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十束の神滅者  作者: 北猫新夜
準備期間
19/40

19話 第十神滅「黄薔薇」の一つの能力

 「えりかさんは朝鮮朝顔の毒を食らったんですか?」


 俺がえりかさんをおんぶしてキル第十支部を出るために歩いていると、一人の隊員にそんなことを聞かれた。


 「えぇ、たぶんそうでしょう。まぁ、毒を食らってもなおあれだけ動けるのですからさすがですよ」


 渚さんを悪く言うわけじゃないですが、渚さんがあんな目にあったというのにえりかさんは自分で歩けると言うんですから。


 「毒が効く、効かないって体質なんですか?」


 先ほど質問していた隊員が再度質問してきた。


 「体質…そうですね...体質だと思いますよ。ただ、この世界は広いですからね。体質ではない人もいると思いますよ」


 俺はそう言い、眠っているえりかさんを見た。


 「体質ではないって...能力とかですか...?」


 「さぁ、どうでしょうね。俺達には分かりませんよ」


 ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


 『いたっ!』


 剣の修行として対人戦をしていると相手が私の剣を受け流して、私は勢いが強すぎて前にこけてしまった。


 『えりか様!大丈夫ですか?!』


 私の対人戦の相手をしてくれた人が転んだ私をみてそう叫んだ。


 『うん、大丈夫!足擦りむいただけだから!』


 私はそう言って、剣を構えた。


 『ですが、そのままでは・・・』


 『えりか』


 横から突然お父様の声がした。


 『お父様!』


 『当主様!』


 私の剣の相手をしていた人はお父様の前まで行って・・・


 『すみません!当主様!えりかさんに怪我が負わせてしまって!』


 と言って頭を下げた。


 お父様は・・・


 『・・・えりか、怪我は痛いかい?』


 『痛かったけど、もう大丈夫!』


 私はお父様にそう言い、お父様は私の相手をしてくれた人に目を向けて・・・


 『ほら、えりかがこう言っているんだ。まだ修行の時間が残っているんだ早く相手をしてあげなさい』


 『は、はい!』


 私の相手をしてくれた人はお父様に頭を下げて、そう言い私の前まで戻ってきた。


 『さぁ!えりか様やりましょう!』


 そして剣を構えた。


 『うん!』


 私はそう言い剣の修行が再開した。


 ・・・・・・


 剣の修行が再開してからも怪我を何度かして、体が怪我だらけ・・・


 『お父様、体痛い・・・』


 『ハハ、えりかそう言いときは眠るといい』


 『うん...』


 私はお父様の言うとおりに自分の部屋に帰り、ベットで眠った。痛みなくなるといいなと思い・・・


 ・・・・・・


 『ん』


 目を覚ますと窓から光が差し込み、朝になっていた。


 私はベットから出て、あることに気付いた。


 『痛くない!?』


 昨日の痛みが嘘のように痛くなくなっていた。


 私は走ってお父様に言いに行った。


 リビングに行くとお父様とお母様が居た。


 『お父様、お母様!昨日の痛みがなくなったんです!』


 私はリビングで話していたお父様とお母様にそう言った。


 『良かったね、えりか』


 『ふふっ、良かったですね、えりか』


 『うん!』


 お父様とお母様は笑って、返事をした。


 それにしてもなんで痛みがなくなったんだろう?


 『えりか、今なんで痛みがなくなったんだろうと思っただろ?』


 お父様は私の考えていることをズバリと当てた。


 『!なんで分かったの?!』


 私がお父様に聴くと・・・


 『えりかは、顔に考えてることが出やすいんだよ。それじゃあ皆に考えていることがまるわかりだよ』


 私は目を丸くした。


 『ふふっ、まぁそれもえりかのいいところだよ』


 そう言ってお父様はなぜ痛みがなくなったのかを教えてくれた。


 『簡単に言えば、傷がなくなったということだよ』


 お父様はそう言って私に『昨日怪我をしたところを見てごらん』と言った。


 私は昨日怪我をした足を見た。そして・・・


 『本当だ!怪我がなくなってる』


 私の足にあった怪我がなくなっていた。そして他に怪我をしたところを見るとすべてなくなっていた。


 『これは「黄薔薇」の能力だよ』


 『怪我がなくなるのが?』


 『そうだよ。「黄薔薇」には「身体的」な苦痛や怪我であれば1度眠ればすべてなくなる能力がある。亡くなった腕や足も1度寝れば再生する』


 私はまた1つ「黄薔薇」の持つ能力を知った。


 『お母様!私すごい?』


 私はお母様に聴いた。


 『えぇ、すごいわ。本当にすごい』


 私は気分がよくなり、剣の修行をしに行こうといた。


 『こらこら、えりか。まだご飯を食べてないだろう』


 あ!そうだった。


 

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