令和にビキニアーマー!乗っ取られた故郷を取り戻せ!の巻(11)
「らす……なんですって?」
ラキスケたちにはゲーム用語の説明が必要ですわね。
「ラストボス。最後の敵のことですわ。まぁ、もともとこの世界の住人であるアナタたちに"最後"なんて言っても、いまいちピンと来ないでしょうけどね」
ワタクシの説明に、クイン女王がまたキワどい角度で足を組み替えながら頷きましたわ。
「……なるほどな。元はと言えば我が国民がしでかしたことか。よし、ならば妾もウォンター王国への侵攻に手を貸そうではないか」
「はあっ!?」
ラキスケとパンイチヘンリーの声が完璧にハモりましたわ。
「ししし、侵攻!?」
「ななな、何言ってるんですか!?」
「こここ、この国とウォンター王国は絶対の!」
「ゆゆゆ、友好国なんですよ!?」
「うるさい! ターン制で喋るな!」
クイン女王の一喝でふたりともアッサリ口を閉じましたわね。弱い。
「我が友好国は、ブライ王子……あなたの一族の尽力によって築かれた美しく平和なウォンター王国であり、決して邪悪な呪術師に支配された国ではない。奴から元のウォンター王国を取り戻すことこそ真なる友好の証だと考えるが……いかがかな?」
女王はラキスケの瞳を真っ直ぐに見据えて言いましたわ。
「…………クイン女王」
彼女の真意を理解し、ラキスケが深々と頭を下げましたわ。
「となれば早速作戦会議ですわ! ラキスケ! ウォンター城の兵力に城の構造に警備状況、機密情報あらいざらい白状なさいな!」
「い、言い方……」
※ ※ ※
「……なるほど。兵士の数は男女半々で、城の周辺と街の警備に男を、城内には女を配置しているのか。そして戦闘に関してははもっぱら男が担当していると。……まったく解せんな。これでは城を攻められた時に対処しようがないではないか」
ラキスケの報告に、クイン女王が呆れた様子で感想を述べましたわ。
「いや、あの、最近は男女の雇用機会を均等にしようとか、女性は内勤希望が多いとか色々ありまして……」
ラキスケがなんだかしどろもどろで言い訳してますわね。
「まったく、適材適所という言葉を知らんのか。一族の八割が女である我々からすれば、個人の能力ではなく性別で仕事を割り振る方がよほど差別的だと思うがな。……が、せっかくだ。今回はその脆弱性を突かせてもらおう」
女王が人間椅子から立ち上がり、サッと手を振り上げると、開いた扉からたちまち百名ほどの屈強な女戦士たちが謁見の間に集結しましたわ。うーん、ビキニアーマーのバーゲンセールてすわね。
「まず、我が戦士たちが正門から城下町へと突入し、一部区域を制圧する」
「……それにしては数が少なすぎませんこと?」
ワタクシの疑問に、女王は自信たっぷりの笑みを浮かべて。
「妾が故郷から選りすぐって連れてきた精鋭ぞろいだ。平和ボケしたウォンターの男どもには負けんよ。それに、入り組んだ城下町では少人数の方がゲリラ戦がやりやすい。そもそも目的は街の完全掌握ではないしな」
「彼女たちはあくまでも陽動。ウォンターの男兵士を街へおびき寄せている間に、ワタクシたちがトンネルを使って城へ潜入するというわけですわね」
「……お前、アンといったか? 話が早いな」
「お褒めに預かり光栄ですわ。……で、次に考えなければならないのは城内の女性兵士たちですわ。いくら戦闘のプロではないとはいえ、一応は兵士ですし、数に物を言わせて囲まれればひとたまりもありませんわ」
「それに関しては考えがある。……そこの女。お前、人間ではないな?」
女王が視線を向けたのは……リリィですわ。
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