令和にビキニアーマー!乗っ取られた故郷を取り戻せ!の巻(8)
「くっ……! ボクはウォンター王国のブライだ! ヘンリーにそう言ってもらえればわかる!」
"などと意味不明の供述をしておりィ!"
「聞く耳ございませんことね」
"……ん? なに、女王が? 本当か? それなら……"
あら、なにやら風向きが変わったみたいですわね。
"失礼いたしましたァ! たった今、あなた方がウォンター王国からの来賓であることが確認できましたァ! 我らが女王のところまでご案内いたしますゥ!"
誤解が解けたようで何よりですわ。あと、どうでもいいけど声がウルセーですわね。
※ ※ ※
「アン様!」
「あらラキスケ、こちらの国の鎧も似合いますわね」
更衣室の外に出ると、先に着替えて出てきたラキスケが待ってくれていましたわ。さすがに下着姿で謁見の間へは入れられないということで、全員に新しい装備を用意してくださいましたの。
「あの、ボクの装備はなんでもいいんですけど、その……アン様たちの格好はなんなんですか、それ……」
ラキスケが頬を赤らめて目を逸らしながら尋ねてきましたわ。
「これ? 昭和の時代から存在する由緒正しいビキニアーマーですけれど、それがどうかしまして?」
「と、とても国家が正式採用するデザインとは思えない……」
「あら、そうかしら? メタリックな赤地に金縁の下品な色遣い、アーマーに纏わせた魔力で防御面をカバーしているのをいいことに極限まで削った布面積。ワタクシ、こういう人間の欲望がドロドロに漏れ出た生命力溢れるデザインは嫌いではなくってよ」
「こ、今回ばかりは私もラキスケさんと同じ意見ですっ! ここはとんだハレンチセクハラ国家ですっ!」
リリィが頬を真っ赤に染め、怒りの表情で訴えかけておりますわ。両手で必死に体を隠していますけれど、あちこちから魅力的なお肉がはみ出してますわね。
「……あの、盛り上がってるところ申し訳ニャいんだけど」
話に割り込んできたのはアヤメ……なのですけれど。
「あたしのこれ、どういう状況ニャの?」
一人だけビキニアーマーを与えられることもなく、下着姿のまま縄で亀甲縛りにされてますわね……。
「もしかして、あたしのサイズのビキニアーマーが無かったから? それはさすがにひどくニャい? ねえ。ねえってば」
もし本当にそうならかける言葉が無いので黙っときますわ。沈黙は金なりですわ。知らんけど。
「決してそういうわけではございませんッ!」
兵士たちの長らしき、ビキニアーマー装備の色黒女傑が叫びましたわ。さっきのクソデカボイスはコイツですわね。こんだけ声量あったら拡声する必要なかろうですのに迷惑ですわね……。
「女王様は猫アレルギーのため、拘束させていただきました。申し訳ございませんが、皆様の謁見が終わるまで外で待機しておいてください!」
「ええ~~~~!?」
これはさすがに可哀想ですわね……。
「あの、もし」
「なんでありましょうかっ!」
「彼女、猫ではありませんのよ」
「ややっ! しかしこの猫耳! ニャーたる語尾! 猫としか思えないのですがっ!」
いや猫は喋りませんけど。
「これ、猫っぽくなるスキルなんですのよ。……ほらアヤメ、早くその猫耳を引っ込めなさい」
「ニャるほど! 猫の生活に慣れすぎてすっかり忘れてたニャ! ぬ~~~~…………」
ふぅ、これで万事解決ですわね。
「ぬ~~~~…………」
…………。
「ぬ~~~~…………」
「あの、アヤメさん?」
「ぬ~~~~…………ぬ? ぬぬ?」
これはまさか?
「あはは、戻らなくなったみたいだニャ!」
「なにわろとんねんですわ」
いかがでしたか~~~~!
お気に召しましたら「ブックマーク」と「ポイント」で応援いただけたら、ワタクシとっても嬉しいですわ~~~~!
それから、よろしければ一言コメントで読者様がこれまでに体験した「おもしろバグ」をご報告くださいな!
もしランク上位に入って次回作を書く機会ができましたら参考にさせていただきますわ~~~~~!!




