令和にビキニアーマー!乗っ取られた故郷を取り戻せ!の巻(10)
「ふっ……オレもようやく気がついたのさ。虐げられた先にある真実の愛に……!」
「へ、ヘンリーお前こんな……すっかり変わり果ててしまって……」
女王がコホンとひとつ咳払いをして。
「さて本題に戻るが」
いやその椅子が気になって話に集中できませんですわよ。
「あのトンネルを使ったということは、そちらの国で何か厄介事が起きたのだな?」
「……えっ? あっ、はい。実は……」
ラキスケがヘンリーを横目でチラチラと見ながら状況を説明しましたわ。なんですのこれ、笑ってはいけない謁見の間かしら?
「……なるほどな。最近、ウォンター王国から外遊のキャンセルを伝えられていたが、実態は王家そのものが乗っ取られていたというわけか。それで、敵の素性はわかっているのか?」
その質問にラキスケが臍を噛みましたわ。
「それが、皆目見当がつか……」
「ええ、大方予想はついていますわ!」
「えっ!? アン様、それ本当ですか!?」
「もちろん。ワタクシはこの世界のことならなんでも存じておりますのよ。多少、本来のルートから外れているとしても知識の応用は効きますわ」
「して、敵の正体とは?」
「彼女の額に浮かんだ"印"……あれは以前、ダール火山で倒したボスゴーレムに刻まれていたものと同じでしたわ」
その言葉を聞いたリリィが、心配そうにワタクシの手を握りましたわ。
「印……? 呪術師のサインのことですか? まさか、私の父が……」
「いいえ、リリィ。あなたの父上が命を吹き込めたのはあなた一人だけ……。あのゴーレムにはもう一つ別のサインが上書きされていましたの。アイツにワタクシたちを襲わせたのも、きっとそのサインによる命令ですわ」
「……その口ぶり、心当たりがあるようだな」
クイン女王の言うとおり。
「ええ。サインの主はおそらく、呪術師ヴォルですわ。今ウォンター王国の玉座に座っているのは奴の手下でしょうね」
「ヴォル? 奴は確か……」
ヘンリーが四つん這いのまま深刻な顔で呟くと、クイン女王が手にしたムチでそのケツをしばきあげましたわ。
「ひぎぃっ!」
「椅子が許可なしに喋るな」
「も、申し訳ございませんッ! は、発言してもよろしいでしょうか?」
「許可する」
「コホン、それでは。……ヴォルはかつて我が国お抱えの歴史学者だった男だが、ある時から生物を合成する呪術に手を染め、ついには人体実験を行うまでに至ったため、国外追放としたのだ」
パンイチで女王の下敷きになってる男が真面目なこと喋ってても、何ひとつ響いてきませんわね。ワタクシがちゃんと説得力のある補足をいたしますわ。
「それから、彼は国を追放された後も呪術の研究を続け、そして……このゲームのラスボスになったのですわ」
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