決戦!回れ女子高生!の巻(5)
「そんな……! あの指輪はコネクトバッグの奥に入れていたはず……!」
「悪いが、ウォンター城で君たちの装備を預かった時にすり替えさせてもらった。……ダール火山のゴーレムでは強奪に失敗したのでね」
つまり……初めから狙いはこの指輪だった?
「どうして……!」
「以前からモアフゴー周辺でおかしなモンスターの出現情報を耳にしていてね。いわく、魔力を持たないゴブリンが魔法を使った。いわく、硬化したスライムを見た……。調査の結果、モンスターが装備することでステータスに変化をもたらす指輪が存在することがわかったのだ。それから私はその異常なモンスターどもを捕らえ、調べ尽くし、ついに変化の法則を見つけたのだ」
「まさか……!」
「そうだ! 私はこの指輪によってすべての属性に対し耐性をつけることに成功した! もはや私に弱点など存在しないのだ!」
「そんな……! だったら聖水なんて意味ありませんわ……!」
「その通りだよお嬢さん! つまり……貴様の負けだァ!!」
腹部に衝撃。猛スピードで飛んできた太い枝がワタクシを樹から突き落としたのですわ。
「さらばだ、お嬢さん! これからの世界は無敵となったこの私に任せてもらおう! クックックッ……ハァッハッハッハァ……!」
ああ……今更になって気が付きましたわ……。本来なら、あの指輪は火口に捨てられていたはずのもの。そのシナリオをワタクシが無理やり変えたからこんなことになったのですわね……。知識に溺れず、もっと早く世界の変化に気が付いていれば……。
……いえ、今更そんなことを言っても、もう手遅れですわね。ほら、ヴォルの姿がもうあんなに遠くに。さすがに……ここまでですわね……。
………………ごめんなさいね、皆さん。
※ ※ ※
「……………………」
まぶたを開くと、目の前に飲料水の自動販売機が並んでいましたわ。腰掛けた固いソファの感触。無機質なコンクリートの壁。小さな窓から陽光が差し込む狭い部屋。視覚情報が過去の記憶にリンクし、脳にジワリと染み込んで広がっていく感覚。
……ここは。
ここはワタクシが務めているゲーム会社の休憩室ですわ。
いかがでしたか~~~~!
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