混浴温泉おかわり!タオル一枚、雪の山!の巻(3)
翌朝、空はすっかり青さを取り戻し、積もった雪に反射した朝日が外に出たワタクシたちを眩しく照らしましたわ。
「雲ひとつない、いいお天気ですわねー!」
「あっ! あそこに村が見えるよ!」
アヤメが麓の集落を見つけて指さしましたわ。
「あれが目指すスノウバスの村ですわ!」
「アン様、わざわざ回り道をしてまで立ち寄るということは、あの村にヴォルを倒すための何かがあるということですね! 一体あそこに何が!?」
「温泉ですわ!」
「なんて?」
「温泉! ですわ!!」
※ ※ ※
「女将! 日帰り入浴四名お願いいたしますわ!」
スノウバスに入村したワタクシたち。さっそく老舗の温泉旅館へやってまいりますと、いかにもな腰の曲がった女将が出迎えてくれましたわ!
「あれま、よくこんなへんぴな温泉宿にいらっしゃったもんで。あんたら、一週間ぶりのお客さんだわ」
「あら、こんなにいいところですのに」
「最近は北の方から変な生きもんがやってくるっちゅうて、すっかり閑古鳥よぉ」
「変な生きもん?」
「牛の体に鶏の頭がくっついとったり、足のないフラミンゴが宙に浮いとったり、なんやら気色悪いのが出よるんやわぁ」
「あらまあ、それはとんだ迷惑ですわねぇ」
「そうじゃろう~」
と、ワタクシと女将が楽しく歓談していますと、ラキスケがワタクシの肩をトントン叩いて小声で耳打ちしましたわ。
「……あの、アン様。こんなとこでノンビリ世間話して、あまつさえ温泉なんか浸かってていいんですか……?」
「はぁ……ラキスケ、アナタ本当にマジメですわね。この村に寄ったのにはちゃんと理由がありますから、今は素直に楽しみなさい。人生、楽しめるときに楽しんでおかないと必ず後悔いたしますわよ。ちなみにこれ、若くして亡くなったワタクシからのアドバイスですわ」
「……わ、わかりました」
※ ※ ※
脱衣所を抜けたら、そこは雪に囲まれた露天風呂でしたわ~!
「雪景色を眺めながら入る温泉! ダール火山の天然温泉もいいですけれど、っぱコレですわね~!」
「うわ~! お湯の周りにいっぱい雪積もってる! ねーねー、飛び込んで人型つけてもいい?」
「まったくアヤメはお子様ですわね~。……ちょっとだけですわよ!」
「やったー!」
アヤメが可愛らしい小ぶりのお尻を振りながら、元気に雪の上に駆けていきましたわ。フフ、雪中行軍の疲れなんてすっかり忘れてしまっていますわね。
「ではリリィ、ワタクシたちも入りましょうか。……リリィ?」
どうしたのかしら。彼女、脱衣所から顔だけ覗かせて出てきませんわね。
「リリィ、早くいらっしゃいな」
「む、無理ですっ!」
「どうして?」
「どうしてって、だってここタオル禁止じゃないですか!」
いかがでしたか~~~~!
お気に召しましたら「ブックマーク」と「ポイント」で応援いただけたら、ワタクシとっても嬉しいですわ~~~~!
それから、よろしければ一言コメントで読者様がこれまでに体験した「おもしろバグ」をご報告くださいな!
もしランク上位に入って次回作を書く機会ができましたら参考にさせていただきますわ~~~~~!!




