないの?」
竜胆と同時に甲板に来た菊弟が僕に聴いていた。
「見たことはあるけど、こんなにきれいな海は初めて見た」
僕は海を眺めながら言った。昔見た海はこんなに青くなく、風も血の匂いが混じったとても気持ちいいものではなかった。
僕は柵に体を預けて体で自然を感じていた。
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