13話 キルkill準備
最初に、僕が攻めるのはアキレアにある、『キル第十支部』。
キルkill本部から車で3時間ほどの距離にある。
キル第十支部を初めに攻める理由は、キル第十支部がキルの武器を作っているからだ。
竜胆が知らせてくれた情報では、人数は86人、リーダーは注意するほどの者じゃないらしい。
攻めるメンバーは、僕、豊果、と序列者2名と、中級者10名と、訓練生20名の合計32人となっている。キルkillは人数が多い組織ではないので、多くの者に実戦をさせておく必要がある。
なので、今回僕と豊果は前には出ず援護に回る。危なかったから、僕たちが前に出るという形でキル第十支部を落とす。
「あなたと鍛えた成果を見せようと思っていたのに、はぁ、残念です」
隣にいる豊果がそんな言葉を垂らした。
「しょうがない。1人でも多く生き残って、最後の戦いに行かないといけないからな。そのためには実戦を踏んで、力を高めてもらうしかない」
豊果は「はぁ」と言って
「皆さん、この度指揮を任されました豊果 己叶です。よろしくお願いいたします、皆さん」
豊果がそう言うと、皆が話していた体をこちらに向けた。そして「よろしくお願いします!!」といい声が返ってきた。
「この度の作戦は、基本的に皆さんには前線に出てもらい3人1組の10組で行動してもらいます。3人1組のメンバーは事前に知らされていますから顔も合わせているでしょう。その人らで集まってください。」
3人1組のメンバーは僕と豊果が考えたものだ。
ちなみに今はキルkill本部の1階にいる。
ここでだいたいのことは話していくつもりである。
そんなこんなでゆっくりしているうちに10組が揃った。
「えぇ、この10組は皆さんの能力を見て、連携がとりやすいようにに俺とえりかさんが作ったものです。もう連携は慣れましたか?」
10組のみんなは「はい!」をまたいい声が返ってきた。
「いい返事です。皆さんがこの戦いで欠けないことを期待します。危険になったときは俺とえりかさんが助けますので、死ぬことを恐れずに、自分の力を全て出してください」
「お願いします!」と今までで一番気合の入った声を聞き、豊果の右斜め後ろで頷いていると豊果から「えりかさんも何か言ってください」と小さな声で言われた。僕は首を横に振ったたが、無理やり腕をつかまれ前に立たされた。
僕は豊果を睨んだが豊果は笑顔で僕を見ている。
・・・なんと言おうかと僕は考える。
「あぁ、まぁ、僕たちに背中は任せて、全力を出し切ってください」
やはり、序列1位だからなのか、先ほどの「お願いします!」よりも大きく、気合の入った「はい!お願いします!!」が聞こえた。
「やはり序列1位の言葉はすごく安心しますよね。僕もすごく安心します」
豊果がみんなにそう言って、10組のみんなが笑い緊張が解けた気がする。
まさか、これのために僕を利用したのか...
「それでは皆さん行きましょう。キル第十支部へ」
豊果はそう言って、僕たちはキル第十支部を目指し歩みを始めた。




