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十束の神滅者  作者: 北猫新夜
準備期間
21/40

21話 報告と戦闘

 僕たちはキルkill本部に帰ってきた。僕は1時間40分虚無の時間を過ごしていた。


 「疲れた」


 「もう少しなんですから頑張ってください」


 そう、僕と豊果は竜胆(最高司令官)に報告をしないといけない。


 司令室までの長い道のりを歩く。歩いていく中で出会った事務員さんたちから「お疲れ様です」と言われた。


 僕と豊果は司令室に着くと豊果が司令室の扉を叩き、ドアノブに手をかけた。


 「失礼します豊果です」


 「えりかです」


 ここでは竜胆との1対1の対面ではないので、いつもの口調ではいけない。


 「お疲れ様、皆はどうだった?」


 「はい、1名、渚さんと言う方が敵の朝鮮朝顔の毒にやられてしまいましたが、そのほかの皆は軽い傷はありますが無事です。成功と言えるでしょう」


 それを聞いた竜胆は笑顔になった。


 「そうか、成功か...それは良かった。渚には後で会いに行ってみるよ」


 「はい、お願いします」


 豊果はそう言って、次にこう言った。


 「・・・司令官1つ俺のお願いを聞いてくれませんか?」


 豊果が竜胆に言った。


 「お願い...私が出来る範囲ならいいよ」


 「では・・・俺と戦ってください」


 豊果の言葉を聞いた竜胆は目を丸くした。


 「・・・前にも言っただろう、私は弱いよ」


 「いえ、キル第十支部でえりかさんを救った人がえりかさんに言った言葉を聞いてこの人は強いだろうなと思っていたら、それが司令官でした」


 竜胆は僕を見た。


 「私はえりかに何を言ったんだ?」


 「えっと・・・」

 

 「さぁ、早くやりましょう」


 豊果はそう言って竜胆の手を取った。


 「ま!待て!してやる!戦ってやるから!今はえりかに!」


 そう言う竜胆を放っておいて豊果は竜胆を司令室から戦闘室に連れて行こうとする。こうなった豊果から逃げるのは難しい。いつもの穏やかな目から猛獣のような目になり、いつもの口調が荒くなる。


 竜胆は豊果に引っ張られ戦闘室に連れていかれた。


 「助けてくれ!えりか~!!」


 竜胆の叫び声が聞こえながら・・・


 一人になった司令室を僕は出て、何をしようか考えた結果、竜胆と豊果の戦いを見に行くことにした。


 戦闘室は3階にある。3階はキルkillの隊員の戦闘練習の場だ。


 3階に行くといつもより、いやいつも以上に人がいた。


 そして皆ひとつの戦闘室を見ていた。


 僕も皆が見ている戦闘室を見るとやはり竜胆と豊果が戦っていた。


 竜胆の戦いを見ると『昔』と変わっていないことに気付いた。


 竜胆は銃を使う戦い方をする。それに体術も。竜胆は戦闘が苦手だと言っているが、あれを見れば苦手と言う言葉が分からなくなる。


 確かに竜胆は自分で戦うより自分が指示をして戦う方が向いていると思う。


 目の前では、豊果が竜胆にボコボコにされている。竜胆は特別なことはしていない。


 ただ豊果が竜胆の速さについていけていないだけ。僕でも竜胆の速さについていくのは大変だ。


 豊果には先を読めと言ったが、こう言った目で追えないほどの速さを敵に勝つには、勘しかないだろう。強い者は戦闘での勘も物凄くさえている。これは竜胆から教えられたものだが、僕もそう思う。


 豊果が竜胆にボコボコにされる風景にも飽きてきたので、その場を去ることにした。その時・・・


 「えりか!」


 この声・・・


 「まさか、こんなところで会えるとは!!」


 元気マン(菊 対武)と似ている雰囲気を出すこの人は・・・「キルkill」"序列第2位"「きく 利得りえ」序列3位の菊 対武とは姉弟だ。


 「何でここに居るんだ?」


 「竜胆さんが戦ってるって聞いてね!!」


 「それならそこでやってるよ」


 僕は竜胆と豊果が戦っている所に指をさしここを去ろうとした。


 「ま、待って!ここでえりかに会ったのは運がいい!久しぶりに私と戦ってみないか?!」


 利得がそう言った瞬間僕は逃げた。今日はしんどい、いやずっとしんどい。


 なんで序列者は戦い好きな奴が多いんだ...戦いのどこが好きなのか僕には分からない。


 「どこだ~!えりか~!!」


 菊から逃げ続けて1時間ようやく菊をまけた。


 そして時間は13時を回っていたのでお昼ご飯しようと思う。最近キルkillでご飯を食べるのが多いので今日の夜は外食にしようと思う。


 そして5階に向かっていると・・・

 

 「あ、」


 竜胆との戦闘で全身が傷だらけの豊果に会った。


 「えりかさん・・・この通りボコボコにやられましたよ」


 「まぁ、分かってたけど・・・」


 「・・・これからご飯ですか?」


 「あ、うん」


 僕がそう言うと豊果が「・・・行きますか」と言った。


 「うん」


 僕は豊果とお昼ご飯を食べることになった。

 

 


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