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最強の高校生侍、異世界転移しても剣術で無双できます。  作者: アイスマシーン
元から最強の高校生侍異世界転移します
3/6

十二の白金

「は?」「おいおい、お前さんもしかして。領主の娘か?」

「んっと、ドノバンどうゆう事?」「分からん、いやほんと」

「まあ、何があったんだ?とりあえず店に行ってそこで聞こうぜ」

「ありがとうございます」



「で、何があったんだ?」

「はい、実は……私の父はこの地域の住民。千人を虐殺しようとしています」

「どうゆう事だそら!」

「母を蘇らせるため千人を犠牲にし蘇生魔法を使おうとしているのです」

「誰を殺すんだ。無差別か?」

少女はうなずく。

「さっきの剣。凄かったです、貴方ならきっと…お願い、します」


「…白金さん。やめときな」

「でも!、それじゃ」

「この町の住民は10万人くらいは居る。確率にして0.1%以下だ」

「それに、あんたも自分の親がどんな人間かぐらい知ってるだろ」

「……」

少女は目をそらして黙ってしまった。


「いいか、白金さん。この子の親は貴族だ、ただの貴族じゃねえ。名を、クロウリー・シルバ」

「昔あった戦争で英雄と呼ばれた男だ」

「英雄…」

「強かったんだ、規格外にな。おいているとは言え、まだ五十。いくらあんたが凄腕の剣士でも勝てるもんじゃねえよ」

「…なるほど。分かったぜ。なあ名前は何て言うんだ?」

事情は分かった。こいつの気持ちも分かる。けどな、

「私はリル・シルバと言います。それで白金さん、お父様を止めることは?」

「ああ、できるぜ。任せろ」


「おい!白金さんよ!」

「まあ、まあやらなきゃ誰かが死ぬし俺達も死ぬ。まあ可能性があるってだけだが。ようやく楽しくなりそうなんだ、止めるなよ」「もう、勝手にしろよ。俺は知らん」

「…あの、一ついいですか?」「何だ?」

「…その……」



「後二日か」「はい」

リルは申し訳なさそうに話した。

後二日で決行されること。今父親の居場所が分からないことを

「なあ、まず国に密告したらどうなんだ」

ドノバンが提案する。

「もう、してますよ。でも信じてくれなくて何もしててくれませんでした」

まあ、そうだろうな。英雄と言われている男だ。信じないだろうし、

国にとっては借りがあるみたいなもんだろ。そんな男の間違い一つ見逃す可能性もある、か。

「俺も一つ聞くが殺してもいいのか、お父さんなんだろ」

一応確認しておく。

すると、リルは一瞬だけ迷ったがすぐに答えを出した。

そして、覚悟を決めた目で俺を見る。

これは本気の目だ。


「リル、俺が勝つと思うか?」

すると目をそらして小さく答える。

「いえ、おそらく無理でしょう。ただ可能性としてならあるかもしれません」

「どの位?」

「少し見ただけですけど、父はあなたの五倍強い。良くて二割です」

「嘘つけよ、一割もねえだろ」

「………はい」

「ま、それはお前の見立てだけどな。見とけよ」

「は、はい、お願いします」


「ドノバン、剣さ後二日で作れるか?」

「やるだけやってやるよ」「頼むぞ」

「あの、今は場所は分かりませんが、二日後に行く場所なら分かります。そこは中央バルト大聖堂の近くの崖の上、おそらくですけど」

「なら、そこで止めるしかねえな」




二日たった。

やれるだけの事はやってみたが場所は分からずじまい。

「さて、行くか」

俺は今から父親を殺しに行く。リルのな

まあ、娘に頼まれたんだ仕方ない。

でもまあ、本心はこんな事がしたかったとずっと思ってたんだ、楽しみで仕方ない。

「ドノバンそっちはどうだ?」

「夜までには終わらしてみせるさ」

「…ありがとな俺のせいで急かして」

「本当にそうだが、乗り掛かった舟だ。

簡単に沈むからってすぐに見捨てれるもんじゃねえだろ」

いいねえ、カッコいいこと言うじゃん。


ガチャンと店のドアを開ける音が聞こえる。リルだ。

「白金さん。私は準備できました」

「なに、言ってんだお前はここに残るんだよ」

「これはもともと私の問題です。貴方に託す事になったけどついて行くくら」

「あーもういいから。やってもらいたい事があるんだここに残ってくれ」

「やってもらいたい事?」





今俺はその中央バルト大聖堂の近くの崖の上にいる。

いつ来るか分からないのでここで待つことにした。

だが来ねえなあ。もう四時間が経過している。

まあまだまだ昼だし。

夕方になった、まあ虐殺なんてするんだ夜、もしくは夜中に決まってる。

そしてさらに六時間が経った。

やべぇな。流石に暇すぎる。

あーーーでもその暇も終わりそうだ。

首にロザリオをかけたイケオジが現れる。


「…先客がいるとはな小僧名乗といい」

「白金海、アンタはクロウリー・シルバだろ」

「ほう、私の事を知っているのか」

「ああ、あんた有名人らしいからな」

「まあ、良い。なら話は早いな。なぜここに来たのだ」

「そりゃ、あんたの娘の頼みだ」

「娘か、まだ分かっていなかったのか。…まあ時間はこれが終われば時間はあるきっと分かってくれるだろう」


そう言った途端に周りの空気が変わる。

一瞬だ、一瞬で俺の後ろに移動している、それに俺を切り付けようとして。

「あれを反応するか」「そんなもんかよ」

思った通り剣術は俺の方が上だ。ただ速いな。

ギィィンと金属のぶつかる音が鳴る。

逆手で持っているクロウリーの剣を右手で持った剣で受け止める。

「なるほど、実力はあるようだ。だが剣と太刀筋が合っていないな」

「うるせえよ、上から目線は一撃入れてからにしな!」

「そうか、一撃か」

急に俺の前から消えた。

後ろだろ、剣でクロウリーの斬撃を防ぐ。

そのまま足に力を込めクロウリーの方を向きながら飛ぶ。

斜め下からの切上げ、避けられるがそのまま振り下ろし。

また避けられる。今度は横薙ぎ。

だけど横薙ぎをする前にもうクロウリーに胸を切られている。


「一撃、入れたぞ小僧」

「ぐあぁぁぁ!!」

ああ!なんだこれ気絶しそうだ。痛い痛い痛い痛い。

まるで傷口を焼かれてるみたいだ。傷口から灼熱感が襲う。


「私はこのユニークスキル【付呪:絶血】

普通の人間なら軽く切られただけでも失神するはずなのだがな」

やっっべえ。ちょっと強くね。

これ以上は耐えられるかわかんねえよ。

でも、良いねえ。これくらいじゃないと楽しくない!

俺はまだ倒れていない。まだ戦える。

「スキルはもう一つ使ってんだろ」

「ほぅ、分かるか」

「多分高速移動系、最初に見せたあれとか急に後ろに回ったやつとかあれがそうなんだろ」

「正解だ、分かったとこで何も出来んさ」


なるほど、これは多人数の戦争で活躍するわけだ。

一瞬で何人も戦闘不能にできる。相性のいいスキルだな。

こっちはスキルの使い方すらまともに分かってねえのに。

「行くぞ」

ギィィンと音が鳴り剣が弾かれる。薄っすら見えるくらいでほとんど防げん!

でもクロウリーはずっと後ろを取ってくるな。

「食らえよ」

食らえよ横薙ぎだ!

「足元がお留守だぞ」

足を払われてバランスが崩れる。

そのまま顔面を蹴られて転んでいく。


「もういいな、私の勝ちだ」

は?お前の勝ち?

「……………あ?今何て言った?お前の勝ち?なめんなよ」

「さっき、お前を切らなかったのは私の慈悲だ。私とお前はそのくらい実力が離れている」

「なら今すぐ殺せよ。やれるもんならな」

剣を鞘に納め俺は居合の構えを取る。

「抜刀術か、面白い。なら見せてもらおう」

そしてクロウリーは動き出す。俺の横を通り過ぎる時、俺は動く。

「十二の白金:如月」

間合いに入ったと同時。剣を抜きクロウリーを切る。

「遅いな」

俺の後ろに回り込んでいた。

それに気づかずそのまま背中を切られる。

「うがああぁあぁ!!」

「あああああああああああ!」

痛い痛い痛い。意識が飛ぶ。

負ける、このままじゃ負ける。


「激痛でまともに思考もできないだろう。だがよくやった方だ」

まだだ、まだ耐えろ。きっともうすぐだ。

さっきまで忘れてたけど。きっとあとちょっとで来るはず。

「まだ、立つか。驚いたな、訓練された兵士ですら二回も絶血を食らえば失神、酷い場合はショック死するというのに」


「……来たな」

「何を言っている?」

「待ってたんだよ、さっきまで痛みで忘れてたけど」

すると後ろから声が聞こえてくる。

「お父様、もうやめて」

「……リル?」

「分かってくれリル、お前にも母親は必要だ。ようやく三人でまた暮らせるんだ。なのに何で止めようとする」

「ロザリオを外して、自分の幸せのために罪の無い千人を犠牲にする人に

それを付ける権利は無いの」

「…これは外せない。これはまた三人で暮らすための鍵だ」


「あーーーもうどうでもいい、リル!剣を渡せ」

「はい、白金さん」

「なんだ小僧、まだやるのか」

そして、リルは俺の方に向かって歩いていく。

痛みでどうにかなりそうだ。こんなに痛いのは極寒の地で親父と木刀試合をした時以来か?

いや、あの時の方がもっと痛かったな。

リルから刀を受け取り、クロウリーの方を向く。

「もう一度聞く、殺してでも止めるからな」

「…はい、お願いします」



「じゃ、やろうぜ試合再開だ」

「次、私の攻撃を食らえばお前は間違いなくショック死、良くて失神だ。それでも戦うか」

「さっさと来いよ」

「そうか、では行くぞ」

クロウリーは何度も何度も見せた高速移動で俺に近づいてくる。


「【十二の白金:如月】」

一度目確かにこの技は通用しなかった。

でも刀を持った俺なら、今!俺が負ける理由なんてねえよ。

この攻撃はクロウリーの振り下ろす剣を弾き。

腹に深い傷を入れる。


「な!」(二撃入れられた!)

足に力を込め前に飛び。

刀を左腰の辺りで両手で持ち、間合いに入ると同時。

斜めに大きく円を描き振り上げる。

「【十二の白金:弥生】」

この攻撃はとっさに防御をしようとしたクロウリーの左手首を切り落とす。

ただ、相手もこれで終わらなかった。右手だけで俺に反撃を仕掛ける。

一撃でもあったたら俺も終わり、安全を取って一度離れる。


「どうだよ、手前の慢心位はぶっ壊せたか?」

「ああ、全くだ戦場で積んだ経験。この年でも欠かす事のない剣の修行。それがこんな小僧に簡単に越されたのだ。でも、まだ終わりにはしない」

「へえ、もう勝ち目なんか無いけどな」

「関係ないな、勝ち目が有ろうと無かろうと。私は捨てられない過去のために戦っている」

「カッコいい事言うじゃんか。付けようぜ決着」

十二の白金

昔の月の名称をそのまま使っていますが別に順番どうりとかじゃないです。

あとここ一週間鳥に当たって入院してました。

投降遅れてすいません。

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